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仁王像さまの意見投稿、さてはてメモ帳さま、たんぽぽ日記さまのブログを拝見して、橋下徹の「大阪維新」、石原新太郎との共謀関係、「みんなの会」が目論んでいる憲法9条改憲のトリック、日本を戦争に導くシナリオが始動していることを遅ればせに知りました。
現在皇族と名乗る人々の血脈はきわめて乱脈で、英王室も顔負けのスキャンダラスなその生態については、聖心女学校の父兄とか業界筋の間で情報が飛び交っています。一方で天皇を倫理道徳の権化のように持ち上げ、仲睦まじく寄り添う豪華皇室写真集が出版されたりしています。たんぽぽ日記さまが危惧されることは、天皇家が廃嫡され、橋下徹が独裁者として取って代わるということですが、私はもしそれが本当なら、たんに戦略が変更されたという意味しかない、ガーター勲章を貰ったひも付きの天皇と、コンプラドール橋下徹が、役と所を変えるだけ過ぎないと思います。
日本はとっくに偽天皇家を捏造した連中によって簒奪されています。元々、古事記も日本書記も、支配層が捏造したフィクションですが、そのフィクションですら、伊藤博文ら長州のテロ集団が孝明天皇親子を抹殺した時に、途絶えています。以来日本に存在するのは、天皇制を名乗りながら、その実態はユダヤ国際金融勢力のトロイの木馬として機能する、軍事恐怖独裁傀儡政権です。昭和天皇はきわめて自覚的に、その独裁者の役を演じた不世出の千両役者だと思います。
所を変えるというのは、千代田城に対する執着が「大阪維新」構想にはないという意味です。私は千代田城が無血開城したのは、クーデターを起こした連中の高潔な配慮ではなく、たんに彼らが持っている江戸という豪奢な都会への執着からだと想像しています。彼らが徳川封建制の象徴である江戸を焦土と化すことができなかったのは、江戸大名屋敷をより取り見取りで物色し、旗本の見目良い娘を集めて千代田城内に遊郭をつくって遊びたい、そういう欲望に勝てなかったからで、そういう下世話な動機で無血開城の折り合いをつけたのだと思います。
徳川慶喜がひらりと身をかわした後に取り残されたのが、会津藩を盟主とする東北列藩の譜代大名たちです。江戸が無血開城された代理戦争として、東北列藩を血祭りに上げるべく、凄惨な戊辰戦争の火ぶたが切って落とされます。徳川慶喜はすでに鳥羽伏見の戦いの時から、保身を考えています。幕末物を数多くものしている野口武彦は、士気満々の味方を欺き、會津藩主と桑名藩主を道連れに、海路四日間かけて江戸へと遁走した慶喜を指して、「史上、かくも無意味な四日間はなかった」と評しています。
野口武彦は、慶喜が逃がした魚は大きかった、もし徳川慶喜が身をかわさなければ、天皇制は絶対君主として神格化されたそれではなく、文字通り三島由紀夫がいうような文化的象徴に過ぎない存在となっていただろう、連立政権の共和政が出来て今次大戦に至る悲劇は免れたかもしれない、この絵に画いた餅はしばし味わうに足りると慨嘆しています。
やがて日本は軍事恐怖独裁傀儡政権によって急速に戦時国家体制に組み替えられていきます。軍人勅諭では軍隊は朕の股肱、即ち天皇の私兵ということになっています。憲法9条は戦争の惨禍を省みて、国民の平和のために作られたものでも何でもありません。そんな配慮が天皇制システムにあり得ようはずがありません。
9条とはぶっちゃけて言えば、当時の世界の世論に向けての言い訳です。ヒトラーと並び称されるヒロヒトラーこと昭和天皇を免責し天皇制を保持するために、軍備と交戦権を放棄するポーズを取った。そうして昭和天皇処刑と天皇制廃止の世論沸騰をなだめた。ゆえに「沖縄に主権を残すというフィクションの上で、米軍に半永久的に占領してほしい」という昭和天皇の切なる希望が9条のおまけについて来たのです。
