http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/836.html
Tweet |
原子力ムラの御老中・有馬朗人氏が酷い。菅直人の事故対応を批判。東海村原発事故対応を自慢するも、死者を出したことは触れず。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65789767.html
2012年02月10日23:18 ざまあみやがれい!
=====
原発ムラの御老中・有馬朗人氏が酷い。菅直人の事故対応を批判。東海村原発事故対応を自慢するも、死者を出したことは触れず。「ざまあみやがれい!メールマガジン」vol.103
=====
本日2012年2月10日、朝日新聞を買ったつもりが、読売新聞を間違えて買ってしまっていた。
だが、収穫があった。
TOPページの「指導者考」である。そこに有馬朗人氏の指導者考が掲載されている。
それがあまりに酷かったことを知った。読売新聞もそういう利用価値がある。
「指導者考」の中頃に、有馬朗人氏の本音が、こぼれていた。
=====
「もし、原子力開発が軍事ではなく平和利用から始まっていたら、抵抗感が少なく、もっと安全確保や最終処分の研究も進んでいただろう」
=====
哀れな男だ。もはや、仮定の話でしか、原子力の正当化をできなくなってしまっている。
読売新聞はよくこれを1面に掲載したものだ。
このように有馬朗人氏が語ることには、原子力をこれからも推進すべきだという意思があることが現れている。
だからこそ、「もし、原子力開発が軍事ではなく」と、アリもしない話をかたり、原子力の「悲劇」を嘆いているのだ。「悲劇」を嘆き、そして、本来はそうではないはずだ、と言いたいのだ。
だが、福島原発事故という悲劇が、紛れもなく現実だ。
続いて、有馬朗人氏は、地球温暖化の話を持ち出して、原子力の必要性を説いている。だが一切、福島原発事故の被災者に関して言及はしていないのだ。
遠い未来の地球温暖化で滅ぶ地球を嘆きはするが、福島原発事故の被災者たちに対する気遣いは、持ち合わせない有馬朗人氏。
これでは、読売新聞のTOPにのこのこ現れたのが、全くの逆効果ではないか。原子力推進側には、もうまともな人物はいないのだろうか。
このコーナーの締めくくりも余りにも酷かった。
1999年の東海村JCO臨界事故が起きたときの対処を自慢しているのだ。
▼東海村JCO臨界事故 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E6%9D%91JCO%E8%87%A8%E7%95%8C%E4%BA%8B%E6%95%85
▼朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101295514/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&tag=zamamiyagarei-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4101295514
当時有馬朗人氏は科学技術庁長官だった。原子力を推進する組織のTOPだと言っていい。その立場にいた有馬氏は、事故の対応をあらゆる専門家にお願いして必死に対策を行い「水を抜いて臨界を止める」という方針を決めたというのだ。
そして、福島原発事故の菅直人総理(当時)の対応を、東工大ばかりに頼った、と批判している。
俺のほうが、広く意見を聞く耳があったと、有馬朗人氏は自慢しているのだ。
だが、JCO臨界事故では、中性子線を浴びた作業員が2名死亡している。
現在のところ、事故の直接の死者数は、有馬朗人氏が科学技術庁長官を務めていたときに起きた、東海村JCO臨界事故のほうが多いのだ。
簡単には比較できないが、事故によって、直接の被爆によって死者を出した、という事実は余りにも重い。
自分の事故対応を自慢するも、その事故のほうが直接の死者数が多いという、なんという馬鹿げた自慢なんだろう。まさしく他人への批判がブーメランとなって自分の首を締めてしまっている。
死者を出したことへの懺悔もせずに、事故対応のみを取り上げて、自慢する男、有馬朗人氏。恥を知れといいたい。彼は、責任という言葉の重さを、知らないのか。
有馬朗人氏の事故対応がまずかった、と僕は言いたいわけではない。東海村JCO臨界事故の犠牲者は、有馬氏が長官であろうとなかろうと、助けだせなかっただろう。
つまり、当時の原子力を取り巻く空気そのものがゆるかったのだ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素20掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。