http://www.asyura2.com/12/genpatu21/msg/182.html
Tweet |
小出裕章氏:放射線審議会の食品新基準へのクレーム、瓦礫処理問題の大阪維新の勉強会、4号機プールからの燃料取り出し@たね蒔きJ
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3289339.html
2012年02月17日01:35 ぼちぼちいこか。。。
放射線審議会については、資料がUPされていたので、記事の最後でご紹介しています。また維新の会の瓦礫処理勉強会についても、IWJ Osakaにアーカイブがあったので、ご紹介させていただきます。
どうぞ。
20120216 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?v=phQjqovncls&feature=player_embedded
【以下、お時間の無い方のために内容を起こしています。ご参考まで】
(千葉氏)今日は毎日新聞論説員の近藤しんじさんと一緒にお話を伺います。
では、小出さん、今日の最初の質問なんですけれども、今ニュースにもありましたけれども、今日文部科学省の放射線審議会が、乳児用の食品のセシウム規制値について『1sあたり100ベクレルに緩めても健康は守られる』というふうに文句をいいながら、厚生労働省が出した50ベクレルという規制を認めたというニュースが入っております。
新しい基準では、一般食品は100ベクレル、乳児用食品は50ベクレルなどとなっていますが、審議会では
「国際機関では、一般食品の規制値が1sあたり1000ベクレルにしているのに、なぜ日本は100ベクレルなのか?」
というのが毎回多くの委員から出ていたということなんですが、小出さんはどう思われますか?
(小出氏)なんか、日本っていう国は恥ずかしい国ですね。
『国際機関がどういった、こういった』とどなたもそうおっしゃるんですけど、一体日本というこの国として、どういう国を作っていきたいのか、どういう基準を作りたいのか、子供たちに対してどう向き合いたいのか、そういう基本的な考え方は無いのでしょうか。
私は少なくとも、原子力を日本という国が選択してしまって、このような事故を起こした時には、子供たちを全力で守らなければいけないと思うのです。そのために子供たち用の基準を作るというのは、当たり前のことですし、なんでそんなことにクレームがつくのか、とても不思議です。
(千葉氏)この会にはですね、
『セシウム規制値を強化することは、福島の復興の妨げになる』
と言っている委員もいるということなんですけども、どう思います?
(小出氏)私は、規制をすること自身に反対なのです。ですから、福島で今、猛烈な被曝地で国家から見放されて、農業、畜産業、林業をやってくださってる方々がいるわけですね。私はもちろんその方々に避難してほしいと思うのですけれども、現実的にその方々がいまそこで生きているときには、その方々が作ってくれるものは受け入れるしかないと思っています。
ですから福島の人たち、国家から見放された福島の人たちをどうやって支えるかということは、私は大切なことだと思いますし、その私は子供は守りたいと言ってるわけですから、福島のものを子供たちに回したいとは思いません。
でも、大人たちは覚悟を決めて、ちゃんとその汚染食品に向き合うべきだと私はずっと主張してきました。
皆さんからずっと怒られ続けていますけれども、規制値を超えたものを排除しようというふうに私は思いません。
(千葉氏)はい。判りました。
次はですね、リスナーの方からいただいたメールの質問なんですけれども、
「小出さんは、大阪維新の会の瓦礫焼却の講師として呼ばれたというのをインターネットで見たんですが、本当ですか?」
ということなんですが、いかがですか?
(小出氏)はい。維新の会の方からコンタクトを受けまして、勉強会に来てくれという要請を受けたんですが、今私自身、毎日を戦争のように生きていまして、1分1秒を惜しんで生きています。そのため、「お求めに応じて私が出かけることはできない」と言って、お断りしました。
そうしましたら、維新の会の方々が私の原子炉実験所まで話を聞きに来てくださるということになりまして、30数名の大阪府議会の議員の方々が私の原子炉実験所まで来てくださったので、私の思ってることをその方々にお伝えしました。
(千葉氏)小出さんが行ったのではなくて、30数人の人たちが来てくれたわけですね?
(小出氏)そうです。
(千葉氏)その中で、例えば維新の会の人たちからは、どんな質問が出たんでしょうか?
