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「日本独自」の「科学的政策」  武田邦彦 
http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/226.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 1 月 14 日 14:34:35: igsppGRN/E9PQ
 

「日本独自」の「科学的政策」
http://takedanet.com/2012/01/post_d6e7.html
平成24年1月14日  武田邦彦(中部大学)


今回の原発の事故が、実は「日本独自の科学的政策」が原因しているということは今はまだあまり指摘されていません。原発に関する日本独自の科学的政策とは次のようなものでした。

1) 原発が「危険」で「安全」という矛盾した政策を採り、「安全だが東京のそばには作らず、僻地の海岸線に作る」という方針を採用した。さらに、内陸の乾燥地帯で設計された原発をそのまましようした。

2) 従って、震度6にも耐えられず、津波はもちろん「海水面の静かな上昇」でも大事故を起こすような原発が誕生した。多重防御とか、固有安全性というのも言葉だけで実質がなかった。

3) 危険なので僻地に作り、さらに危険手当を地元に出しているのに、同時に「原発は安全である」という御札を床の間に貼り、首相から大臣、知事、市長、専門家、マスコミに至るまで「安全」を唱えた。「偉い人がウソをつくのは当然だ」という文化もあるように見える。

4) 原発に反対する人もいたが、国民全体としては自民党を支持し(自民党は原発推進)、同時に廃棄物の貯蔵所をいやがった。原発を推進するということは廃棄物が生じることは当然である。

その結果、世界430基の原発の内、通常運転時に大事故(福島第一)を起こしたのは日本が最初、また震度6の地震で100%破壊したのも日本だけで、とても恥ずかしいことですが、それは「日本独自」が「科学的根拠を持たない」ということによっています。日本はこれからこの大きな欠陥を修復できるのでしょうか?

・・・・・・・・・

しかし、このような科学的政策が「日本独自」になるのは、原発ばかりではありません。空気を大切にする国民性、自信たっぷりに国民を指導するマスメディア、学問よりもお金と栄達を望む東大教授・・・これらの複合作用だからです。

● 温暖化政策で、京都議定書を締結した1997年を基準にCO2の削減を実施しているのは日本だけ。

● リサイクルで資源が節約できるとしながら、「分別した後、まとめて焼却」をしてもリサイクルに分類しているのは日本だけ(ヨーロッパは焼却してもリサイクルに分類するのは不誠実であるとして禁止している。この結果、日本ではリサイクル率が国際的に突出している。)

● 企業の技術としての省エネ技術ではなく、国民の省エネを強制しているのは日本だけ(アメリカのエネルギー消費は日本の2倍以上で、省エネはしていない。環境を大切にしているという北欧のスウェーデンも日常生活では省エネを強制していない。「石油石炭がまもなく無くなる」というのも日本独自。)

● 「元気で長寿」という状態が生まれれば(日本は寿命は世界一)、高齢者の人口は増えるのだから、社会的な負担が増える。人口分布の変化を科学的に計算せずに年金を運営し、大きな赤字国債の要因の一つとなる。

● 赤字国債を大量に発行し、国の借金は世界一になり、そのお金を補助金に出して民間活力をそぐという科学的に見て不合理な政策を続ける。

これらの一つ一つには膨大な「利権にもとづく屁理屈」がついているので、なかなかそれを無くして明るい将来性のある日本を取り戻すのは時間がかかりますが、少しずつでも「あまりに日本独自」という政策を見直す時でもあると思います。

 