今『みんなの党』という組織が9条を改憲すべく、国民投票をチャラにして強行しようとしているようですが、私は9条というのはもともと支配層の都合で成立したものであり、彼らの都合でいかようにも変えられる代物だと思っています。その時期が来たということです。連中の構想は長期スパンで念入りに練られていることを常に念頭に置かねばなりません。戦後70年9条の理念が実現されてきたなどという甘い幻想は捨てるべきです。9条が今次大戦の犠牲を反省して作られた平和憲法であるなどというのはプロパガンダに過ぎません。9条は最初から骨抜きにされています。
すでに1950年の朝鮮動乱の前夜、天皇家のスポークスマン松平康昌と吉田茂のコネクション辰巳栄一、大蔵省渡辺武、外務省沢田廉三、国家地方警察企画課長海原治、そして米大統領特使ジョン・フォスター・ダレス、アヴェレル・ハリマンのポチ・ハリー・カーンたちがパケナム邸で会食、この密約によって日本は急右旋回しています。沢田は国連大使となり、海原は警察予備隊を保安隊、そして自衛隊へと発展させます。
この成立事情から、自衛隊は旧軍の弊害を一身に背負わされる宿命にあります。軍大元帥として戦争指揮を執っていた昭和天皇が、居並ぶ幕僚を前にして「旧軍の悪いところは見習わないように頑張ってね」などとのたまうと、幕僚のおじさんたちは「ハハーッツ」と恐懼していますが、おじさんたちにプライドはないのでしょうか。私は三島由紀夫が主張する「自衛隊は違憲なんだ、憲法を改正して天皇の儀仗を受けるべきだ」という説にはまったく同意できません。改憲の前に、我々はまず傀儡政権から国家主権を取戻さねばなりません。国民から主権が奪われている現在の状況で、9条を改憲することだけは絶対阻止するべきです。
日本は近隣諸国から恨まれている、「ガンツ」のセリフのように、お前は殺しすぎたたから、殺される運命にあると思われている、とたんぽぽ日記さまが忠告されています。我々はまずこの負の遺産を正視することから始めていかねばなりません。日中戦争はとりもなおざす日中アヘン戦争であり、その実態は凄惨な麻薬戦争です。満州事変の主役を演じた関東軍は昭和天皇のマイ軍隊、石原莞爾はインサイダーです。昭和天皇が日常的に陸軍大元帥の軍装をまとっていたのは、その強烈な矜持を示しています。東南アジアから強奪した財産を、山下奏文、秩父宮、竹田宮を使って隠匿させたという「ゴールデンリリー」もおそらく実話だと思います。
「維新」と名のつくものは、明治維新も昭和維新(2・26)も、トロイの木馬の連中によって仕掛けられたいかがわしい罠です。橋下徹は国家反逆罪でも何でもない、「大阪維新」というシナリオを演じる忠犬ポチに過ぎないでしょう。いま起きていることはすべて明治維新以来の反復現象として捉えることができます。福島原発事故における被災者の扱いも同様です。広島長崎原爆投下の犠牲者に対する扱いの反復です。そもそも原爆自体がが天皇制保持と引き換えに投下され、日本赤十字(総裁は高松宮)がジュノー博士の医薬支援を断り、さらに奥の院で原発導入が謀られた如く。
次の中田安彦君の自己宣伝をかねた結論は、このループの陥穽にはまっています。
『ちなみに大阪維新の会の党員・会員は「志士」と言われ、ウェブサイトでも「志士募集」となっている。明治維新がいかなる勢力によって介入されたのか、『属国・日本論』の観点からはもはや論じるまでもない。本気で「志士」を募集してしまう感覚がすごいし、申し込んでしまう感性もすごい。 「明治維新」という「官僚支配の確立」物語を建国の歴史とする現状の歴史認識を改めることで、私たちは初めて官僚支配から精神的に脱却することが可能になるのだ。』
中田君、「明治維新」のいったいどこが『官僚支配の確立』なの?君らの共著『最高支配層だけが知っている日本の真実』の後書で、「SNSIは明治維新の志士である」と自己宣伝していたことはさておき、最近の君は「明治維新」どころか律令時代から現代にいたる通説として、官僚による「天皇の勅令」の濫用をでっち上げているけど、そういう言葉遊びの習癖は治らないの?官僚政治の弊害なんて欺瞞をいつまでもこいてる事態じゃないと思うよ。
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