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反原発 奇跡の海守った/「長島の自然を守る会」に沼田賞/山口・上関で絶滅危憤種など確認
東京新聞 2012.01.24 朝刊 「こちら特報部」
沼田真賞の授賞式で、会のメンバーを紹介する高島代表=22日、東京都江東区で
中国電力の上関原発建設計画に反対する山口県上関町の市民団体「長島の自然を守る会」が、財団法人・日本自然保護協会(東京)が主催する第十一国「沼田真賞」に選ばれた。ニ十二日の授賞式で同会の高島美登里代表(59)は原発と相いれない“奇跡の海”の保護を訴えた。 (中山洋子)
授賞式は清澄庭園(東京都江東区)で催された。この賞は生態学者で同協会元会長の沼田氏を記念して二〇〇一年に設けられ、毎年、自然保護活動などで実績を挙げた個人や団体に贈られている。
長島の自然を守る会は一九九九年九月、中国電力が原発建設計画で国に提出した「環境影響評価準備書」をずさんと考え、懸念した人たちが結成した。
これまで多くの研究者とともに生態調査を続け、国の天然記念物で絶滅危惧種のカンムリウミスズメをはじめ、希少な貝であるヤシマイシンの近似種やナメクジウオの生息を次々に確認している。
戦後に大規模開発が進んだ瀬戸内海にあっても、上関町周辺の海には、日本の他の地域では絶滅している生物が残っていることが判明。世界の研究者から“奇跡の海”と呼ばれるようになった。
記念講演で高島代表は「中国電力はこうした足元の豊かさを気づかせず、原発がなければダメな過疎の町だと住民たちに思わせ、地域のプライドを崩してきた」と指摘した。
そのうえで「受賞は上関の自然の多様性があらためて評価されたに等しい。原発に反対し、自然を守り続けてきた多くの人々全体に与えられたご褒美だと思う」と喜んだ。
上関原発計画では、〇八年十月に山口県が原発設置のために海の埋め立てを許可。しかし、地元漁師らが予定地に漁船を並べて埋め立てにかかわる作業を阻止してきた。
その後、東京電力福島原発事故が発生。山口県の二井関成知事は昨年六月、今年十月に失効する埋め立て許可の延長を認めない方針を表明している。
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