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90度近くまで上昇 福島原発2号機の原子炉内で何が起こっているのか http://gendai.net/articles/view/syakai/135085
2012年2月13日 掲載 日刊ゲンダイ
ウソっぱちだった「冷温停止」
一体、中で何が起こっているのか。不気味なのが東京電力福島第1原発の2号機だ。
原子炉の圧力容器底部の温度が徐々に上がっていて、12日はついに90度近くまで上昇したのである。
「冷温停止」の基準は100度で、余裕をみて80度が限度とされる。それをあっさり超えてしまった。東電は温度計が3カ所にあって、残り2カ所は35度程度であることから「温度計の故障」を疑っているが、専門家の見方は違う。
「なにしろ、原子炉の中の様子は何もわかっちゃいないのです。溶融した核燃料が圧力容器の底を突き抜け、格納容器の底にたまっているとみられていますが、どこにどれだけたまっているのかはもちろん、注水して冷やしているけれども、その水位もわからない。きちんと冷えているのか、どこかが露出していないか。何もわからないから内視鏡のようなカメラを入れたが、それでもわからなかった。そうした状況の中で、温度が上昇してきたわけです。東電・政府は原子炉を安定した状態で制御できていると言ってきましたが、ウソです。核燃料の状況は3・11のときとまったく変わっていない。水をかけて、『制御したつもりになっている』だけなのです」(原子炉格納容器を設計していた元東芝技術者の後藤政志氏)
それでなくても、凍結、水漏れなどのトラブルが頻発している注水系のシステムは綱渡りだ。東電は注水系が止まっても3時間以内に消防車が来れば大丈夫だし、12時間は持つとか言っているが、3・11をみれば、こんなものは屁のツッパリにもならないことがよくわかる。
<「再臨界」の可能性も>
東電は温度上昇を受けて、「ホウ酸水」の注入を始めている。「念のためとはいえ、再臨界の恐れがあるからやる措置です。もう一度、再臨界が起これば、これまでの苦労は水の泡。元のもくあみになります」と言う後藤氏は、今後も数多くの悪夢のシナリオが起こりうることを知るべきだという。
「まず、再び地震が起こり、注水システムが止まる恐れがある。さらにずっと水をかけていれば、水が放射能によって分解されて水素が出る。何カ月もすれば水素がたまる。再び水素爆発の危険はないのかどうか。地震といえば、4号機の核燃料プールが崩壊する懸念はクリアされたのかどうか。プールが崩れて、核燃料が床に落ちれば、冷却することができなくなる。器の中にあるからこそ、冷却できるわけで、床にぶちまけられたらなす術なしです」
冷温停止を信じないほうがいい。
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