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生き生き箕面通信1136 ・「だから原発でしょう」だって
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2012-01-18 06:46:05 生き生き箕面通信
おはようございます。
生き生き箕面通信1136(120118)をお届けします。
・「だから原発でしょう」だって
「ホルムズ海峡がきな臭くなった」ということで、原発ムラのゾンビたちが生き生きとよみがえってきました。早速動き出すのが、経産省原子力安全・保安院。本日1月18日に専門家による意見聴取会を開き、関西電力の大飯原発3、4号機はストレステスト(耐性試験)の結果、ジャジャーン、「合格!おめでとうございます」と”太鼓判”を押す段取りです。「大飯原発の安全性は十分と判断できる(したがって、再稼働に問題はない)」と宣言するのです。いわば、「のダメ首相」の「原発事故収束宣言」みたいなものといえましょうか。つまり、インチキ。
さらに、大手新聞が本日、一斉に1面トップで流したのが、「原発運転の20年延長」案です。使用期限切れのオンボロ原発を、20年も延長し最長で60年使い続けることができるようにしようとしているのです。これもインチキです。
実は細野原発相が今月6日に記者会見で、「原発は原則40年で廃炉」を表明したばかり。ところが、原発ムラ、いえ”原発帝国”はすぐに巻き返しました。政府が次の通常国会に提出する準備を進めている法案(原子炉等規制法改正案)に対して、強力な横やりを入れました。具体的には法案提出の準備を進めている内閣官房の担当者(原子力安全規制組織等改革準備室)に働きかけ、「例外として電力事業者に1回の運転延長を認め、期間は最長で20年とする」規定を盛り込ませることにしました。
アメリカがイランからの原油輸入を大幅削減するよう各国に要請したのに対して、イランは「それならホルムズ海峡を封鎖するぞ」と強硬姿勢を見せています。それにしても、アメリカのガイトナー財務長官に「イランから石油を買うな」と言われると、安住財務相は「ハイハイ、承知しました」と、言いなり。イランからの石油輸入に対して、安住氏は何の権限があってそんな返事ができるのか。直前にイランまで出かけて「石油を回して下さいね」と頼みに行った玄葉外相こそいい面の皮です。石油を所管する枝野経産省も戸惑ったことでしょう。
日本が輸入する原油の9割がホルムズ海峡を通るタンカーで運ばれるとされています。実際に、ホルムズ海峡の緊張が高まれば、ただでさえ高騰している原油相場がさらに跳ね上がる。今は1バレル100ドル程度が、一説には150ドル、あるいは200ドルという呼び値すらささやかれています。
「だから、原発でしょう」というわけです。原発を再稼働させることこそが、日本のエネルギーを安定供給する確実な道と言い始めました。世間一般の空気も、原発に対して慣れが出てきています。それでもまだ圧倒的に、「原発ノー」の空気です。
しかし、安心はできません。日本の”原発帝国軍団”は組織的で強力です。経産省をはじめ、政府機関のなかにしっかりと根を張っています。そして、大飯原発が立地する福井県の地元が「オーケー」すれば、原発帝国の一角である関西電力は停止中の大飯原発をすぐにも再稼働する運びです。続いて九州電力の玄海原発。続々と再稼働へ動き出そうとしています。カギは、地元が了承するかどうか。つまり、私たちの意思が問われる段階です。改めて「フクシマ原発が水素爆発」の衝撃を振り返り、初心に立ち返って、「脱原発」の意思を示したいものです。
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