(小出氏)いろいろですけれども、私は今の日本の政府のやり方が正しくないと言いました。
つまり、瓦礫を全国にばら撒いて、今ある焼却施設で燃やす。そして出てきた焼却灰を埋めてしまうなんていうことは、到底やってはいけないと私は言いました。
ただし、今現在、膨大な瓦礫があって、それがあることによって汚染地の子供たちも含めて被曝をしてしまっているので、早急に手を打たなければいけないし、本来であれば福島県内のどこかに猛烈な瓦礫を処理する焼却施設を作るのが一番いい。でも、それで間に合わないという事情は多分あるだろうから、全国の焼却施設で受け入れるということは有り得ると私は言いました。
ただし、そのためには、現有の焼却施設で燃やすということではいけないので、排気系統にきちっとした放射能を捕捉できるフィルタなどを取りつけなければいけないし、出てきた焼却灰は各地の自治体で埋めてはいけない。それは福島第一原子力発電所、或いは第二原子力発電所に返さなければいけない、そういう説明を聞いていただきました。
それで、維新の会の方々も、どこまで納得してくださったか判りませんけれども、
「どうして国が焼却施設を現地で作らないのか聞いてみます。ルートがありますのでやります」
というようなことをおっしゃっていたし、
「仮に大阪府で引き受けるにしても、あちこちの焼却施設で受け入れてしまうと、それは問題になるだろうから、どこか一カ所にしぼるとか、そのようなやり方を考えなければいけない」
というようなことをおっしゃっていました。
(近藤論説員)小出さん、大阪が受け入れに関して独自の基準を設けるというような報道もあったんですけれども、そんな話はでていましたか?
(小出氏)もちろん出ていました。ただし、私は基準を決めるということに関して、さきほどの食品のこともそうですけれども、実は反対なのです。猛烈な汚染のものであっても、引き受けるべきだと私は言っていて、ただし引き受けた限りはそれを周辺にばら撒くようなことはしてはいけないので、ちゃんとした施設を作るべきだというのが私の主張なのです。
埋め捨てるということは、もちろん全て反対ですので、焼却灰に関しては全て返すというふうに私は主張しています。
(千葉氏)はい。判りました。
次の質問参ります。こちらは兵庫の方から。
「東電は、4号機プールの燃料を来年末か再来年頃から移送すると発表しています。プール内の燃料の損傷がごく軽微であれば、燃料移送は技術的に充分可能なんでしょうか?それまでプールが倒壊も大規模な水漏れもせずに、冷却ができていればという前提で教えていただけm線でしょうか。よろしくお願いします。」
という質問です。
(小出氏)もちろん、移送開始する前にプールが倒壊してしまえば、もう終わりです。もう何も打つ手がありませんけれども、もしプールが幸いなことに大きな余震に襲われないで、今の形状を保っているとすれば、移送自身は・・・何とか私はしてほしいと願っているのですね。通常の場合には、プールの中に移送用のキャスクというようなものを入れまして、使用済の燃料をプールの中でキャスクに移して、その上でキャスクを水から引き上げるということをやるわけです。
(千葉氏)何か入れ物に入れるわけですね?
(小出氏)そうです。鉛と鋼鉄の塊、100トンにも及ぶような塊なんですが、それを使用済燃料プールの中にまずは入れるというのが、通常の操作なのですが、それができるかどうかすらがわからないし、キャスクを入れたところで瓦礫が散乱して使用済燃料の集合体の上に乗っかっている状態ですので、ちゃんと使用済燃料を釣り上げてキャスクの中に入れられるかどうかも、私は今は判らないです。
でも、なんか方策を考えて移さなければいけませんし、2年かかるのか3年かかるのか、或いは10年かかるのか判りませんが、大きな余震が来る前に、とにかく移すということはやらなければいけません。
(千葉氏)うーん・・・。でもやっぱりかなり難しい状態であるわけですね・・・。
(小出氏)大変難しいと思います。
(千葉氏)・・・判りました。どうもありがとうございました。
(小出氏)ありがとうございました。
【以上】
【関連記事】
【動画】
2月8日大阪維新の会・小出裕章氏講師「広域処理についての勉強会」
http://www.ustream.tv/recorded/20303614(80:30)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素21掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。