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福島で“セシウム急上昇”の怪…今、何が起きているのか
2012.01.17
ZAKZAK http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120117/dms1201171137006-n1.htm
原発事故発生から10カ月、セシウムの恐怖は収束しない
福島第1原発事故に伴う放射能災害に悩まされる福島県で今月2日から3日にかけ、放射性物質の降下量が突然急上昇し、波紋が広がっている。昨年3月の原発事故直後のような異常な数値だが、データを公表した文部科学省によれば、当日に同原発でトラブルは発生していなかったという。一体、何が起きたのか。
文科省が公表する「定時降下物環境放射能測定結果」によると、福島市内で2日午前9時から3日午前9時にかけて行われた調査で、1平方キロメートル当たりのセシウム134が180メガベクレル、セシウム137も252メガベクレルを示した。前後の記録と比較しても=表=2〜3日が突出している。
福島第1原発の爆発後の昨年3月27−28日、セシウム137が790メガベクレルを記録したことはあったが、3月31日−4月1日には35メガベクレルまで低下した。その後は3桁の数値をほとんど示したことはなかっただけに異常事態といえる。
セシウムは核分裂する場合に生成されるだけに嫌な記憶がよみがえるが、文科省では「原子力安全・保安院や東京電力に問い合わせたところ、1月2−3日に何らかのトラブルや、原子炉内部にある空気の計画的放出はなかった。福島第1原発で発生した異常が原因ではないようだ」(原子力災害対策支援本部)と説明。福島県以外の都県からも異常値の計測は報告されていない。
では、何が原因なのか。放射性物質の降下量の測定は、原発から60キロ以上離れた福島市の「福島県原子力センター福島支所」で行われ、縦30センチ、横40センチのプラスチック容器に水を薄く張り、24時間で空中から落ちてくる放射性物質の量を検出して数値としてまとめている。
データを集計した同県の災害対策本部では、「強風によって舞った土ぼこりが降下し、数値を上げたようだ。2−3日には計測に使う容器内に土ぼこりの粒が多数確認された。現在も県内の広い範囲で土壌が汚染されており、風で放射性物質が飛散したとみている」(モニタリングチーム)とみる。
セシウムは体内に入ると筋肉などにたまり、がんの原因になる。セシウム134の半減期は2年で、137は30年と長く深刻だ。
ただ、専門家によると、今回の数値は明らかに異常だが、計測されたものと同量の放射性物質(セシウム137)を含んだ食品を100グラム摂取しても放射線量は約0・3マイクロシーベルト。白血球を一時的に減少させる25万マイクロシーベルトには遠く、「健康にただちに影響がある」レベルではないという。
日本大専任講師(放射線防護学)の野口邦和氏は「福島の住民は風の強い日はマスクを着用して外出した方がいいかもしれない。帰宅後にすぐシャワーを浴びるのも効果的。福島県外ではさほど心配することはないが、ホットスポット周辺の住民は念のためマスクを着けてもよい」と話す。
今回の降下量急増は、もとをたどれば汚染された土壌がもたらした。原発事故から10カ月経過しても放射能の恐怖は消えていない。
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