http://www.asyura2.com/12/china3/msg/689.html
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中国政府は、台風30号で大きな被害を受けたフィリピンへの対応で“大国”として大きな失態を演じた。
中国政府は、汚名返上とばかりに対比支援を拡大強化し、その実績を積極的に報じている。
支援はけっこうなことだが、自ら大国と豪語していながら、領土領海問題やバスジャック香港市民巻き添え事件処理などをめぐる確執からか、大災厄となった台風30号の支援金を当初10万ドル(約1千万円)と発表してしまったことは消えない。
この“少額支援”に対し、国際及び国内(それでいいという意見もある)から非難を浴びた。
中国政府は、当初から状況に応じて支援を増やすつもりだったと釈明し、テント・医薬品・食糧などの現物支援を1000万ドル相当まで増やし、フィリピンの受け入れ表明を経て救援部隊や病院船の派遣を行いつつある。
そして、中国政府は、そのような経緯をメディアを通じて大々的に広報し挽回を図っているように見える。
部外者としてその様子を見ているものとして、今回の対比支援については、「中国は行動によって人道主義の何たるかを示す」と言った大言壮語はやめ、ただひたすら支援を強化する方策が効果的だと思っている。
中国政府がわざとらしく宣伝しなくても、フィリピンの国民や政府、国際社会そして中国国民のまっとう派は、実際の行動を見て判断するからである。
※ 参照投稿
「外交部、中国が比に人道支援物資を提供へ:比支援初動でキム・ヨナと同じ支援額提示で外交的無策を晒した中国共産党」
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/681.html
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中国は行動によって人道主義の何たるかを示す
台風30号で甚大な被害を受けたフィリピンに対して、国際社会が救援活動を展開している。中国の政府と民間組織はフィリピンの被害をわがことのように感じ、自国も自然災害をこうむる中、義援金、救援物資、救援隊の派遣など様々な方法で相次いでフィリピンを支援している。(文:周勇・国防部<国防省>国際伝播局幹事。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
どこかの国が困難に直面すれば、世界が支援する。その核心にあるのが人道主義だ。だが一部の外国メディアは早々に救援活動を「国際政治パフォーマンス」に引きずり下ろし、「パフォーマンス」水準の高低で判定を行い、中国の救援活動を「けちけちしており」、「外交的失敗」だと見ている。一部の者にとって、この「救援パフォーマンス」は地政学的状況、軍事展開能力の競争でもある。彼らは救援活動の本質が「人道主義の実行」であることを故意または無意識に忘却している。
雑音、騒音、誤解、さらには批判を前に、中国は泰然として常に自らの行動準則・歩調に従い、被災状況の推移と被災国の実情を緊密に注視し、救援活動を漸進的に実施している。これは自らの考えと被災国のニーズに基づく決定だ。雑音であれ誤解であれ、中国には傷ついたり怒っている時間はない。現在最も重要なのは被災者を救う確かな行動であることを中国はよくわかっているからだ。何といっても、人道主義を実行するのは口先ではないのだ。
行動は語る。2度の義援金、支援物資に続き、20日午後には中国赤十字救援隊がフィリピンに急行した。21日には中国海軍の病院船「平和の方舟」が被災地へ出発した。「中国式」救援活動は目立たないが、実務的で実効性あるものであり、善行や喜捨を好み、人々の困難を救うために駆けつけ、義侠心に富む、しかもそれをアピールすることは不得手な中国の一貫した特性の表れだ。
2002年以来、中国軍は国際緊急人道支援をすでに数十回行い、友情を広げ、人道的ケアをはっきりと示した。病院船「平和の方舟」はこれまでにアジア・アフリカ5カ国と中南米4カ国で人道医療任務を遂行し、東南アジアで合同捜索救難演習に参加した。今回のフィリピン支援は「手慣れた活動」と言える。この「移動病院」では優秀な軍の医療スタッフ105人が300余りの病室と先進医療設備を利用して、世界の注目する「大救命活動」を展開する。
自然災害に見舞われた国に支援の手を差し伸べるのは大国としてしかるべき道義であり、パフォーマンスの心があってはならない。中国がフィリピンに差し伸べる支援の手は、義援金額、救援部隊によってセンセーションを巻き起こすためではないし、いわゆる政治的駆引きや軍事力競争は行う考えはなおさらになく、被災者の生命の安全と健康上のニーズという一点のみを考慮したものだ。
中国は一貫して「近隣国と睦まじく付き合い、近隣国をパートナーとする」周辺外交政策を遂行している。一部の国が不愉快であろうと、混乱しようと、中国は「どこかの国が困難に直面すれば、必ず助けに行く」行動理念を堅守し、実際の行動によって人道主義の何たるかを示し、救援活動においてしかるべき役割を果たす。
フィリピンに対する中国の漸進的援助は、フィリピンを含む多くの国々の人々と中国との友情と相互信頼の強化にプラスだ。まさにフィリピンの民衆が中国に対して「雪中、炭を送る」を感じているように「一滴の水でも太陽の輝きを反射できる」のである。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年11月22日
http://j.people.com.cn/94474/8463953.html
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