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死傷者約160人という無差別襲撃事件が発生した中国雲南省昆明駅 (共同)
【絶望の中韓】「災害と反乱で王朝交代」繰り返す中国の歴史 年間18万件の暴動
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140326/frn1403261744004-n1.htm
2014.03.27 夕刊フジ
★(3)
中国の歴史は「易姓革命」である。
「秦漢新魏呉蜀随唐宋元明清…」と王朝が交代する前には、大災害と民衆の反乱が必ず起こる。水害、干ばつ、地震、蝗害(こうがい=イナゴの害)などで、疫病や飢饉(ききん)が蔓延し、死者が大量発生する。おびただしい流民の群れに、盗賊、強盗団、流賊が出現し、軍閥を形成する。
この機会に便乗した外国軍が侵入してきたり、軍事クーデターが起こりやすい。こうしたパターンが繰り返されてきたのが中国の歴史である。
いまの中国は治安が悪化し、農民一揆はザラ、年間18万件の暴動が発生している。貧富の格差、官僚腐敗、環境悪化、共産党独裁などへの怨念がこもり、政府ビルや共産党の拠点へ自爆テロ、放火、交差点で車列を止める騒乱が収まらない。
農地を取り上げられた農民は約5000万人、農村から都会へ流れ込んだ流民は2億人以上、大学は出たが就職先のない若者が毎年200万人…。これらが暴動予備軍である。
「富の偏在」という社会矛盾の激化は、農民やカルト集団の反乱へとつながる。史実を振り返っても、紀元前の「陳勝・呉廣の乱」をはじめ、新王朝末期の農民反乱「緑林・赤眉の乱」や、「漢末の黄巾の乱」「唐末の黄巣の乱」「明末の李自成、張献忠の乱」などがあった。
共通するのは、農民一揆に、強盗武装集団や反政府集団が野合して、政権を倒すパターンだ。
清朝は250年続いたが、後期は「白蓮教の乱」(1796−1805)、「太平天国の乱、義和団の乱」(1899−1900)に至る内乱の時代だった。太平天国の乱では約5000人が死に、南京に別の政府まで樹立された。この騒乱のすきに、地方に盗賊集団や、アヘン密売組織が猛威を振るった。清朝は軍隊を送り込んでも治めきれず、最後は外国の火力を借りて殲滅(せんめつ)した。
それで財力がついえ、清朝は滅んだ。
雲南省昆明駅で1日に発生した無差別襲撃事件について、公安当局は「新疆ウイグル自治区の独立派による犯行」と発表した。だが、中国の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)直前を狙ってのテロであり、武器や訓練度からみて、マフィアの関与も可能性としては残る。
米軍のグアンタナモ基地(キューバ)での取り調べで、ウイグル自治区の若者約1000人が、国際テロ組織アルカーイダのアフガニスタンにある軍事基地で訓練を受けていたことも判明している。昆明テロとの関連は不明のままである。
ハイテク武装を宣伝する中国人民解放軍の武器庫から、兵器の横流しがひんぱんに行われている。軍人OBや武装警察OBも待遇が悪く、いつでも暴動指導者に変身するのである。
■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『中国共産党3年以内に崩壊する!?』(海竜社)、『世界から嫌われる中国と韓国 感謝される日本』(徳間ポケット23)など。
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