この論理はちょっとヘン。
煙はすぐ冷えてフィルターを通過するときには、ほぼ常温。
でないと喫煙者は指、口、呼吸器系に火傷する。
副流煙についても同様。

問題はそれ以前のこと。セシウムの今の基準が妥当か？ってことだ。
同じことは、他の食品、製品にも言える。
瓦礫焼却など愚策もきわまれり。

タバコだけに注目させるのは、目くらましの一種のような気もする。

どこがどうへん？常温ならセシウムが消えるとでも？
気化した以上それがどこへ行く？
温度が下がったら、煙や水蒸気などにくっつく。
セシウムは気化しても絶対に消えない。

気化→温度低下→煙にくっつく→常温→体内。
気化→温度低下→煙にくっつく→常温→大気。

ちなみに瓦礫焼却でバグフィルターでセシウムが99％取れると言われる根拠は、
800度以上の高温で燃焼後、その排気を冷却（200℃くらい？）するかららしい。
冷却することでセシウムが灰や煙に再びくっつくので
バグフィルターで取れるということ（実際は一部が素通りすると思う）。
しかし仮にバグフィルターが破れると煙や蒸気に混じってそのまま全量が出てくる。
たばこの場合、フィルターは単なるスポンジで、
セシウムは煙にくっついてフィルターを大半が素通り。
冷えても一度気化した以上煙にくっついて移動するので危険だと言っている。
煙が常温でも、そこには少し前まで葉の中にあったセシウムが大量に含まれる。
仮に火の温度が低くて（500度くらい）気化しなければ、灰の中に濃縮されるだけ。

それに、数百ベクレルの場合、気化とか固化とか、あんまり意味ない。
セシウム原子数に換算してごらん？セシウム原子はタバコや食品などの中に非常にまばらに散らばっている。
その挙動は、セシウム原子まわりの分子、原子がどう動くかによる。

あと、現在基準の500ベクレルは正確には、500ベクレル/kg乾燥重量。
食品の場合は500ベクレル/kg湿重量。
で、タバコ1本1g。1kg吸うのに一月ぐらいはかかるんじゃないか？

注意の重点の置き所がズレてるんじゃないか？ってことさ。
もちろんタバコの基準にも問題おおいにアリだと思うから、注意喚起自体はいいことだと思うけど。

沸点の641度を超えて気化しなければセシウムは灰にとどまり煙には含まれないはずでフィルターを通るに至らない。つまり拡散しない。タバコの燃焼温度がセシウムの沸点を超えるから気化しタバコの危険性が高いと書いている。

＞で、タバコ1本1g。1kg吸うのに一月ぐらいはかかるんじゃないか？

これは喫煙者ひとりの問題ではない。喫煙人口×１日の平均本数×日数で今後トータルでどれだけ大気中に再拡散されるかという問題。１年間日本国民の喫煙者がセシウムたばこをスパスパやったら、その汚染は結構大きなものとなるように思う。特に人の住む空間、人の多い土地、屋内を集中的に汚す。喫煙コーナーなどは数年後に高い線量が観測されるかもしれない。さらには胃に入るよりも肺に入るほうが排出されにくいので怖い。

＞注意の重点の置き所がズレてるんじゃないか？ってことさ。

これは全く同意。

まぁ、気化するしないにかかわらず、肺に放射性物質を吸入するのは危険だけどね。
土埃とかに付着したもののほうが危険だと思うよ。溶けにくいし、排出されにくいからね。
水溶性のものだと肺に入ってもすぐ吸収されて経口摂取とほぼ同じ経路をたどるし、
超微粒子だと呼気として排出される比率も高い。

＞喫煙人口×１日の平均本数×日数で今後トータルでどれだけ大気中に再拡散されるかという問題。

それは是非、具体的に計算してみてほしいね。
ていうか、タバコは福島以外のあまりベクレてない地方でも生産してるんで、
セシウムタバコの生産量、セシウム含有率から、それが全量環境中に放出されるとしたほうが
むしろ正確な計算に近いと思うが。

要するにたばこの場合はセシウムの沸点は全く関係がないということですか？瓦礫の焼却についても「沸点641度」という文字がネット上で躍っていますが、焼却炉の燃焼温度に関係なく、低温であろうと燃やすことそのものが悪いということになりますが。

＞金属の形で入ってるとしても、燃焼した時点で、発生する水とか炭酸ガスで塩になるだろう。

セシウム塩になるということですか。よく理解できません。以前、池田信夫氏が、松明か花火？に関して「セシウムは燃やすと分解される」と言っていたようですが、それに近い話ですか？

「喫煙人口×１日の平均本数×日数」と書いたのは、１本では微量でもトータルで見れば汚染は案外大きくなるかも、というたとえ話です。福島以外も少なからず汚染はあることが予想されるので実際はJTしか正確な計算ができないと思う。
いずれにしても、地面に留まっているものを再び大気中に舞い上げるような行為は極力避けるべきです。水溶性であれ微粒子であれ、どんな形で体内に取り込まれるとしても、「追加的」な被爆源となるし、汚染源としては軽視できないということ。飲食物の汚染の深刻さと相対的に比較すればその危険性はより小さいとは思いますが。

そう言っていいと思う。二つの点で。
１．タバコ葉中に金属セシウムの形で入っていることはまずありえないので、金属セシウムの沸点で論じても意味がない。
２．沸点とは何か？
　　原子、分子がまわりの同種（今の場合、金属セシウムとかセシウム化合物）の原子、分子の引力をふりきって
　　引力がほぼ及ばない程度の距離にまで離れると気体になる。
　　原子、分子が、それに充分なエネルギーを持つ温度が沸点。
　　数百ベクレルに相当するセシウム原子の個数は非常に少ない。だからタバコ中ではセシウム原子は非常に長距離（原子レベルで見ればのこと）
　　に離れてバラバラに存在していて、お互いに引力を及ぼせる状態ではない。
　　このような状態でセシウム単独の沸点とか論じる意味はない。まわりの他の原子、分子との関係による。

＞焼却炉の燃焼温度に関係なく、低温であろうと燃やすことそのものが悪いということになりますが
　
基本的に「低温であろうと燃やすことそのものが悪い」と思う。気体あるいは粉体（灰）に同伴して、より飛散しやすいものになる。
ただし、「焼却炉の燃焼温度に関係なく」とは言いきれない。
燃焼温度によって燃焼生成物、燃焼排気の流れは違ってくる。当然、セシウムの飛散挙動にも影響するだろう。

　
＞セシウム塩になるということですか。　

タバコ（に限らないが）が燃えると、必ず水と炭酸ガスが発生する。
セシウムと水が反応して水酸化セシウムに。
水酸化セシウムと水中の炭酸が反応して炭酸セシウム（塩）などに。
と、こんなところ。　

＞池田信夫氏が、松明か花火？に関して「セシウムは燃やすと分解される」

これは意味不明。
池田氏が言っている「セシウム」が金属セシウムかセシウム化合物かわからない。
で、好意的に解釈してセシウム化合物だとすると熱で分解する可能性はある。
しかし、セシウム原子が分解されるわけではないので放射能はなくならない。
まぁ、まともに考えてもしかたがないと思う。

＞地面に留まっているものを再び大気中に舞い上げるような行為は極力避けるべきです

同意。

で、パッケージにはこんな記載が...

タール　　　　　 9mg
ニコチン　　　 0.8mg
放射性ヨウ素　　　ND
放射性セシウム　 7Bq

全部が全部内部被爆するわけじゃない。
半分たまるとして、１５００ベクレル

あまり、気持ちよくないな