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昆明駅無差別テロ 専門家も疑問視する「ウイグル族犯行説」
http://gendai.net/articles/view/news/148395
2014年3月3日 日刊ゲンダイ
被害者の荷物が残されたままの昆明駅/(C)AP
1日夜、中国雲南省昆明市の昆明駅で起きた無差別殺傷テロ。死者は少なくとも29人、負傷者は140人以上にのぼる大惨事となった。
翌2日、中国指導部はすぐさま、「新疆ウイグル自治区の独立派の犯行」と断定。犯行グループのうち、「男3人と女の1人を現場で射殺したほか、女1人を拘束した」と発表した。その後はお決まりの報道管制。個人ブログやツイッターも検閲し、削除している。
いつもながらの手回しの良さである。昨年10月に北京の天安門広場で起きた車両突入事件(死者2人、負傷者40人)の際も、北京政府は「ウイグル独立派の犯行」「犯人はすでに射殺」と発表し、早期に事態を収束させた。
しかし、今回の昆明駅の殺戮(さつりく)は、専門家も「いつものテロとは違う」と首をひねる。これまでのウイグル独立派のテロは爆弾を使ったものが多かったが、今回は刃渡り数十センチもあるナタのような大型刃物を使用。そのうえ、切符売り場に並ぶ一般市民や観光客を狙った。
中国事情に詳しいジャーナリストの富坂聰氏がこう言う。
「これまでのウイグル族の攻撃目標は、治安当局や派出所といった政府機関が多く、昨年10月の天安門でのテロは毛沢東の肖像画の前など“象徴的”な場所でした。もしウイグル族ではなく、北京政府に不満を持つ貧困層、あるいは習近平国家主席に粛清された政敵などの犯行となれば、国内はもとより海外へ与えるインパクトは大きい。5日から日本の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)が北京であり、テロ事件を早く収束させたい習近平指導部の何らかの意図を感じます」
中国在住のジャーナリスト・姫田小夏氏もある“違和感”を口にする。
「ウイグル族の犯行も排除できませんが、今回のテロ事件は、これまでとは違う無差別ぶり。まるで先進国の犯罪です。また、ウクライナ情勢も無関係ではないのではないか。いま中国国内では、ウクライナ情勢が大々的に報じられています。中国政府が大国として国際紛争に今後関与しようとしているからでしょうが、一方で、これを見た少数派民族や貧困層がその気になり、〈私たちも政権を打倒できる〉と考えてもおかしくはないのです」
経済面でも影の銀行のデフォルトがあり、中国国内はますます不穏な空気。全人代を控えた北京市内の警備は、いつにもまして厳重だという。
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