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福島第一原発幹部が語る驚愕の”真実”「2号機は崩壊する」週刊朝日2012/02/24号
http://ameblo.jp/heiwabokenosanbutsu/entry-11164290683.html
週刊朝日 2012/02/24号 :平和ボケの産物の大友涼介です。
========== 参考記事 ======================================
「ついに動き出した 福島第二原発 再稼働計画」 週刊朝日2012/01/27号 http://amba.to/z4dEnt
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福島第一原発幹部が語る驚愕の”真実”「2号機は崩壊する」週刊朝日2012/02/24号
政府と東京電力が「冷温停止状態になった」と言っていたのは何だったのか。本誌が指摘する「東電の嘘」の二つ目は、本誌好評シリーズ「フクシマの真実」をお届けする。今、2号機で何が起きているのか。福島第一原発(フクイチ)幹部が本誌に語った。
数値に異変が起きたのは2月1日だった。しかし、東京電力がフクイチ2号機の炉内温度が上昇していると発表したのは、プレス資料を紐解くと、3日後の4日午前のことだった。その際、「温度の上昇傾向は緩やか」、その日午後の資料では「温度は横ばい」と表現した。たいしたことはないと言いたかったのだろうか。しかし、2号機は6日に一時73・3度に達するなど、炉内の温度は上昇し続けた。本誌の取材に対し、フクイチ幹部の一人が2号機の”異変”を語った。
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爆発していないことになっている2号機は外観上、問題なく見えます。しかし、フクイチの現場にいた私が言いますが、3月15日に2号機で大きな「爆発音らしき音」がしたのは間違いない。”爆発”の圧力が外部ではなく内部にかかったと見ています。つまり、外壁が吹き飛んだ1、3号機に比べて、2号機は内部の損傷が激しいということです。
2号機は、原子炉建屋内で爆発かそれに匹敵することが起きたことで、1、3、4号機より難題を抱えている。実際、2号機は他より放射線が高く、建屋内に入れない。原子炉内の様子がわからない。溶けた燃料棒がどんな状態でどこにあるのかもつかめていません。内部の損傷が激しいということは、燃料棒がかなり飛び散っていると容易に想像できます。
温度が上がった理由はいくつか考えられます。飛び散った燃料棒の欠片が温度計近くにきたんじゃないか。注水パイプに不具合があるのではないか。しかし、すべて推測です。合理的な理由は何もありません。
もともと私たちは外部から状況を見ることができない2号機を一番恐れていた。その2号機が80度近い温度になったというのは、本当に不気味です。
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東電は温度上昇の理由を「注水方法の変更で水の流れが変わり、燃料の一部に水がかからなくなった可能性がある」と説明。注水方法を以前に戻すなどした結果、2月8日、「2号機の炉内の温度は低下傾向にある」と発表した。だが、ホッとしてはいけない。フクイチ幹部は「別の問題が起きてくる」と警告するのだ。
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今の時期は、炉内に注入する水の温度は、夏場と比べてかなり低くなっているから、注水量も少なくて済んでいた。現場は「汚染水を少しでも減らしたい」と思っているのです。
週刊朝日(2011年9月23日号)に掲載された写真でわかるように、オレンジ色の塩化ビニール製の汚染水のホースはもうかなり寿命がきています。チガヤという植物がホースを突き破って漏水していた例もある。注水量が少ないほど、ホースの負担もなく、放射能汚染された水の漏れも少なくて済むわけです。
しかし、今2号機には大量の水を注入している。温度は下がったとしても、ホースに負担がかかって漏水が増えれば、放射能汚染が拡大するし、フクイチ内の作業にも悪影響が出ます。
今回、2号機の温度上昇に伴って、多くの人が放射線量が高い場所で作業しなければなりませんでした。しかし、その担い手のモチベーションが下がっているのが気になります。
以前にも少し触れましたが、本店(東電本社)はコストカットを進めている関係で、フクイチの「危険手当」をかなり減額した。やはり、つまるところは「金」です。本店では、みんなこれまで通りの給料をもらっている。そうなると、フクイチの現場の士気は、下がることはあってもあがることはない。
昨年末に宣言した「冷温停止状態」を、政府と本店は事実上の「事故収束宣言」としています。あの宣言は「危険手当」を出さずに済ませるためだったのではないか。そうフクイチの現場は疑っています。本店の支出は減って、割を食うのは末端の作業員。最後は人手がないと事故は解決しないということを、本店はわかっているのだろうか。
作業が長期化して、ベテラン作業員ほど放射線を浴びて年間許容量の上限をオーバーし、フクイチを去っている。春になると、年間被曝線量をゼロからカウントするようになるので、ベテラン作業員がフクイチに戻ってくる。
だから、私たちは本格的な建屋内の作業は春からできると見込んでいた。そんな矢先に2号機の温度が上昇した。状況いかんでは、そんな悠長なことは言っていられなくなりました。
2号機のタービン建屋横のタンクから新たに水漏れが見つかりました。これも、これまで把握できていないところからの水漏れかもしれない。原発の周囲を見ていても、予想以上に錆びているところがあるからです。
1月19日に実施した内視鏡調査でもわかる通り、2号機の劣化状況は予想以上です。ゼネコンの社員たちは「燃料棒を取り出す10年後まで建屋がもつのか」「いや、6〜7年しかもたないだろう」「このままでは崩壊する」と心配しています。
その10年後にしても、取り出すロボットなどの装備を一から開発しなければならない。その前に、飛び散っているとみられる燃料棒を探す必要がある。そんなロボットはいつできるのか。本当の収束までには途方もないほどの難関がある。そのころ、私は東電にはいないでしょう。
■「上がダメで」と言った東電広報
今、東電は、フクイチへ報道人を入れる準備をしている。前回は東電が写真を事前にチェックすることを義務付けて報道人と揉めた。今回もまた、トラブルになっている。最も怒っている外国メディアの一人が、本誌に思いをぶちまけた。
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東電広報はわざわざ、こちらのオフィスに説明に来たのだが、「外国メディア枠」は「4」しかないという。ふざけるな、と思った。「最低でも20人は必要だ」と言うと、東電広報は理由も言わずに「それはできない」の一点張り。やっと一人増員の「5」で決着したが、まったく埒があかない。東電の社債の投資家は海外にもいます。
隠したい、見せたくない、報じて欲しくないという思いなのだろう。広報の人は「上がダメなんですよ」と小さな声で話していました。本当に駄目な会社ですよ。
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前述の通り、東電は2号機の異変を即座には発表しなかった2度目のフクイチ公開も積極的とはいえない。東日本大震災から一年が経とうとしている。だが、東電の姿勢は変わっていない。(本誌取材班)
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