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「ロイター」の記事より
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE81K34U20120210
[福島 10日 ロイター] 東日本大震災の発生から間もなく1年が経つ。福島第1原発からおよそ50キロ離れた福島市の常円寺で住職を務める阿部光裕さんは、震災犠牲者に祈りをささげつつ、放射能汚染とも闘い続けている。
法衣を脱いだ阿部さんは、マスクを着用し、放射線量が局地的に高い「ホットスポット」の除染をボランティアで行っている。雪をどけ、土を掘り起こし、特殊な洗浄液を高圧スプレーで吹き付けていく。
常円寺周辺は、政府が定めた警戒区域の半径20キロ圏外にあるため「安全」なはずだが、放射線を測定するガイガーカウンターは、福島第1原発近くで測定された数値よりも高い値を示すこともある。
ある場所では、昨年に政府による除染作業が行われたにもかかわらず、6マイクロシーベルト以上の放射線量を示す新たなホットスポットが現れたという。
阿部さんと除染活動を行うボランティアの中には、日立で原発の設計に40年間携わってきた青木昌隆さん(65)のような人もいる。青木さんは「人のためになると信じてきたものが、全ての人にとって悪い影響を引き起こすものに変わってしまった」とし、深い自責の念にかられると語った。
除染作業で出た汚染土壌などの放射性廃棄物は、誰も住む人のいない寺の所有地の一角で保管されている。政府が放射性廃棄物の保管場所について決めあぐねているため、寺の所有地を一時的な保管場所として提供しているのだ。
阿部さんは昨年、放射性物質のことを「見えない雪」と呼んでいた。これまでに阿部さんらは約400キロの放射性廃棄物を集めてきたが、その「見えない雪」を完全に除去できるのは何年も先になるとみられている。
「現実の雪は冷たいが、見えない雪よりもずっとやさしい。見える雪はいずれ解けて消えるから」。阿部さんの祈りと闘いはこれからも続く。
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