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【凄む中国 狂う世界】太平洋を舞台に「公海資源戦争」勃発 中国は「早い者勝ち」主張
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140220/frn1402200722000-n1.htm
2014.02.20 夕刊フジ
★(3)
中国の猛チャージによって、太平洋を主舞台とする「公海資源戦争」が勃発している。日本近海は“宝の海”であり、金や銀、銅、コバルト・リッチ・クラストなどの鉱物資源や、石油やメタンハイドレートといったエネルギー資源が海底に眠っている。埋蔵量は200兆円程度という試算もある。
地球の表面積の49%を占める公海の海底資源は「人類共同の財産」(国連海洋法条約より)であり、公海域の採掘調査の承認を得るには、国際海底機構(ISA)に申請して探査権を得る必要がある。
ところが、中国は「公海での資源獲得は、先に占有したものが開発できる。公海の自由原則に乗っ取り、中国は開発に邁進すべきだ」などと、「早い者勝ち」を主張している。
独善極まる中国の理屈でいうと、7000メートルの潜水が可能ならば、地球上の海の99・8%以上の海底で有人作業ができる。このため、中国は、米国とロシア、日本、フランスの4カ国のみが所有していた「深海に潜航可能な有人潜水調査船」の開発を急いだ。
中国は2001年、ハワイ東南沖のマンガン団塊鉱区の専属探査権と優先開発権を得たが、当時の潜水能力はわずか300メートルだった。その後、中国の有人潜水調査船「蛟龍号」は09年8月に約1000メートル、10年8月に約3000メートルの潜水試験を行い、一昨年6月、中国メディアは「西太平洋・マリアナ海溝で実施した実験で、世界新記録となる水深7015メートルの潜水に成功した」と報じた。
これで2位に順位を下げたのが、日本の有人潜水調査船「しんかい6500」だ。1989年8月、三陸沖の日本海溝で最大潜航深度6527メートルに達したが、「蛟龍号」の急速なバージョンアップで記録を塗り替えられた。
中国は「蛟龍号」の開発について「自主設計・自主統合開発」を喧伝しているが、実際の国産化率は6割弱でしかない。耐圧殻はロシア製で、耐圧試験もロシアで行っている。
海洋専門家は「潜水艇がどこまで潜れるかは、どこまで水圧に耐えられるかであり、耐圧殻の性能次第だ」という。とすれば、所詮は他人のフンドシで勝ち取った世界最深記録でしかない。
中国は昨年から「蛟龍号」による、深海鉱物資源の探査を本格始動させている。国家海洋局・海洋発展戦略研究所(CIMA)は「建国100周年の2049年を目途に、周辺海域での海洋事務を主導する」という計画を公表している。
太平洋を“中国の海”にしてはならない。
■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。主な著書は「中国崩壊カウントダウン」(明成社)、「豹変した中国人がアメリカをボロボロにした」「だから中国は日本の農地を買いにやって来る」(産経新聞出版)など。
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