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食品の放射線新基準、どう決めた?
http://digital.asahi.com/articles/TKY201201130424.html?ref=comtop_middle_open
2012年1月14日03時00分 朝日新聞デジタル
食べ物や飲み水に含まれる放射性物質を、どんな物差しで規制するのか。厚生労働省は昨年末、新しい基準案を示したが、専門家以外にはよくわからないことも多い。新基準はどんな考え方でつくられたのか? 内容を詳しくみた。
Q 新基準案はどう決めた?
A 厚生労働省はまず、食品からの被曝(ひばく)線量を、1年間で1ミリシーベルトを超えないようにすると線引きした。食品の国際規格を決めるコーデックス委員会の食品基準をふまえた。
そのうえで、飲み水は1リットルあたり放射性セシウム10ベクレルと決めた。これは世界保健機関(WHO)の基準に従った。この10ベクレルの水を1日2リットル1年間飲み続けるとすると、体が受ける放射線の量は約0.1ミリシーベルトになる。全体の限度1ミリシーベルトから飲料水分の0.1ミリシーベルトを差し引くと0.9ミリシーベルト。これが他の食品からの被曝限度になる。
では食品1キロあたりに含まれる放射性物質が何ベクレルまでなら、年間0.9ミリシーベルトにおさまるか。1日あたりの食品の平均摂取量をふまえ、年齢別・男女別(妊婦含む)に10グループで計算した。
その結果、13〜18歳の男性が120ベクレルと最も厳しい数値がでた。食べる量が一番多い年代だからだ。さらに数字を引き下げて余裕を持たせ1キロあたり100ベクレルを一般食品の基準にした。現在の暫定基準値500ベクレルの5分の1になる。
Q 子どもの食べ物は?
A 子どもがたくさん飲む牛乳と、粉ミルク、ベビーフードなどの乳児用食品は一般食品の半分、50ベクレルにした。
これで1年間食べ続けた場合の被曝線量はどうなるか。飲み水、乳児用食品、牛乳はすべて基準値の上限いっぱい、一般食品の半量が基準値の上限と仮定した試算がある。1歳未満は0.29ミリシーベルト、1〜6歳の男の子は0.37ミリシーベルト、女の子は0.36ミリシーベルト。最も高い13〜18歳男性の0.8ミリシーベルトの半分以下だ。
Q おコメはたくさん食べるけど、同じ基準なの?
A 主食のコメなどが汚染されていても被曝線量が上限内に収まるよう、実際の食生活で食べる量を考慮して新基準値を決めてある。だから1年間食べるコメがすべて1キロあたり100ベクレルだった場合も、被曝線量は年間1ミリシーベルトは超えない。
Q セシウム以外の放射性物質はどうなっている?
A ストロンチウム、プルトニウムといったセシウム以外の放射性物質は測定が難しい。だからセシウム以外の放射性物質からの被曝量は、新基準にあらかじめ織り込んでいる。
具体的に説明すると、まず原発事故で放出されたセシウムと、他の放射性物質との比率を割り出す。食品別にその分を計算で上積みし、それでも合計1ミリシーベルトを超えないようセシウムの基準値を決めてある。
Q 新基準はいつから?
A 4月から。3月31日までに作った加工食品は賞味期限まで流通が認められる。ただ、コメと牛肉は9月末まで、大豆は12月末まで暫定基準の1キロあたり500ベクレルだ。なぜか。厚労省は「市場の混乱を防ぐため」と説明する。コメと大豆は基本的に1年1作。今秋の収穫まで昨年の品が販売される。牛肉も冷凍の在庫品などが長く流通する。「4月からすぐ新基準にすれば、現在は暫定基準以下で販売できる食品を再検査する必要が生まれてしまう」という。
厚労省は国民の意見を募集中(http://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/sanka/public/)。資料も掲載している。(編集委員・大村美香)
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