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福島原発事故の主要因は津波により非常電源が作動しなかったことになっていますが、私は他に主要なものがあると思っています。
それは、原子炉を取り巻く多数の配管が地震で破損していたのではないかという事です。
地震等の揺れによる被害は、原子炉格納庫のように比較的単純で独立した構造体には震度6〜7等では被害が出る心配は殆どないと思いますが、それに接続されている配管系統全体となると、木造建築が倒壊するよりも軽度な揺れで破損すると思います。
もちろん、数々の安全装置が取り入れられてはいると思いますが、震度6〜7のような揺れに対応できなかったのではない。
一般的な建物では、建物本体の倒壊のことが人命上で最大の関心事となり、設備の配管については第2義的に考えられているが、重油タンク、ガスタンクと同様、こと原発となると配管の安全確保も最重要の課題となる。
地震の揺れによる被害であっても、建屋の爆発の被害でくあっても相当な被害が出ているものと思われる。
テレビのニュースなどでも、原子炉本体の略図などは頻繁に出てきますが、複雑な配管の写真は全く出てこないし、解説者もそこには触れないようにしている。
この様な建物で本格的な耐震を考えるには、免震構造と言って、原子炉建屋全体を浮かすような構造が必要で、経費の面から言って、そのような原発は世界でもないと思います。
地震の後、1日も経たない内に、水素爆発が起きて1・3・4号基の建屋の上部が吹き飛びましたが、原子炉が何かの理由で冷却できなくなると水素が発生し原子炉内の圧力が高まりやがて原子炉本体が爆発するという最悪の状況を避けるために止むを得ず、放射能を含んだガスを建屋内に放出し、それでも解決できなければ、外部に放出することを「ベント」と言うそうです。
この「ベント」が適正に行なわれたか否かについて問題となっているようです。
どちらにしても、最終的に建屋を吹き飛ばす問うな選択が恣意的に行なわれたはすはなく、要するに「ベント」機能は制御できていなかったことが窺われます。
2号基だけは、ガスを外部に放出するピットの蓋が開けられていたという事です。
これが、全ての電力を遮断されたとき、人力により決死の行動か、偶然に開いたものか定かではないという事です。
で、あるなら、それでも建屋内に水素ガスが溜まったという事は、「ベント」による結果ではなく原子炉そのものの機密性に欠陥があったこと、つまりは配管が破損していたことにつながります。
で、ありますので、福島原発事故は、地震の揺れ、そのもので起きていたと思っています。
津波が来る前に逃げ出した作業員の話しとして、その時外壁にはすでにひび割れが生じていたという証言もあります。
水素爆発による建屋の破損状況でも、破戒の規模の割には、破片があまり遠方まで飛び散っていないことでもそれは証明できると思います。
この様なことですので、自然災害としては数多くおきる地震のせいにすることに躊躇し、たまたまである津波のせいにした方が都合が良いので、津波、津波と騒いでいると思っています。
要するに、福島原発で起きたことは、全国のどの原発でも起こる危険性を含んでいるのです。
活断層の真上にあることがはっきりしている浜岡原発を、菅内閣があわてて止めたのも、それを証明するものです。
国土の狭い日本では、原発は全て廃炉とする以外の選択肢はありません。
福島の教訓を身にしみて感受し、国民の合意の元、そういう国作りをしましょう。
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