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生き生き箕面通信1151 ・川内村の帰村に見る政府の怠慢
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2012-02-02 06:50:25 生き生き箕面通信
おはようございます。
生き生き箕面通信1151(120202)をお届けします。
・川内村の帰村に見る政府の怠慢
遠藤雄幸という福島県川内村の村長さんが1月31日に「帰村
宣言」をしました。大手メディアも「原発事故後初めて」と大きく
報じました。ただ、奇妙なのは、川内村の放射能汚染が現在
どの程度まで下がったのか、どの新聞も一切数値を出していな
いことです。本来なら、「ここまで放射能の線量が下がったから
大丈夫」と判断するはずです。ところがその科学的根拠が全く
示されていないのです。
実は、政府の間違った情報によって、もともと必要のない避難
をさせられたのだ、という見方が出されています。事実、新聞に
掲載された帰村宣言ニュースに添付された汚染マップをよく見る
と、川内村ははじめからほとんど汚染されていません。
では、なぜ全村避難となったのか。それが、例の20キロ、30
キロとコンパスで描いた政府の汚染マップ半円地図です。川内
村は汚染されていないにもかかわらず、この半円の中に含まれ
るというだけで無用の避難をすることになった。政府がコンパス
で書いた”危険地域”を半円地図でいつまでも出し続けたために、
必要のない全村避難に追い込まれたわけです。
ではなぜ、政府が「安全だから、村に帰れますよ」と安全宣言
しないのか。それは、政府が間違って避難させてしまったという
「政府のミス」を認めたくないからです。
つまり、スピーディの汚染地図を出さなかったこと、情報隠しを
したことを明らかにされたくないということです。
政府というものは、世論操作のため意図的に情報を扱います。
ときには隠し、ときには都合のいい情報だけを大げさにいいふら
します。つまり、政府は正直ではない、権力を持つものはインチキ
をするということを前提に考える必要があります。だから、事故当
時、アメリカをはじめ外国には出したスピーディの汚染マップを出
させるよう強く求めるべきでした。
しかし、一般の私たちにはその重要性がすぐには分かりません。
そういう時にこそ、メディアがジャーナリズム精神を発揮する働き
場でした。ところが、この日本では大手メディアが、政府の飼い犬
になってしまっていました。政府や東電が出す情報を「大本営発
表」として、ただ無批判にたれ流すだけでした。当時は、確かに
大変だったと思います。しかし、それでも、いつまでも半円地図だ
けを出し続けるのがおかしいのは気づいていました。それを追及
し、情報を公開されるよう迫るべきでした。本来のジャーナリズム
の機能が失われたいたのです。
やはり、私たち自身がしっかりする必要があります。政府をはじ
め権力を持つ側が私たちに何をしようとしているのか、メディアは
本当のことを伝えようとする努力をしているか、読み解く力が欠か
せません。
川内村の遠藤村長さんは、自分の頭で考え、自分で判断を下し
ました。それは、政府に対する、同時に大手メディアに対する反撃
であり、「尊い決断」といえるのではないでしょうか。
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