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コメント
 
01. 2012年1月14日 16:11:17 : cPIJgl1gMc
本当だなあ武さんよ。

みにつまされるなあ。

どうしたらいい。


02. 2012年1月14日 17:16:08 : Pj82T22SRI
>「日本独自」の「科学的政策」

絶対安全だが、実は危険というのは
リスク0を要求する頭のおかしい国民が多いから仕方が無い
というのが建前だが

こうした政策の2重構造は、全然、日本独自ではない

欧米のバブル崩壊や、国債危機、共産主義中国wの異常な搾取と階級社会など、どこでもやっていること


03. 2012年1月14日 20:58:14 : KVdg0zySXA
能力が無いと言うより、責任感や当事者意識が無いと思う。

その根源は、東電が「イノベーションの要らない会社」だからではないかと思う。
熾烈な世界競争の中にあるハイテク企業の場合は、ブレークスルーを成し遂げないかぎり生き抜いていけない。
一方、東電は独占企業であって、イノベーションの必要性はほとんどない。
こうした状況下で人の評価がされるとすれば、その手法は「減点法」にならざるを得ないだろう。
「減点法」の世界では、リスク・マネジメントは「想定外のことが起きたときに如何に被害を最小限にとどめるか」という構想力ではなく「リスクに近寄らない能力」ということになってしまいがちだ。
その雰囲気が、人から創造力や想像力を奪う。

http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/b1d0f53a6aaca1a815bf6ad359eb0a30

少なくともそのような組織が今だに事故収束の旗を振っているのは狂気の沙汰だ。


04. 2012年1月14日 22:11:25 : 545SbpbMvo
【従順】作家・丸山健二(68)、震災直後の日本人の行動は外国の権力者たちからすれば『お前らは羊か』


1 名前: ムネオヘアーρ ★ 2012/01/13(金) 19:56:20.60 0

 ◇疑問を突きつけろ−−丸山健二さん(68)

 「これはまったくの直感ですけど、あれは悲劇の始まりだったんじゃないかと思うんです」。北アルプスのふ
もと、雪景色の長野県大町市。東京の文壇とは一線を画し、故郷のこの地で地道に創作活動を続ける「孤高の作
家」、丸山健二さんは、四輪駆動車のハンドルを握りながら淡々と語り始めた。

 「あれ」とは無論、3・11、大震災と原発事故のことだ。「また大きな自然災害が起こるということだけじゃ
なくて、政治的な問題、経済状況、国際情勢も含めて、限界が見えたというか……。戦後数十年間、安閑として
過ごしてこられたのが、むしろ奇跡に近かったのかもしれません」

 正月も日曜日もなく、午前4時に起きて、集中力が続く3時間を限度に毎日書き続ける。その後は、バラやツ
ツジなどを植えた350坪の庭づくりに精を出す。冬場は雪かきに忙しい。新年を迎えて、という区切りはない
というが、2日に今年初めて発信した自身のブログ「一刀両断」にはこう書いた。

 <これからは自分自身の判断と力にのみ頼って生きてゆかなければならないということになるでしょう。国家
も企業も社会も宗教も民族意識も頼るに値しない時代の到来がしきりに予感されるのです。一個人としての潜在
能力の何たるかをつくづく思い知らされる、孤軍奮闘の未来の幕開けです>

 腹をくくって「サバイバル元年」を生き抜け、とメッセージを発した。

 大震災と原発事故を、太平洋戦争に続く「第二の敗戦」と位置づける。そして、いずれも敗因は「身のほど知
らず」と指摘。二つの敗戦とその戦後に、日本人の欠点が丸出しになったという。

 「日本人はどんな悲劇も情緒にすり替えてしまう。情緒自体は悪いことではないが、それのみというのは大人
の発想ではない。問題の核心が涙でぼやけてしまう。そこのところを冷徹な目で、何がどうして、こうなったの
かというところを見ていく必要がある。怒りも感情的なものではなく、正義に裏打ちされた怒りでなければなり
ません」

 なぜ失敗から教訓を学べないのか。「粋とやぼですよ。本当のことを言っちゃあ粋じゃない、やぼだという文
化がある。ところが、言わずにおくことが、問題の本質から目を背けさせる口実になってしまう。そもそも日本
人には権力に過剰に適応するくせがある。政府や東電はそんな国民性を知り抜いているから、時間さえたてば国
民は黙る、今さえごまかせば、何年後のことなんか知ったことじゃないと、高をくくっているんです」

