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私は鬼塚氏の著書を読んで何が驚愕したかといって、
「戦争は仕組まれて起こる八百長である」ことを知ったことだ。
橋下徹が首相に就任して戦争を起こすとしたら、
それはすでに作戦の細部まで出来上がっているということである。
それを予告するような日中戦争の具体的なシュミレーションが、
コンビニの書棚に並んでいる。
統合幕僚学校長、航空総隊司令官、航空幕僚長を歴任した、
田母神俊雄によるものである。
彼は08年民間の懸賞論文に応募した論文が物議をかもして、
幕僚長を更迭され、航空幕僚監部付となっている。
「論文の内容が政府見解と違うから」という理由によるものだが、
しかし時の相麻生首相は、
「内容の当否については別問題だ」という含みを残している。
つまり建前とは違うけど、本音はその通りだといいたいらしい。
冒頭、田母神論文は、
日中戦争の元凶を蒋介石のせいにしている。
彼が和平を潰してきたからだと責任転嫁している。
事実は逆である。
日本側がことごとく和平工作を潰してきたのだ。
蒋介石がとても飲めない条項を入れたり、
傀儡政権を立てて取引したり、
日本はありとあらゆる手を使って和平しない努力を惜しまなかった。
和平工作をしようとするものは諜報組織に始末されていた。
なぜか?
日中戦争の本質が麻薬戦争だからである。
蒋介石が悲鳴を上げるほど荒稼ぎしていてやめられなかったからだ。
日本が国連を脱退した本当の理由は満州事変ではない。
良質な麻薬が栽培できる熱河省に関東軍が侵攻したからである。
まさに熱河省に関東軍が入るというタイミングで、
昭和天皇が国連脱退の命令を出している。
だから松岡洋右は火を吐くようなスピーチをぶって退場したのだ。
ベトナムの黄金の三角地帯の麻薬は実は中国産である。
周恩来はベトナム戦争をアメリカへの「お返し」と呼んでいる。
中国産の麻薬を黄金の三角地帯で密売してボロ儲けし、
アメリカ本土に空輸された麻薬がアメリカ人を麻薬漬けにする、
一石二鳥の「お返し」という意味である。
憲法を特集した『一個人』という雑誌も並んでいる。
2011年民間憲法臨調の代表に就任した、
櫻井よしこのスタイリッシュな全身写真付で、
彼女の改憲論が載っている。
櫻井よしこの中国批判は詭弁に満ち満ちている。
「日英同盟を中国が邪魔したから日本は破滅の道を走った」
みたいなイチャモンをつけているが事実は逆である。
日英同盟締結によって日本は戦争の犬となった。
櫻井よしこよ、
日英同盟ってそんないいものか?
そもそも明治維新は、
イギリスによって仕掛けられたアヘン戦争の悲惨さを見て、
中国の二の舞にならないために維新が起きたことになっている。
侵略国との同盟関係を結ぶということ自体、
明治維新政府の自己撞着ではないか。
明治天皇こと大室寅之佑が、
英王室からガーター勲章を授与されるのを逃げ回っていたというのは、
彼がまともな神経を持っていたことを示している。
日英同盟の締結も破棄もシナリオ通りに進行しただけである。
連中のやり方を見れば一目瞭然である。
日本を利用する目的で日英同盟が締結され、
用済みになったので破棄され、
次なる戦争のために枢軸国陣営になってもらった。
今回の役割は何か?
アメリカ崩壊が仕組まれているから、
その露払いの役回りかもしれない。
しかし田母神俊雄も櫻井よしこも、
戦争が八百長で起きていることにはただの一言も言及しない。
二人の特徴は中国に対する敵愾心をしきりに喚起し、
次なる八百長戦争に日本を突入させる苦心にある。
私は両人に訊きたい。
あなた方はどうして9条の本質に言及しないのか。
国防の必要性を説きながら、
国防を売り渡した張本人に触れないのか。
『昭和天皇は新しく誕生する軍隊に期待をかけた。ここには「平和天皇」の姿はない。昭和天皇はマッカーサーを動かした。勿論、吉田茂を説得したことである。一千名の皇居警察で「千代田城」(皇居)を守らせ、外堀をアメリカの軍隊と日本の警察に守らせることにした。どうしてか?
昭和天皇は反朝鮮戦争の運動が盛り上がったときには、日本の永久基地化を国民の前で宣言する決心をしていたことは間違いのないことだ。そのために万全を期すことにしたのである。それが「アメリカに対する感謝の気持ちの表明」であったのだ。ここに、かつての「朕の戦争」を指揮した元大元帥陛下の天皇が甦った。憲法宮城の精神を昭和天皇は自ら踏みにじった。
かくて警察予備隊が誕生していった。昭和天皇は吉田茂に、警察予備隊の総隊総監のポストは宮内庁次官で側近の林敬三(元鳥取県知事)を任命せよと言った。吉田茂は受けた。
日本人は知らねばならない。朝鮮戦争が勃発して以降、日本の軍隊の実質的最高権威者は昭和天皇であったことを。「天皇のメッセージ」の最後の文章にこのことが書かれている。「でも可能な限り米国を支援するという純粋な気持ちは確実に持っていると述べている」
「天皇はラジオ放送にかじりつき、朝鮮戦争中には終日熱中していた」と、当時の宮中人は語っている。昭和天皇は、朝鮮半島でのこの戦争が講和条約締結と深く結びついていることを知り尽くしていた。(鬼塚英昭「二十世紀のファウスト」より)』
田母神俊雄が日中戦争のシミュレーションをしている。
双方の戦闘員と戦闘能力が検証されているが、
これを裏から仕組んでいる連中は登場しない。
朝鮮戦争はスターリンとハリマンの合作だった。
マッカーサーの作戦はイギリス諜報部を中継して、
スターリンへ筒抜けにされていた。
米軍の動きを知悉した北朝鮮軍によって、
米兵が大量殺戮されていった。
きたる日中戦争では日本兵が大量殺戮されるシナリオだろう。
福島原発事故はその暗喩である。
橋下徹の首相就任もすでに既定のシナリオである、
というのがマスコミを見ると分かる。
雑誌『一個人』は憲法のほかに、
日本の神々についての特集も組んでいる。
古事記の天孫降臨を麗々しく持ち上げている。
明治維新政府のやり口の真似である。
天孫降臨とは朝鮮渡来の一族の天皇家簒奪の寓意である。
朝鮮系の神武天皇が日本古来の天皇にとってかわったのだ。
その史実を糊塗するために支配層が押し付けた似非神話である。
神武天皇以前と以後では天皇制は血統も内容もまったく別ものである。
明治維新政府は神武王朝のやり方をそっくり踏襲し、
天皇家を簒奪した一族の似非神話を国民教育の教材とした。
この詐欺が何度でも通用するところが日本の悲劇である。
橋下徹の大阪維新は明治維新の裏バージョンである。
9条を改憲し天皇を国家元首に戴き日中戦争に突入する。
日露戦争は始まりだったが日中戦争は終わりである。
今回は裏バージョンだからである。
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