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《石平のChina Watch》文革をほうふつさせる習近平政権の粛清運動 弾圧路線が生む反乱の機運(ZAKZAK)
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/794.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 2 月 07 日 10:49:00: igsppGRN/E9PQ
 

許志永氏の初公判が開かれたとみられる裁判所周辺で、釈放を訴え警官に拘束される支持者 =1月22日、北京(ロイター)


【石平のChina Watch】文革をほうふつさせる習近平政権の粛清運動 弾圧路線が生む反乱の機運
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140207/frn1402070847001-n1.htm
2014.02.07 夕刊フジ


 1月24日、中国の新疆ウイグル自治区トクス県でむごい「射殺事件」が起きた。政府当局の発表では、爆発事件の捜査をしていた公安警察が爆発物を投げつけられ、警官1人が軽傷を負った。それに対し、警官隊は6人の「暴徒」を射殺し、さらに6人のウイグル人を拘束した。そして警官らに追いつめられて、別の6人のウイグル人が自爆して死亡したという。

 要は、警官1人が軽傷を負った程度の爆発事件で12人のウイグル人が命を失うこととなった。これはどう考えても、圧倒的な武力を持つ当局による、度が過ぎた虐殺ではなかったのか。

 このような虐殺が起こった背景には、同月初旬に習近平国家主席が行った「内部講話」があった。1月23日付の香港紙明報によると、習主席は講話の中で、今の自治区トップが推進してきた「柔性治疆」(柔軟に新疆を統治する)の政治路線から「鉄腕治疆」(強硬路線)への転換を指示したという。それが事実なら、前述の虐殺事件は、まさに習主席の指示が貫徹される中で起こるべくして起きたものだ。

 実は少数民族問題への対応だけでなく、国内のあらゆる反対勢力に対し、習政権は容赦のない厳しい弾圧を加えている。たとえば先月26日に懲役4年の実刑判決を受けた新公民運動活動家の許志永氏の場合、政権転覆の意思などはまったくなく、単に「公民としての権利」を求めただけである。穏健派といわれる彼までが弾圧の対象となったことは、習政権が行う弾圧の峻烈(しゅんれつ)さを物語っている。まさに毛沢東の「文革」をほうふつさせる「粛清運動」がいま展開されているのだ。

 胡錦濤政権時代には、「協調社会の建設」のスローガンの下で、反対勢力を取り締まる際には、対立の拡大を避けて弾圧を必要最小限にとどめるバランス感覚が一応あったと思う。だが、今の習政権となると、「協調」よりも「対決」が基本的姿勢となって、無鉄砲な強硬一辺倒路線がまかり通っている。

 それは逆に、共産党政権自身の首を絞めることとなろう。ウイグル人に対する乱暴な虐殺は彼らの政府当局に対する憎しみを増幅させ、抵抗運動のいっそうの激化に火を付けてしまう。

 民間の人権運動などへのむやみな弾圧は結局、心のある知識人全員を敵に回してしまい、穏健な改革を望む人々までを激しい反体制派へ変えていくこととなろう。

 習主席のやっていることは結果的に、政権にとっての敵を増やしていくばかりだ。前述の許氏の場合も、今は穏健派である彼が4年後に出獄したとき、「過激な革命派」となっている可能性は大であろう。

 つまり習主席の強硬一辺倒路線はむしろ、反対勢力のよりいっそうの拡大と、政権と民衆との対立の先鋭化をもたらす結果となるが、その行き着くところはすなわち「革命」の発生である。

 歴史的に見ても、政権末期になると、権力者が余裕を失ってむやみな強硬路線に傾倒していくことがよくある。一方では、権力者の強硬一辺倒路線が逆に反乱と革命の機運を作り出し、政権の崩壊を早めるのも歴史の常である。

 強硬路線で猪突(ちょとつ)猛進中の習主席はすでにこのような出口のない袋小路に突入しているように見える。

 心配なのは、対日外交においても同じ強硬一辺倒路線を突き進める習政権が、国内の混乱と反乱を力ずくで抑えきれなくなったときに、国民の目を外に向かわせるため、矛先を日本に向けてくることだ。安倍政権に対する中国の全面対決の姿勢はその前兆であるかもしれない。習政権の暴発を防ぐためには、日本はこれからあらゆる備えを固めていくべきだ。

                   ◇

【プロフィル】石平

 せき・へい 1962年中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得。


 

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コメント
 
01. 2014年2月07日 21:57:18 : 6fBmHYGVdE
強すぎる権力による取り締まりの強化は、民衆に絶望を植え付けて暴動に至る結果を招く。 このままでは殺されるという思いが自殺テロを産みだし、それに対する取り締まりがより過激なものになるだろう。 フランス革命に至った革命的集合心性を思い出してしまう。 毛沢東の文革の時には、毛沢東という虚焦点が存在していたが今はそれもない。 民衆が総決起するまでにはまだ時間がかかるのかも知れないが、猜疑心・不安感・恐怖心が、民衆の心に芽生えていることは確かだと思う。 共産党独裁の中国が誕生したのは内戦の勝利者の形であり、革命の結果誕生したわけじゃない。 真の革命が始まるのかどうかは未だわからないが、極めて危険な水域に入ったような気がする。 


02. 2014年2月08日 06:25:06 : vtdTS5qpvA
日本では三菱重工爆破事件など都心皇居向かいで白昼堂々爆破事件があった。犯人は捕まって死刑を宣告されている。その他警察官が殺される事件もあった。犯人は厳しく処罰された。
 で、中国では厳しく処罰したら駄目だというのは何の根拠があるのか。反対に寛大に遇せんか、腐敗は止まるところを知らず拡大し恰も清末の様相を呈する。ただ単に批判したいがために記事を書く。

03. 2014年2月08日 12:35:12 : rAZs4KvhOE

検挙して、裁判にかけて、厳しく処罰するのは何の問題もない。
新疆で起こっていることは、そういうことなのか?


04. 2014年2月08日 22:13:03 : GxGsC9p9zg
一党独裁がどうなるかは歴史が示す通り。

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