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投稿者msehi関口博之
http://d.hatena.ne.jp/msehi/
2001年からのドイツ放射線防護令47条、最大年間実効線量の0、3ミリシーベルト厳守に学び、子供たちの安全性を優先するならば、政府は早急に年間1ミリシーベルト以上の放射線汚染地域(注1)から、少なくとも子供及び保護者の強制移住を決断すべきである。 しかし決定的なことは、強制移住しなくてもよい私たちも永続的に低線量被ばくリスクに晒され続けることであり、アメリカの原子力専門家アーニー・ガンダーセンが述べる「福島原発,日本で100万人が今後20年間で癌に!」というメッセージ(注5)は決して空言ではない。 今年4月から新しい規制値(乳幼児食品50ベクレル、一般食品100ベクレル)が適用される予定であるが、現在これまでICRP基準値に従ってきた多くの審議委員から巻き返しがなされていることから、実現は余談を許さない。 事実私の田畑のある長野県信濃町の食品汚染検査データー(注8)を調べて見ると、福島原発事故から250キロ以上離れ、放射線汚染地図でも色分けされない非汚染地域であるにもかかわらず、野尻湖で採れたワカサギにはセシウムが1キログラムあたり87ベクレルも検出され、生物濃縮の恐ろしさを目の当たりにした。 (注1)早川由紀夫放射線汚染地図 (注2)福島とチェルノブイリの比較放射線汚染地図 (注3)NHKスペシャル。汚染された大地・・・チェルノブイリ20年後の真実 (注4)キエフ病院の子供たち 2011 - 原発事故のもたらしたもの (注5)動画http://www.youtube.com/watch?v=8Zmk78h9-Ak (注6)「NNN ドキュメント'11・放射線を浴びたX年後 ビキニ水爆実験、そして・・」 (注7)NHKスペシャル「知られざる放射能汚染〜海からの緊急報告」 (注8)食品の放射能検査データの閲覧 (注9)注7でのデータでわかるが、グリーンピースの市場抜き打ち調査も役に立つ。
勿論手厚い補償と、、新たな希望の持てる仕事の提供支援が不可欠であり、例えば東海地方以西の過疎地への集団移住で、ハウス農業を基軸として全国に放射能ゼロの安全な食品を生産するのもよいだろう。
そのような早急な決断の必要性は、群馬大学の早川由紀夫教授の作成した福島とチェルノブイリの比較放射線汚染地図(注2)を見れば一目瞭然であり、25年を経たチェルノブイリの真相を直視しなくてはならない。
原子力の平和利用、すなわち現在は原発ルネッサンスの振興を目的とする国際原子力機関(IAEA)がチェルノブイリ周辺の何十万人にも及ぶ放射線被ばく被害者を認めないとしても、そのような被害者の存在は世界のメディアが報告するように事実であり、益々被害者の数が増え続けていることも事実である。
NHKスペシャル「汚染された大地・・・チェルノブイリ20年後の真実」(注3)は、その恐ろしさを的確に描き、遺伝子の変異で白血病や癌患者が20年後も増え続けている低線量放射線被ばくの深刻な実態を伝えている。
また2011年のイタリア国営放送フィルムは、チェルノブイリ原発から130キロの非汚染地域のウクライナの首都キエフにある病院をドキュメントで描き、低線量放射線被ばくの恐ろしい事実を検証している。(注4)
このような検証に正面から向き合えば、たとえ科学的に証明されていなくても、同じ悲劇を繰り返さないために強制移住の決断をすべきであり、決断を引き伸ばすことは当事者の人たちを苦しめるだけでなく、犯罪であると断言しても過言でない。
もちろん強制移住という決断をしても、一部の年配者にとって移住することは命を引き裂かれることにも等しく、リスクが高くても住みたいという年配者の意志は尊重されなくてはならない。
従ってそのような年配者の人たちが、原則的に自給自足で強制移住地域で暮らせるように配慮することも重要である。
ドイツではチェルノブイリの非公式データーを検証して、低線量被ばくのリスクを極力下げるためにドイツ放射線防護令47条の年間0、3ミリシーベルトを適用している。
そしてドイツ市民の運営する放射線防護協会は、この年間0,3ミリシーベルトの規定値から算定して、日本へのさまざまなメッセージを通して、食品の規制値は1キログラムあたり乳幼児食品8ベクレル、その他の全ての食品は16ベクレルへ引き下げることを求めている
例えば日本へのメッセージ「あらかじめ計算された放射線による死」では、現在の日本の食品の暫定基準値500ベクレルは、経済を優先するものであって、人間の健康を危険に晒さないための予防措置優先の国際法に反するものだと述べている。
そして原子力産業の支配を受けている国際放射線防護委員会(ICRP)の基準値に従って、「年間100ミリシーベルト以下であれば安全」と述べ、「(より厳しい規制を求める人たちを)放射線恐怖症」と呼ぶ学会権威者たちを、ブレヒトの台詞を引用して婉曲的に犯罪者だと断言している。
しかし新しい規制値が実施されたとしても、ドイツの低線量被ばくリスクを極力下げるための規定に較べ6倍以上も高く、リスクを回避するためには、自ら守っていかなくてはならない。
日テレ「NNNドキュメント'11・放射線を浴びたX年後ビキニ水爆実験、そして・・」(注6)では、50年前の被ばくで既にほとんどの人たちが癌で亡くなっているなかで、僅かに生存している人の「帽子とカッパで死の灰を被らないように防護していた」と語る言葉が印象的であった。
またベラルーシで診療されていた菅谷松本市長の講演録画では、「自分の人生は、自分で守らなくてはならない」というベラルーシの体験を踏まえた言葉が、限りなく重く感じられる。
何故なら食品のセシウム濃度はドイツの規制値を遥かに超えており、特に魚介類の放射線濃度は少しずつ増え続けており、自ら守らなくては、現在悲劇に直面しているチェルノブイリの非汚染地域の市民のように低線量放射線被ばくの悲劇を最早避けられないからだ。
1月15日に放映されたNHKスペシャル「知られざる放射能汚染〜海からの緊急報告」(注7)は、福島近海の海で捕獲された高い放射能汚染された魚や少し離れた群馬県の湖沼の暫定規制値を超えたワカサギを紹介し、調査を通して高濃度の放射能が水底の泥、ゴカイやプランクトン、そして魚に移動している実態を描き出していた。
それは、放射能汚染がこれから益々魚に濃縮されていくことを予感させるものであった。
また近隣の佐久市では、山林で採取された美味な茸チャナメツムタケからセシウムが1320ベクレルも検出されており、茸の菌体も濃縮することから最早楽しみにしている山への茸採りも出来ない。
明らかに私の周りにも既に決定的なことが起きてしまっており、自ら守らなくてはならない。
そのためには、食べ物の正確な情報を知らなくてはならない。(注9)
それは何が危ないかを探求することであり、脱原発への途でもある。
http://gunma.zamurai.jp/pub/2011/0911dkokudo06.jpg
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-450.html
動画http://www.youtube.com/watch?v=pIY5AT3o8SI&feature=youtu.be
動画http://www.youtube.com/watch?v=kFP-xx68q6Q&feature=player_embedded#at=13
動画http://www.dailymotion.com/video/xo5uvc_20120129-yyyyyyyyyy-yyyyyyy-yyy_news
「いつの時代も、弱いものにしわ寄せがくる」と遺族が語る必見の作品。
動画http://nanohana.me/?p=11200
http://yasaikensa.cloudapp.net/
http://www.greenpeace.org./japan/ja/monitoring/fss3/
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