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政治問題とは裏腹に、訪日観光ブームの到来? 前年比10倍増=中国
2014年02月17日16:46
日本は先月、中国大陸部の団体ツアー客7万9000人と個人旅行客3万人に対して観光ビザを発給した。これは、安部晋三首相が2012年12月に就任して以来の最高の数字であり、前年比10倍にあたる。日本政府観光局(JNTO)香港事務所の平田真幸所長は、「大多数の中国人は政治問題を気にしていないように思える。日中間の政治的緊張関係にも慣れてしまい、争い自体にもうんざりしているようだ。単に旅行を楽しみたいという気持ちなのだろう」と語る。香港英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストが伝えた。
報道によると、2013年12月26日の安部首相による靖国神社参拝に対する争議は、観光業にほとんどマイナス影響を及ぼさなかったようだ。
これと同時に、3年前の東日本大震災の影響から一時的に減少した香港からの観光客も同様に、訪日旅行意欲が回復した(観光庁のデータによると、2013年に74万人を超えていた香港からの訪日観光客は、2012年には48万人にまで減っていた)。
1月31日からの北海道6日間ツアーに参加した北京からの観光客は、「日本人が領土問題のために中国人観光客に対して敵意を持つ心配はしていない。日本政府は決して日本国民の代弁者ではないし、実際に以前関わったことのある日本人の言動から、日本人の見方が政府のプロバガンダに毒されているようには思えない」として、「日本人はいつも礼儀正しいし、日本人は言行一致の教育を受けていることから、観光客への対応が国によって違うということはない」と語った。
この観光客は、北海道を訪れる大陸部の観光客が以前に比べて非常に多くなっていることに驚いた。2年前に日本の最北端の島に訪れたとき、中国語を話す観光客にはほぼ会わなかったのに対し、今回、同島にある火山の観光地に訪れた際には、旅行客を載せたワゴン車が十数台も泊まっていたという。
北海道の文教大学国際言語学科の渡部敦講師は、中国の改革開放以来、ますます多くの中国人が日本文化に魅了されているとして、「大陸部向け日本観光ツアーにはありとあらゆる観光プログラムが組み込まれ、温泉から銀座の高級ブランド街でのショッピングまで、非常に充実している」と指摘する。
一方、店舗や百貨店など中国観光客を迎え入れる側は、贅沢に買い物をする中国観光客が再び日本に戻ってきたことに対し「大歓迎」の意を示している。
高級百貨店・伊勢丹の広報担当者によると、2014年1月31日から2月6日までの期間、東京3店舗での販売額は前年同期比400%増、中国大陸部からの訪日観光客は前年同期比325%増というすさまじい伸びを記録したという。
前述の北京から来た観光客によると、日本旅行に行った友人の大多数が1000米ドル(約10万円)以上の土産、特に高級日本食品を購入していたという。
また、この観光客の日本の友人は、中国人観光客のすさまじい購買力のほかに、しゃべり声の大きさが印象深かったとして、「日本の友人は、『日本は中国の観光客を非常に歓迎している。ただ、中国人観光客のしゃべり声がもう少し小さくて、ちゃんと列に並んだのなら、もっと歓迎されるだろう』と話していた」と語る。
北京から来た中学教師の馬寧さん(音訳)は、春節(旧暦の正月。今年は1月31日)連休中に関西地区を旅行した。免税店の店員が中国語を話せたことに驚きを示したほか、「北京に戻る前に行った24時間営業のコンビ二では、『日本経済は落ち込んでいます。観光客の皆様方のご来店とご利用を歓迎いたします』という中国語による案内が流れていた。でも、日本語での案内は流れていなかった」と指摘した。馬寧さんは、日本で仕事をしている親戚から基礎的な日本語を習っていたので、それがわかったのだという。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年2月17日
http://j.people.com.cn/94473/8538360.html
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