http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/321.html
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(転写開始)
http://ex-skf-jp.blogspot.com/2012/01/blog-post_7806.html
放射性ではない普通の塩化セシウムの毒性実験: ラットで体重1キロ当たり10ミリグラム以上で健康に影響(XE−SKF−JP)
ツイッターでの@Ishikawakzさんのリンクから。
塩化セシウムをラットに90日間反復経口投与して毒性を調べた、三菱化学安全科学研究所の論文。コントロール群は投与0、実験群の最低投与量は体重一キロ当たり10ミリグラムですが、そのグループでも 「限局性の心筋変性の増強が雄で認められた」 とありました。50ミリグラム、250ミリグラム至っては、下の要約を見れば分かるとおり、内臓の多くが悪影響を受け、250ミリに至っては死ぬラットが出ています。
今回の福島第1原発で出たセシウム137は4658グラムと計算され、これが日本のみならず北半球にばら撒かれたわけですから、現在日本の環境中に存在する放射性セシウムは量的には実験で投与した塩化セシウムの量とは比べ物にもなりませんが、実験で投与した塩化セシウムと違って環境中のセシウム(おそらく塩化セシウムの形態)は放射性。
どなたか、同様の実験を、放射性の塩化セシウムでおやりになっていないでしょうか?
塩化セシウムのラットを用いる90日間反復経口投与毒性試験
Ninety-day Repeat Dose Oral Toxicity Test of Cesium chloride in Rats
要約
塩化セシウムは密度勾配遠心分離法の溶質1),分析用試薬,光電管,光学ガラス,pHメーター,ストロボ用2),電気泳動分析,ミクロ分析3)に用いられる.
今回,塩化セシウムを0,10,50および250 mg/kgの用量でSD系ラットの雌雄に90日間反復経口投与し,その毒性について検討した.対照群および250 mg/kg群については28日間回復群を設けた.
250mg/kg群では,易刺激性,痙攣と洗顔行動および痂皮,一過性の自発運動亢進等の症状が観察され,雄で死亡あるいは瀕死期解剖動物が発現した.体重と摂餌量の低値および摂水量の高値が認められた.血液学的検査で,赤血球数,ヘモグロビン濃度,ヘマトクリット値および平均赤血球血色素濃度の低値,網状赤血球率と血小板数の高値およびプロトロンビン時間の延長,活性化部分トロンボプラスチン時間の短縮,白血球数の高値と白血球百分比のリンパ球比の低値と分葉核好中球比の高値が認められた.血液生化学検査で,AST(GOT),ALT(GPT),アルカリフォスファターゼ,総ビリルビン,尿素窒素,クレアチニン,カルシウム,無機リンとナトリウムの高値およびグルコース,アルブミン,A/G比,カリウムとクロールの低値が認められた.尿検査で,尿比重,ナトリウムとカリウムの低値,尿沈渣中の白血球と小円形上皮細胞の高値,精子数の低値,尿潜血の増強,尿沈渣中の六角板状結晶の出現が認められた.器官重量で,胸腺,心臓,肝臓,脾臓および精巣上体の絶対重量の低値,脳,心臓,腎臓および副腎の相対重量の高値と胸腺,肝臓および精巣上体の相対重量の低値が認められた.剖検で,心臓の白色斑の増強,下顎リンパ節の腫大,胸腺の小型化,脾臓の褪色と腫大,腺胃壁の肥厚,小腸の膨満,肝臓の褐色化と褪色,腎臓の褪色,髄質外帯の褪色と表面顆粒状化,膀胱の結石,壁の肥厚,膨満と出血,尿管の拡張,精巣の腫大,小型化と軟化,精巣上体,前立腺および精嚢の小型化,副腎の腫大と白色化,皮膚の痂皮,びらん/潰瘍あるいは脱毛およびハーダー腺の褪色が認められた.病理組織学的検査では,限局性の心筋変性の増強,下顎リンパ節の形質細胞過形成,胸腺の萎縮の増強,脾臓の赤脾髄の萎縮と髄外造血の増強,骨髄の顆粒球系造血の亢進,肺の泡沫細胞集簇の増強,腺胃粘膜のびまん性過形成と水腫,腺胃粘膜の限局性炎症性細胞浸潤とびらんの増強,膵腺房細胞様細胞の出現,胃腺の拡張,十二指腸の粘膜上皮の肥大,下顎腺の腺房萎縮と導管上皮の顆粒の減少,舌下腺の腺房萎縮,肝臓の肝細胞萎縮と髄外造血,膵臓のびまん性の腺房萎縮,腎臓の好塩基性尿細管の増強,皮質遠位尿細管上皮の肥大,髄質外帯の空胞化および再生像を伴う遠位尿細管上皮の腫大,腎盂内結晶物,腎盂粘膜上皮の過形成および腎盂炎の増強,腎盂腎炎,尿管の拡張と粘膜上皮の過形成,膀胱の粘膜移行上皮の過形成と出血,精細管萎縮と精細管拡張,精巣上体の精子の減数,下垂体の中間葉細胞の肥大,甲状腺の濾胞拡張の増強,上皮小体の主細胞の肥大,副腎の髄外造血と束状帯細胞の肥大および球状帯細胞の脂肪滴増加,坐骨神経の変性の増強,皮膚の潰瘍,痂皮,びらんおよび限局性の炎症性細胞浸潤,大腿筋と外肋間筋の変性が,骨梁の減少,ハーダー腺の腺房細胞のびまん性肥大が認められた.
50 mg/kg群では,一般状態観察で易刺激性が認められ,雄で瀕死期解剖動物が発現した.また,摂水量の高値,網状赤血球率の高値,クレアチニンの高値,カリウムの低値,尿沈渣中の白血球と小円形上皮細胞の高値,尿潜血の増強,尿沈渣中の六角板状結晶の出現,肝臓の相対重量の低値,心臓の白色斑の増強,胸腺の小型化,腎盂内顆粒状物(結石),膀胱の結石,壁の肥厚と膨満,尿管の拡張,限局性の心筋変性の増強,骨髄の顆粒球系造血の亢進,髄質外帯の空胞化および再生像を伴う遠位尿細管上皮の腫大,腎盂内結晶物,腎盂粘膜上皮の過形成および腎盂炎の増強,尿管の拡張と粘膜上皮の過形成,膀胱の粘膜移行上皮の過形成,下垂体の中間葉細胞の肥大,副腎の球状帯細胞の脂肪滴増加,外肋間筋の変性およびハーダー腺の腺房細胞のびまん性肥大が認められた.
10 mg/kg群では,限局性の心筋変性の増強が雄で認められた.
投与期間中に被験物質投与に起因すると考えられる上記変化は,投与を止めることにより概ね軽減あるいは回復していたが,一部の変化については28日間の休薬期間では十分な回復性がみられなかった.
以上の結果から,本試験条件下における塩化セシウムの無影響量(NOEL)は雄が10 mg/kg未満,雌が10 mg/kgと判断した.
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試験責任者: 須藤雅人
試験担当者: 岡部恵美,土谷 稔,岡崎欣正,豊田直人,高野克代,水嶋亜弥子,井澤 修,鈴木美江
(株)三菱化学安全科学研究所 鹿島研究所
〒314-0255 茨城県鹿島郡波崎町砂山14
Tel 0479-46-2871 Fax 0479-46-2874
論文全文はリンク先でどうぞ。
(こちらのことでしょうか?byこーるてんhttp://dra4.nihs.go.jp/mhlw_data/home/paper/paper7647-17-8h.html)
(転写終了)
2012/01/18原発・フッ素20
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