http://www.asyura2.com/12/china3/msg/899.html
Tweet |
習主席夫妻の「外交ペアルック」主流はチャイナテイスト
2014年03月25日08:24
中国の習近平・国家主席が22日、オランダの首都アムステルダムに到着、オランダ公式訪問がスタートした。同日夜、習主席と彭麗媛夫人は、ともにチャイナ服に身を包み、ウィレム・アレキサンダー国王主催の晩さん会に出席した。中国外交部(外務省)礼賓司前司長の魯培新氏は、「習主席がチャイナ服姿で正式な外交行事に出席したのは、今回が初めてだ。中国文化の素晴らしさを存分に披露し、中国が外交に大きな自信を持って臨む姿勢が如実に示されている」とコメントした。新京報が伝えた。
○「周到に準備した」服装でTPOにマッチ
新華社報道によると、「習近平主席と彭麗媛夫人は、重要な外交場面には常に『外交ペアルック』で臨んでおり、今回もその例外ではなかった」と、一部のアパレル業界関係者や多くのネットユーザーから指摘されている。
魯培新氏は、これについて、次のとおりコメントした。
習主席夫妻のペアルックは、オランダ側の受け入れ規格・規模に見合ったものだ。オランダ国王主催の晩さん会は、アムステルダム宮で開催された。会場は厳かで気品にあふれ、欧州でも最高レベルの晩さん会となった。正装を身に付けたオランダ国王は、伝統的なヨーロッパの風格に溢れていた。国王が欧州式晩さん会の正装を身に付けている場に、習主席も洋装を選んだ場合、あまりしっくりこない。よって、中国側は中国の伝統衣装を選んだ。これは極めて妥当な選択だったといえよう。
国家指導者の外遊に先立ち、中国外交部礼賓司は、訪問先国の担当部門と意思疎通を図り、事前の下見のために担当者を派遣し、訪問日程・訪問先・会談・歓迎式典などの打ち合わせを行うことが一般的だ。
国家指導者の外遊先での服装について、外交部礼賓司は厳しい規定を設けていない。というのも、本人が自らの意思で決定する場合が多いからだ。とはいえ、礼賓司は、本人が服装を選ぶ参考となるよう、外交場面での基本的な決まりごと、特色、内容などを早めに指導者に伝えておく。
今回のオランダ訪問では、これまでと同様、両国が日程などの詳細を打ち合わせる時に、服装についても話し合われたはずだ。それで周到な準備ができたのであろう。主席夫妻の装いは、TPOにぴったりマッチしていた。
中国の指導者はこれまでずっと、公式外交の場で洋服を着用していた。特に改革開放以来の数代の指導者は、重要な場には必ず洋服姿で現れた。だが今回、習主席がチャイナ服を着用したことは、中国が外交上でさらなる自信を持つようになったことを示すものであり、中華民族文化の素晴らしさを披露する意図も含まれる。
○チャイナ服の特徴はスタンドカラーと刺繍
中国の著名デザイナー・ケ兆萍氏は、「彭麗媛夫人のケープは、中国風の刺繍が施されており、ケープの下には、スタンドカラーの薄緑のロングドレスを組み合わせていた。スタンドカラーと刺繍は、中国テイストを代表するもので、シルバーのバッグ、薄緑のドレス、ケープが大変良く合っていた」と述べた。
○タイトとルーズの組み合わせ
アパレルメーカー・容子木チーフデザイナーの李ノ楠氏は、「今回の晩さん会で彭麗媛夫人が着用したチャイナドレスは、色調を夫の服装と合わせていたほか、軽くフワとした生地と人民服をアレンジしたコンパクトさの絶妙の組み合わせで、『タイト』と『ルーズ』が共存した中国独特の雰囲気を醸し出していた」と指摘した。
○ケープを着回して「節約精神」発揮
晩さん会で彭麗媛夫人が着用していたケープは、ミシェル米大統領夫人を中国で接待した時のものと同じものであることに気づいた人は多かっただろう。だが、前回は黒いロングドレスと組み合わせていたのに対し、今回は薄緑のスタンドカラーのチャイナドレスの上に着用していた。
ケ兆萍氏は、「彭麗媛夫人は、同じケープを2度の外交の場面に着回していた。同じ洋服を違う組み合わせで何度も着ることは、環境保護に配慮していると同時に、中国政府が提唱している『節約精神』に則ったものでもある」との見方を示した。
○敏腕で落ち着いた雰囲気を醸し出すチャイナ服のスタンドカラー
ケ兆萍氏は、「習主席が着用したのは、スタンドカラーのチャイナ服で、人民服を元にアレンジしたものだ。襟はスタンドカラー、ポケットは切りポケット(セット・イン・ポケット)で、パッチ・ポケットではない。ボタンは隠しボタン。このような細かな技巧によって、敏腕で落ち着いた印象がいっそう高まる」と指摘した。
○ポケットチーフは、中国と西洋が融け合ったデザイン
ケ氏は、「上着胸ポケットにあしらわれた「ポケットチーフ」は、洋式スーツのデザインを取り入れたもので、スーツ全体のデザインには、洋服のテイストも含まれている。だが、襟などの細部には中国伝統文化が体現されていることから、中国文化と西洋文化が融合した典型例といえるだろう」とコメントした。
○主席の風格をより際立たせる色・素材
また、ケ氏は、「習主席が着用していた人民服アレンジ版のチャイナ服は、紫がかった一般的な藍色のウール地で、主席の肌の色や風格に良くマッチしている」と述べた。
○調和のとれた細部の組み合わせ
ケ氏によると、習主席のチャイナ服と彭夫人のチャイナドレスは、同一メーカーが作ったものではないようだが、統一感があり、夫妻が服装の細部でバランス感を重視していることが非常に良く現れているという。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月25日
http://j.people.com.cn/94474/8577174.html
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。