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2号機の圧力容器の温度上昇という現象。チェルノブイリにおける神経系統の障害について@
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2012-02-06 11:42:53 放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ 「福島第一原発を考えます」
まず、二号機の圧力容器の温度計が70度に上昇している現象が数日、続いています。もちろん温度計が故障している可能性もありますが、政府が「おさまった」と強弁しているのは、少なくとも圧力容器はなんとかなっているということが最低限の話と思います。メルトスルー、メルトアウトした燃料は本来何もできていないのですから。しかしながら、圧力容器内にも、この段階でも、温度上昇がおきる現象がおきているとするならば、根底から政府主張は覆ります。何にも終わっていないということが、あからさまになってきたと考えるべきなのでしょうか。
南相馬のWBCは、密閉空間で立ったまま測るキャンベラのものになっていました。しかし計測時間は二分間。これは、簡易的な対応です。おそらく多人数に対応するために奏しているのでしょう。しかも検査限界が250Bqの機械で、検査限界以下が多いとして、被曝は少ないと主張する話が出回っていますが、ここには、本当になんの意味があるのでしょうか。ベルリンの放射線防護庁の精密型のWBCで、二十分程度はかって、体内最大推定は計測値の十倍です。全身の検査限界が、250Bqの機械で、二分間計測で分かる水準は、どこまでなのかは、正直厳しいです。たとえば、仮に、検査限界以下で、200Bq検出さるかもしれない二十キロの子どもは体内最大推定は、2000Bqありえます。そうすると100Bq/kgの子どもの汚染は見つかりません。こうしたことから、これを安心材料と考える感覚が理解できません。この程度の汚染で、異常が見つかることは、バンダジェフスキーの論文などからもあきらかと僕はおもいます。
ニューヨーク科学アカデミーのチェルノブイリ報告の翻訳。Terry yabumoto氏によるものです。現在進行中の翻訳プロジェクトとは別のため、用語統一が、なされていないことはご了解下さい。
「チェルノブイリにおける神経系統の障害について@」という内容になります。
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New York Academy of Science, 2009
“ Chernobyl:Consequences of the Catastrophe for People and the Environment “ から 抄訳
5.8.1 神経系の障害
チェルノブイリの事故から22年経過した今日、低線量の電離放射線が中枢神経および自律神経の双方に様々な変化をもたらし、放射線による脳障害を促進する可能性があることは明白である。中枢神経系のいくつかの部分は、放射線による損傷を特に受けやすいのである。
5.8.1.1 ベラルーシ
1.ゴメル県チェチェルスク地方で放射能レベル185ー2,590 kBq/uに汚染された地域において、妊娠中の女性、妊娠中の患者、新生児、および子どもたちを長期に渡って調査した結果によると、周産期(訳注:妊娠3ヶ月〜分娩後1ヶ月)の脳障害の発生率は、事故前に比較して、2倍から3倍高かった。(Kulakov et al., 2001)
2.すべての汚染地域において、神経系および感覚器官の疾病の罹患率は、有意に増加した。 (Lomat et al., 1996)
3.汚染地域では、先天的痙攣症候群(癲癇)の症例が、事故後の最初の10年間において有意に増加した。 (Tsymlyakova and Lavrent’eva, 1996)
4.1993年から2003年までに、神経系疾病および眼とその付属器官の罹患率が、 放射線被ばくをした両親から生まれた10歳から14歳までの子どもたちの間で際立って増加した。(National Belarussian Report, 2006)
5.最も汚染がひどかった地域のひとつであるブレスト県ルニネスク地方では、子どもたちの神経系罹患率が増加した(Voronetsky et al., 1995)。この地域では、 2000年から2005年までに、子どもたちの間で精神障害が増加する傾向があった。(Dudinskaya et al., 2006)
6.事故から10年後、汚染地域から避難したティーンエージャーの間では、精神系障害は、罹患率の高さで第2位であった。すなわち、検査された2,335人のティーンエージャーにおいて、罹患率は1,000人あたり331人であった。(Syvolobova et al., 1997)
7.汚染地域においては、成人の神経障害は有意に高かった(31.2% vs 18.0%)。
16歳から17歳の高校生の間では、短期的記憶障害および集中力衰退が観察され、それらの症状の深刻さは、汚染レベルと直接的な相関があった(Ushakov et al. 1997)。
8.汚染がひどかったゴメル県ナロフォリャ地方の農業機械オペレータ340人と、比較的汚染が少なかったミンスクの同様のグループ202人を比較すると、最初のグループは脳血管の病変の発生率が6倍も高かった(27.1% vs 4.5%、Ushakov et al., 1997)
9.モギレフ県コツコヴィッチ地方は、Cs-137の汚染濃度が1,110kBq/u以上であったが、この地域の成人1,708人の神経系疾病罹患率は、比較的汚染が低かったヴィテブスク県で検査した9,170人より、顕著に高かった。 (Lukomsky et al., 1993)
10.1991年から2000年までに、ベラルーシのリクイデータたちの間では、神経系と感覚器官の疾病が2.2倍に増加した。(Borysevich and Poplyko, 2002)
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