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緊急速報 セシウム降下物が急増した原因  武田邦彦 
http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/148.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 1 月 11 日 00:32:28: igsppGRN/E9PQ
 

緊急速報 セシウム降下物が急増した原因
http://takedanet.com/2012/01/post_27dd.html
平成24年1月10日 武田邦彦(中部大学)


年末年始にセシウム降下物が急増したことで、生活を送る上では「緩い警戒」が必要です。その後の状態はまたの機会に紹介するとして、今日は「原因」について整理をしてみました。

今のところ、マスクは必要。外出は少し控えて、すんでいるところの移動は不要。洗濯は外の干して良いが、取り込むときにはたいて取り込む、どうやら幼稚園、小学校は行かせて良いが、帰ってきたらシャワーと服の洗濯が必要というぐらいです。

・・・・・・・・・

このブログでは、事実を良く認識し、最初の対策を取ってから原因を調べた方がよい・・・火事が起きたらまず逃げることが大切で、火元がどこかを調べるのは後でよいいといいました。でも、ある時点では火元や原因を知った方がより正しい対策を講じることができます。

まず、第一に「新しくできた放射性物質か」、それとも「3月11日までに作られた放射性物質か」を判断することから始めます。すでに6月から不検出が続いています。6月というと事故からすでに60日以上経っています。福島原発では事故直後に原子炉に制御棒を差し込んで核爆発を止めていますから、その後に「新しい元素」は生産されません。あとは、半減期にそって減っていくだけです。

ヨウ素の半減期は8日ですから、6月には最初の300分の1ぐらいに減っています。最初の降下量は1日3000メガベクレル(1平方キロメートルあたり)ぐらいだったと推定されますので、すでに10メガ以下になっていると思われます。

一方、セシウムは2つの同位体があり、134の方が半減期が短いので、もし、「特別ではないところからやってきたセシウム」なら、セシウム137が少し多く、その比率がだんだん大きくなってきているはずです。そこで、(セシウム137÷セシウム134)の比率を計算してみました。

http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/01/10/bandicam_20120110_093654214.jpg

その結果、4月の1.09から始まり、月を重ねるごとに少しずつ上がって、12月には1.35まで増えています。そして1月に急激に増えた時の比率は、1.38ですから、「事故で核爆発を止めた福島原発のもの」であると一応、結論することができるでしょう。

ちなみに、原子炉の中(たとえば2号機)からか外(福島市街地)からかは元素の比率から見ても判りません。核爆発(原子炉運転中)によって新しい元素ができますが、原子炉が止まってしまえば、「内」も「外」も同じだからです。

時に、「ヨウ素があったら原子炉からでてきたもの、なければ二次飛散(一度、土やコンクリートに落ちたものが再び風で舞う」と言っている人もおられるようですが、原子炉が動いている時には日々、核爆発(核反応、臨界などどれでも良いが、核爆発がもっとも正確な表現(注あり))しているので、半減期の短い元素もできるのですが、反応を止めてしまえば、そこから減るだけですから、その場所が原子炉の中でも外でも同じだからです。

その意味では、3月から「なかの原発」と「そとの原発」の二つに分かれ、「なかの原発」が福島第一原子炉内で、「そとの原発」が福島県を中心とした汚染地帯ということですから、どちらから飛んできても元素の構成は同じです。

しかし、決定的に違う点があると思います。それは「降ってきたセシウムの粒径」です。原子炉から直接、飛んでくる「死の灰」の粒径はおよそ0.3ミクロンメートルから30ぐらいと考えられます。つまり比較的「小さい粒」です。

これに対して、一度、土の上に落ちたセシウムは土の粒子を結合したり、付着しているので、二次的に飛散する場合は、粒径が大きくなり、1ミクロン以下のものはほとんど無いと考えられます。従って、粒径分布を見ればわかるのですが、まだ、私は降下物の粒径分布の測定値を見ていないので判りません。

このことは「防御する」ためには非常に重要です。つまり、原子炉から相変わらず漏れているなら、N95のマスクが必要ですし、もし二次飛散なら普通のマスクで十分だからです。

もしも東電が真面目な会社で反省していれば、福島の人を少しでも被曝させたくないと考えるでしょうから、原発からの漏れを毎日、詳細に出すはずです。でも、記者会見で記者の人の質問に答えて「二次飛散じゃないですか」と冷たく言い放っているぐらいですから、どうにもなりません。この意味からも東電は相変わらず国民を被曝させるのに懸命ですから、犯罪者でしょう。

・・・・・・・・・

福島の土地に落ちたものが再び舞い上がるには、「乾燥した日で風の強い日」に定時降下物が増えるはずですが、これまで数回にわたって高い値が観測されたものを調べてみますと、風との関係がほとんど見られません。このグラフはネットからいただいたもの(いつものように多くの人の健康に関するので、お断りして使わせていただいています)ですが、雨の日は少ないのですが、風との関係が見られないのです。

