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生き生き箕面通信1134 ・放射能がれきは受け入れるべきでしょうか
http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/b7b41c730600035ab3a8e27aa866ad7b
2012-01-16 06:48:03 生き生き箕面通信
おはようございます。
生き生き箕面通信1134(120116)をお届けします。
・放射能がれきは受け入れるべきでしょうか
「福島県二本松の新築マンションに高線量のコンクリートが使われていた」と、本日1月16日の新聞各紙が伝えています。コンクリの材料に使われた採石は福島県浪江町で採取されたもので、放射能汚染されていたものだったことが分かりました。こうした思わぬものを通じるなどで、放射能汚染が日本列島に徐々に広がりつつあります。
昨夜、NHKスペシャル「知られざる放射能汚染」を見ました。意外なことに東京湾・江戸川河口付近の海底土が、高い放射能に汚染されていました。福島原発の直近の海底土と同じくらい高い線量を示しました。東京に高濃度汚染の新しいホットスポットができていたのです。東京に降った雨水が下水や溝、河川を通じて最終的に江戸川に合流し、放射能が河口に堆積したと見られています。最初は低線量でも、次第に集まり堆積すると、高レベルになり得ることが分かったのです。長い間には、東京湾の魚介類は、食物連鎖による生物濃縮で食用を禁止しなければならない事態も心配されます。
ボクが住んでいる大阪・箕面の中央学習センターで、「放射能汚染がれき問題を考える」学習会が一昨日、開かれました。講師の末田一秀さんが指摘したのは、「放射能がれきの問題は、それがどのくらいの放射能に汚染されているかという線量のレベルも大事ですが、本当の問題はがれき全体の放射能の総量です」と指摘しました。
政府は、瓦礫の受け入れを都道府県に要請しています。たしかに被災地は瓦礫の処理に苦しんでいます。同じ日本人として、できるだけ負担を分け合うためにも、がれきの受け入れを検討しなければならない、と思われます。
しかし、よく考えてみましょう。放射能がれきは、それがいくら低線量でも、集積すると総量は高い線量になります。つまり、江戸川の河口と同じホットスポットになりかねないのです。政府が広く受け入れ先を求めていることは、実は放射能汚染地域を拡散する結果になるのです。
ドイツ放射線防護協会の会長が声明を発表し、「直ちに被災地からの運搬を中止するよう」勧告を出しました。「日本の全国民が忍び足で迫ってくる汚染という形で、『第二のフクシマ』になる」と、日本政府の無謀さに警告を出したわけです。
放射能は、目に見えず、匂いもなく、どこにどんな形で広がるか、分かりません。こうした物はできるだけ移動させないことが原則です。現在あるところで厳重に管理する以外に、適切な方法を人類は見つけていません。放射性物質は「トイレのないマンション」扱いで、流し去ることが不可能です。
被災地の人には申し訳ありませんが、放射能がれきは例え低線量でも拡散はしないことを原則に対応を考えるほかないと結論するほかないようです。今後も原発を再稼働させる地域は、フクシマと同じ事態が起こりうることを想定して判断すべきです。がれきは自分の地域で受け止める以外にない、その原則に納得したものと判断されてしまいます。
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