http://www.asyura2.com/12/genpatu21/msg/201.html
Tweet |
「デタラメ」覆すか/班目氏 原発再稼働けん制/安全委廃止へ “最後の仕事”に期待
東京新聞 2012.02.18 朝刊 「こちら特報部」
原発の再稼働条件とされている安全評価(ストレステスト)の一次評価は「再稼働とは関係ない」―。大飯原発3、4号機の再稼働をけん制する発言が17日、原子力安全委員会の班目春樹委員長の口から飛び出した。原発の安全規制を担う「原子力規制庁」が4月に発足すれば、安全委は廃止される。これまで「デタラメ」と揶揄(やゆ)されてきた班目氏。最後に意地を見せるか。(佐藤圭、@面参照)
この発言は民主党の川内博史衆院議員との会談の中で出た。川内氏は現行の原発安全設計審査指針を改定せずに再稼働を認めた場合、「再び事故が起きれば国の責任が問われる」と指摘。安全委で一次評価結果が妥当かどうかを審査中の大飯原発3、4号機の再稼働に反対するよう求めた。
同指針では短時間の全交流電源喪失は想定していたものの、直流電源も失うことまでは「想定外」。福島原発では直流・交流両電源が水没した。
班目氏は「一次評価は再稼働とは関係ない」「指針の改定に全力で取り組む」などと応じた。川内氏は会談後、「非常に冷静な判断だ。福島事故の深い反省の上に立った発言だ」と評価した。
福島の事故では責任逃れに終始
班目氏は事故当時、1号機などの爆発を予測できなかったり、住民避難のための緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)を「粗々のもので社会を混乱させるのではないか」と隠蔽(いんぺい)したりするなど不手際を連発した。
十五日、国会の原発事故調査委員会が開いた会合でも「(SPEEDIの)予測データは逐一公開されるべきだったと思うが(想定通り)動いていたら、うまく避難できたと思うのは誤解だ」と責任逃れに終始した。
それでも「職務を全うすることこそが、私の使命。逃げ出したら末代の名折れだ」と自発的辞任を拒否。「デタラメ」という非難が殺到したが、国会同意人事の安全委委員ポストは、罷免する際にも国会を通さなければならず、政府としても切るに切れない状態がズルズルと続いてきた。
社民党の福島瑞穂党首は消費者行政担当相を務めていた二〇一〇年三月、班目氏を安全委委員に充てる国会同意人事案に一時反対した。班目氏が〇七年の浜岡原発訴訟で、長時間の全電源喪失の可能性について「どこかで割り切らなければ原発はできない」と証言したのが理由だ。
福島氏は「福島事故のような全電源喪失について考慮することはないと言った張本人。原子力ムラでも、もう少ししっかりした人を委員長にしておけば、3・11以降の対応は違っていた」と憤りを込めて振り返る。
ただ、原子力規制庁や、その監視機関の原子力安全調査委員会が予定通り、四月にスタートすれば、安全委は廃止され、班目氏も三月いっぱいで“失職”する。
安全委委員長の報酬は年額千七百八十五万円、月額九十三万六千円。最後の最後で厚遇に見合った仕事ができるか。
会談した川内氏は「班目氏は今後、記者会見などでも、しっかり発言してくれると約束した」と期待するのだが…。
--------------------------------------
【関連動画】
20120216 あぜん発言 原発の安全守る2人のトップ
http://dai.ly/A1xO57
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素21掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。