http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/712.html
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↑「表6.1 一般廃棄物焼却施設における排ガス処理設備の放射性セシウム除去性能」
放射能瓦礫を焼却して安全だというデータはない。
データがないことは、東京新聞でもたびたび指摘されているが、
http://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/5825382.html
http://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/5756119.html
環境省のいう99.99パーセント、バグフィルターで放射能を捕捉出来るという実証試験がこれなのだそうだ。(↑上の図)(下↓に書き出しました)
福島市の焼却実例だそうだ。この、安全デモンストレーションの根拠が、じつはとんでもないことを示している。ためしに、セシウムの同位体比率;Cs134/Cs137 を計算してみた。セシウムがちっとも捕捉出来ていない。行方不明のセシウムがあると、数字が証明していることになる。
(これはセシウムのガンマ線だけのはなしだ。アルファ線やベータ線を出す放射能については環境省は沈黙している。ストロンチウムやプルトニウムなど、倍以上あるはずだが。)
バスビー博士によると
セシウム134/セシウム137の比率(134Cs/137Cs)の値が“濃縮”されるということは(臨界でないなら、)セシウム134Cs誕生・漏洩の後に、焼却とかの人為的な改変が加えられていたという場合であるそうだ。まさに今の場合だ。
環境省の「実証結果」があるのは、これの
「
放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分(技術資料)
平成23年12月2日第一版
(独)国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センターセンター
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/10-mat_3.pdf
」 の37頁の図、「表6.1 一般廃棄物焼却施設における排ガス処理設備の放射性セシウム除去性能」
である。
6. 焼却処理過程における挙動と制御 36頁
6.1 燃焼過程及び排ガス処理過程での挙動と制御
. ............................................................... 36
6.2 今後明らかにすべき課題
. ................................................................................................... 38
===以下、「表6.1」の書き出し=(セシウム134比率Cs134/137は投稿者が書き加えたもの)=========================
(3つめの、右端の数字がセシウム比率です)
主灰・飛灰・排ガス別 焼却主灰Bq/kg
施設名/セシウム比率 Cs134 Cs137 Cs134/137
伊達地方衛生処理組合 6100 6900 0.884
伊達地方衛生処理組合 4700 5200 0.904
須賀川地方保健環境組合 2200 2500 0.88
須賀川地方保健環境組合 2500 2800 0.893
福島市あらかわグリーンセンター 8500 9400 0.904
福島市あらかわグリーンセンター 9800 11000 0.891
いわき市 北部清掃センター 436 541 0.806
いわき市南部清掃センター 1530 1820 0.841
主灰・飛灰・排ガス別 焼却または溶融飛灰
施設名/セシウム比率 Cs134 Cs137 Cs134/137
伊達地方衛生処理組合 36000 39000 0.923
伊達地方衛生処理組合 36000 39000 0.923
須賀川地方保健環境組合 3900 4300 0.907
須賀川地方保健環境組合 15000 16000 0.938
福島市あらかわグリーンセンター 37000 41000 0.902
福島市あらかわグリーンセンター 35000 38000 0.921
いわき市 北部清掃センター 6090 7290 0.835
いわき市南部清掃センター 10700 12400 0.863
主灰・飛灰・排ガス別 煙突出口排ガス
施設名/セシウム比率 Cs134 Cs137 Cs134/137
伊達地方衛生処理組合 0.83 0.89 0.933
伊達地方衛生処理組合 1.4 1.5 0.933
須賀川地方保健環境組合 0.34 0.35 0.971
須賀川地方保健環境組合 0.36 0.35 1.029
福島市あらかわグリーンセンター <0.045 <0.03 #VALUE!
福島市あらかわグリーンセンター <0.038 <0.025 #VALUE!
いわき市 北部清掃センター <0.77 <0.65 #VALUE!
いわき市南部清掃センター <2 <2 #VALUE!
===========================================================
セシウム比率だけ抜き出すと
主灰→飛灰→排ガス の順で数値が高くなっている。セシウム134の見掛け上の「濃縮」がひきおこされている。これは分母のセシウム137がどっかへ行ってしまって捕捉出来ていないことを示している。
主灰・飛灰・排ガス別_焼却主灰Bq/kg_焼却または溶融飛灰_煙突出口排ガス
施設名/セシウム比率_Cs134/137 Cs134/137 Cs134/137
伊達地方衛生処理組合 0.884 0.923 0.933
伊達地方衛生処理組合 0.904 0.923 0.933
須賀川地方保健環境組合 0.88 0.907 0.971
須賀川地方保健環境組合 0.893 0.938 1.029
福島市あらかわグリーンセンター0.904 0.902 #VALUE!
福島市あらかわグリーンセンター0.891 0.921 #VALUE!
いわき市 北部清掃センター 0.806 0.835 #VALUE!
いわき市南部清掃センター 0.841 0.863 #VALUE!
(ゆいいつ「濃縮」の逆、セシウム134のほうが「減った」のは
福島市あらかわグリーンセンター 0.904 0.902
の場合であった。ほかの施設では起きないことがこの施設の実験一回目でだけ起きたのは何故だろうか?
よそではなかった何かがあるのだろう。・・・)
では、捕捉出来なかったセシウム134と137とはどこへ行ってしまったのか?
ちっとも99.99パー捕捉の「実証試験結果」なんかではない。真逆の、漏れ出しの実証結果だったのではないか。数字がその事を語っている。
>>>>>>>>>>>>環境省のほかの文書のセシウム134Cs/137Cs比率も見てみた<<<<<<<<<<
http://www.env.go.jp/jishin/attach/memo20120111_shori.pdf
【第9回災害廃棄物安全評価検討会資料5】30頁
<電気集じん器>
測定位置 Cs-134 (Bq/m3) Cs-137 (Bq/m3) Cs合計 (Bq/m3) 除去率 (%) 134Cs/137Cs*100
電気集じん器 入口 33 42 75 99.47 78.6
煙突 0.2 0.2 0.4 100
<バグフィルター>
測定位置 Cs-134 (Bq/m3) Cs-137 (Bq/m3) Cs合計(Bq/m3) 除去率 (%) 134Cs/137Cs*100
バグフィルター 入口 78 96 174 99.99 81.3
煙突 <0.008 0.007 0.015 <114
備考:Cs-134は検出下限値未満であるため、検出下限値を用いてCs合計及び除去率を算定した。
煙突でセシウム134Cs134の「濃度」が「高く」なって仕舞っている。セシウム137より少なかったハズの、早く半減するはずのセシウム134のほうがベクレル数が「増えた」んだと。
バズビー博士、福島市降下物、セシウム比率、について,,,,,
ブログ「気まぐれです。」からーーー
「年明けの突然のセシウム増加問題についてバズビー博士に聞いてみたなう。」
http://bilininfojp.blogspot.com/2012/01/blog-post.html
http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/601.html
セシウム同位体比率も、放射線計測値のポアソン分布にしたがう。が福島市降下物ではその確率的影響を超えた変動がある、確率計算、等など、コメントあり。(私にはたいへん貴重な考えでした)
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