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「複合被曝」垣田達哉氏
http://news.livedoor.com/article/detail/6210502/
2012年01月21日10時00分 提供:ゲンダイネット
<「外部被曝と内部被曝の“複合被曝”が問題です」>
「たばこは、健康のため吸い過ぎに注意しましょう、なるべく摂取しないようにと言うのに、発がん性物質である放射能は、健康に影響ありません、基準値内なら食べなさいと国が言っているんです。矛盾していませんか?」
と問う垣田さんは、長年、食品の問題に取り組んできた人だ。
被曝(ひばく)には、空気中の放射線にさらされる外部被曝と、空気を吸い、水や食物を食べることで放射性物質を体内に取り込む内部被曝がある。外部と内部を合わせた「複合被曝」が問題なのだ。
「日本では、外部被曝の所管は文部科学省、内部被曝は厚生労働省と、行政も縦割りになっていますが、私たちの体は分けられないですよね。ところが、食品安全委員会も、結局は縦割り行政を超えられませんでした」
食品安全委員会の7月の答申案では、外部・内部合わせて100ミリシーベルトだったのが、10月27日の厚生労働省への答申では、内部被曝だけで100ミリシーベルトと基準が緩くなった。
<なぜかタンや内臓は追跡対象外>
「科学が、政治的な思惑に屈してしまいました。だから、自分で自分や家族を守るしかないんです。影響がわからないというのは、安全という証拠もないわけです。ならば避けるのが一番。20年後に、実は影響があったと言われても取り返しがつきません。しかも内部被曝は、この数値までなら大丈夫ではなく、なるべくゼロに近いほうがいいんです」
子どもや若い人は、とくに注意して選んだほうがいい。それなのに、食べ物を選ぶための情報が圧倒的に不足している。その恐るべき実態を、本書は明らかにする。汚染わらを食べた牛の肉からセシウムが検出されたときも、市場に出回ったものを発見できたのは肉牛だけ。タンや内臓は追跡対象外のため迷宮入りだったという。
「このことを8月のテレビのスタジオ収録で話したら、タレントさんたちは驚いてましたが、放映では全部カットされました。野菜や米の検査も、規制値超えの食品を出さないために検査をしてるようなもの。検査が不十分で後から検出されてしまうから、売れなくなるんです。国は、消費者も生産者も、国民のことは守らず、東京電力だけを守っています。検査をもっと細かく実施して、実態を明らかにすることが求められています」
垣田さんが代表を務める消費者問題研究所編「放射能から子どもの『食』を守る方法」も同じ出版社から出た。
(WAVE出版 1400円)
▽かきた・たつや 1953年、岐阜県生まれ。慶応義塾大学商学部卒業。消費者問題研究所代表。著書に「学校給食のための食品『安全・安心』マニュアル」「新・買ってはいけない4〜7」ほか。テレビ朝日系「そうだったのか!学べるニュース」「ビートたけしのTVタックル」などにも出演。
(日刊ゲンダイ 2012年1月18日掲載)
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