そこで、今日のところは、次のようなことがわかります。

1) 空気中に飛散しているセシウムは、福島原発由来のものである、

2) 原発から直接でているのか、一度、大地に落ちたものかは粒径が不明なのでまだわからない、

3) 原発からならN95、二次飛散なら花粉用のマスクで十分です。花粉用のマスクの方が孔が小さいので、呼吸はずっと楽と思います、

4) 雨が降ったときには飛散しないが、風の強さとか関係がない(理由不明)、

5) 国や県の発表が2日遅れるので、今後、1週間ぐらいはマスクが必要、

ということになります。

明日、時間がとれれば、マスクをしないで吸い込んだときに、どのぐらいの被曝になるかの計算を出すつもりです。

(注) 核爆発=状態を表現している工学的表現

    核反応=化学反応を表現する理学的表現

    臨界 =状態ではなく、限度を表現する質的に異なる用語。


 

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コメント
 
01. 2012年1月11日 07:11:33 : Eyx3dnjeQ2
武田先生

ありがとうございます。

そういう目で見てみます。

ただ、

風のため、は考えにくい。


02. 2012年1月11日 08:57:08 : os4y5fScdw
>4) 雨が降ったときには飛散しないが、風の強さとか関係がない(理由不明)、

セシウム降下物が急増した原因は人為的なものであって、おそらく福島経由、もしくは頻繁に出入り往復移動している車両による汚染拡散だと思う。
車両やタイヤ部分に付着した福島のセシウム降下物が、そこらに撒き散らされている図式だ。
幹線道路沿いに汚染度が上がるだろう。


03. 2012年1月11日 11:36:31 : qia59dsntE
       福島市の平均風速(m/s) セシウム134  セシウム137(MBq/km2)
1月1日9時〜1月2日9時   0.9       ND       ND 
  2日       3.0       180       252 
3日          2.9     54.3      71.8 
  4日          2.9     18.9      26.0
  5日          4.2    10.9      17.0 
  6日          3.0       30.8      40.5
  7日          2.6      37.1      53.7
  8日          2.6       58.4      79.4

何故、昨日のJNN福島第一原発情報カメラ(LIVE)が、朝から見ることができなかったのか?
何故、夕方まで、長時間「エラーが発生しました。しばらくしてからもう一度お試しください」と映像を出さなかったのか?
それが納得できる動画です。
動画の最初の部分に注意してご覧ください。
福島第一原発全体より立ち上る蒸気が映されています。
その後、カメラが不調になります。
4号機建屋が映し出されます。そこからも蒸気が立ち上っているように見えます。
カメラは不調になります。
あるいは不調になったように見せかけたと言えます。
>2011-1-10 tbs tepco fukushima daiichi reactorium nr 4 :...INTO THE WALL....
http://www.youtube.com/watch?v=cEio4loVdrc


04. 2012年1月11日 13:19:20 : qia59dsntE
福島県原子力センターの見解のおかしな点を指摘します。
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012/01/post_2934.html

>県は「風で舞い上がった土ぼこりが測定容器に混入し、数値が上がった可能性が高い」との見解を示した。・・・432ベクレルが検出された際の容器内には目視で確認できる土の粒子があったという。ま

気象庁は風の強さを13段階に分類しています。それによると砂塵が飛び始める風速は
毎秒5.5メートルからです。>>3に書いたように、1月2日は平均風速は毎秒3.0メートルであり、漸く翌3日の8時に毎秒5.9メートルを観測したのみです。平均風速の強さでは5日に毎秒4.2メートルを観測しながら、数値は2日の6.5%にすぎない。土ぼこりが舞ったから上がったでは必ずしもうまく説明できない。

>最近は数十ベクレル程度で推移。3日以降も数十ベクレルに戻っている。
10月は25日にセシウム合計41MBq/km2が最高値、11月は17日に70MBq/km2、12月では、60MBq/km2越え6日間あり、その内5日間は19日以降の年末に記録されている。センターが言うように「数十ベクレル程度で推移した」事実はない。


05. 恵也 2012年1月11日 14:30:02 : cdRlA.6W79UEw : 8auIplyhMc
>>02 頻繁に出入り往復移動している車両による汚染拡散

それはないでしょう。
車両なら道路沿いだけで、これまで少ないという理由が出てこない。
むしろ暮れの大掃除で出た廃棄物の焼却で、再度空中に出てきたもの。
セシウム粒子の粒も小さくなってる可能性が大きい。


06. 2012年1月11日 14:40:43 : 75YnurpC4w
福島からの瓦礫輸送が、一気に本格化した時期と重なるのではないか。
塵埃や土砂を猛烈にばら撒きながら、連日ダンプ移送したってこと。

07. 2012年1月11日 18:10:01 : AmeD7WVVLQ
福島市の風速、積雪、並びに風向(福島第一原発からの)とも関係ないことを以下のデータが例示している。いづれの日も積雪なし。
1月2日9時〜1月3日9時  180 252 MBq/km2
風速5.5m/s以上の時間 1月3日8時
1月3日9時〜1月4日9時 54.3 71.8 MBq/km2
風速5.5m/s以上の時間 1月3日9時 10時 11時 12時

08. 2012年1月11日 23:45:17 : vgjDPdWLTU
02さんのが近いね。
人が運んできたんだろう。

正月帰省で汚染地へ帰ってた人達が、避難場所の福島へ戻ってきたからではないのか?

帰省の戻りタイミングと、降下量の増加タイミングが一致している。
1/9は、成人式で人が集まってるし

現象的に見て、
場所が限定的なので風ではない
日によってばらつきがある


09. 2012年1月12日 04:34:29 : Fa9huUNUyU
計測地点は、正月だからとか成人式だからといって、人が増えるような場所にはありません。

ゴミ処理場からも割と遠いとこにあります。


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