 震災直後、暴動も起こさず、整然と行動した日本人を海外メディアは称賛した。多くの人はそれを「誇り」と
とらえたが、丸山さんはそうはみない。「あれは外国の権力者たちの『自国の民もこれぐらい従順であってくれ
たら』という願望ですよ。その裏には『お前らは羊か』というからかいも含まれています」


:http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120113dde012040049000c.html

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


05. 2012年1月15日 02:05:04 : S5q6Xhb0EA
>>02
>リスク0を要求する頭のおかしい国民が多いから仕方が無い
>というのが建前だが

しかし、推進派は、「事故は10億年に1回」とか「隕石にあたるようなもの」
というのを、信じてもいたようですね。これは、ほぼ絶対安全、と言っていい水準
でしょう。また、そう思っていた。でも、心の底では、不安になる。理屈では、否定
していたのだが。それで、僻地に作ったというのがあるのでは。(通常運転時の排出
放射能がいやだというのもあるかもしれないが)。

これは、>>02氏の言う、
>こうした政策の2重構造は、全然、日本独自ではない
というのとは、違って、やはり日本独自でしょう。


06. 2012年1月15日 10:01:16 : 5uroZj1XN2
推進派は、リスクを十分承知していましたよ。「ほぼ安全だと思っていた」と信じ込まされてはいけません。

大失言!【原発儲かる】原子力安全委員長 【最後は金】2005年班目
http://www.youtube.com/watch?v=zKwOxJuMhPs&feature=player_embedded#!
「原子力発電に対して安心する日なんて来ませんよ」
「安心なんかできる訳ないじゃないですか。あんな不気味なの」


07. 恵也 2012年1月15日 19:22:44 : cdRlA.6W79UEw : ddFqfoxW9A
>> これらの一つ一つには膨大な「利権にもとづく屁理屈」がついている

その屁理屈には現在消費税値上げを画策してる財務省官僚と不正を
正すべき検察官僚と政治家が最大の責任者だ。
こいつらが健在な限り、消費税が30%になったって焼け石に水。

日本のギリシャ化は、不可避だろう。
1人当たり1000万円近く借金してるのに、国家が返せるはずがない。
歴史的にはこんな大借金をした国家は超インフレをしないと返した実績はないよ。

終戦のときの日本政府は、超インフレにして預金封鎖をして借金をなくしてます。
ロシアもアルゼンチンも同じようなことをして解決した。

ーーーー引用開始ーーーー
このため、日本政府は、昭和21年2月、金融緊急措置令および日本銀行券
預入令を公布、5円以上の日本銀行券を強制的に預金させ、既存の預金と
ともに預金を封鎖した。生活費や事業費などに限って払い出しを認めるが、払
い出しは厳しく制限するという非常措置(新円切り換え)を実施した。

 なお、この新円への切り換えは、国民のまったく知らない秘密裡で進行して
いました。預金封鎖とハイパーインフレにより、戦時中に発行された国債や多
くの紙幣が紙くず同然になり、多くの国民の財産が失われました。
この混乱は、昭和24年まで続きました。
(財政破綻の実例 より)


08. 2012年1月16日 01:23:03 : tDIk1oQeX2
>>07
>終戦のときの日本政府は、超インフレにして預金封鎖をして借金をなくしてます。

終戦時ならできたことが、いまできると思っているのですか、すべてを過去の制度・
法律へ戻さなくてはなりません。

たとえば、インターネットなど政府のインフレ政策の邪魔になる意見の巣でしょう
から、いの一番に停止しなくてはならない。でも、そんなことは、エジプトの
独裁者ムバラク前大統領だって、なかなか大変です。

北朝鮮で、デノミをやったときは、これはインフレ政策ではないけれど、旧紙幣の
停止をやったために、経済は大混乱になって、1月で1年分の死者がでたということ
です。発案した責任者は失脚したそうです。


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