http://www.asyura2.com/12/china3/msg/661.html
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28日に起きた天安門前の「自動車突入炎上事件」を組織的なテロとする中国政府には異論を呈したい。
自動車にはウイグル系中国人3名が乗車していたとされるが、「長安街の側道を猛スピードで走り、通行人に向かって突入、2人が死亡、40人が負傷したことが明らかになった。3人は、天安門前にある金水橋の欄干に車を衝突させ、車内に置いてあったガソリンを炎上させ、全員車内で死亡した」という。
焼死した3名はシンチャンウイグル自治区で起きた衝突で家族の一人が中国の公安部隊に射殺されたひとたちとも言われているが、自動車を天安門まで暴走的に乗り入れた目的は、テロではなく、「国際的に大きな宣伝効果を狙った焼身自殺」を遂げるためとみるのが妥当であろう。
その暴走は、フィリピン人観光客お二人を死に追いやり日本人を含む多くの人に怪我を負わせる結果になったが、不特定の人を殺したり怪我を負わせたりすることそのものが目的ではなく、中国の象徴とも言える天安門それも毛沢東元主席の写真が掲げられている中央部で“焼身自殺”を遂げ、世界中のメディアが取り上げられることを目的としていたと思う。
厳重な警備が敷かれているなか、目的地点まで車を突入させガソリンを炎上させるためには、途中にいる人々には車の経路から逃げて欲しいけど、目的を遂げるためには巻き添えも厭わないと考えが、お二人の死亡と多数のけが人が出た理由だと思う。
不特定多数の殺戮を目的としていたのなら、あのようなかたちで最後を迎えることはなく、人々が密集している場所に自動車を突っ込ませるなど、別の経過であったことは明白である。
※ この事件で亡くなられたお二人がフィリピンからの観光客であったことにある因縁を感じる。
というのは、3年前にマニラで起きたバスジャック事件(フィリピンの警察が突入したことで、香港からの観光客が複数死亡し負傷者も多く出た)をめぐって、香港+中国とフィリピンのあいだに係争があるからだ。10月のAPECで取材中の香港人記者がアキノ大統領に食い下がったことで記者証を剥奪される事件も起きている。
バスジャック事件の遺族や負傷者は、フィリピンのアキノ大統領の謝罪を求めているが、アキノ氏は事件であり国家が謝罪するような問題ではないとしている。元大統領で現在マニラ市長のエストラーダ氏が香港に出向いて謝罪するという話もあるが実現する可能性は低いと言われている。
香港立法会では、フィリピンの対応に業を煮やし、フィリピン人向けビザの発給をやめさせようという動きさえある。
この事件を機に、中国(香港)とフィリピンがうまく問題の解決に向かってほしい。
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北京警察、天安門車両突入テロ事件の犯人を逮捕
北京市公安局は、同局の公式微博(ウェイボー・ミニブログ)「平安北京」において、10月28日に天安門前で発生した車両突入テロ事件が、テロ組織による念入りな計画のもとで行われた暴力テロ事件であると警察側が断定したことを明らかにした。事件に関わったと見られる逃走犯5人は、すでに全員逮捕された。人民網が伝えた。
北京警察は、今回の事件が発生した後、迅速な対応を見せた。連日連夜、多くの公安機関と協力して対応措置を進めた。現場検証の結果、事件を起こした車両には新疆ウイグル自治区のナンバー・プレートが付いており、車内にはガソリンの入った容器、包丁2本、鉄の棒が置かれていたことが判明した。また、車内からは、宗教的スローガンが書かれた旗も見つかった。さらなる調査の結果、28日正午ごろ、烏斯曼・艾山とその母の庫完汗・熱依木、その妻の古力克孜・艾尼の3人が車で長安街の側道を猛スピードで走り、通行人に向かって突入、2人が死亡、40人が負傷したことが明らかになった。3人は、天安門前にある金水橋の欄干に車を衝突させ、車内に置いてあったガソリンを炎上させ、全員車内で死亡した。
新疆など関連公安機関との緊密な協力によって、北京警察は、玉江山・吾許爾ら容疑者5人を逮捕した。初期捜査によると、逮捕された容疑者らは、「事件を起こした犯人達とは知り合いで、テロ事件を共謀した」と供述している。警察は、「聖戦」と書かれた旗や長刀などの物品を容疑者らの一時アジトから押収した。事件の捜査は今も進められている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年10月31日
http://j.people.com.cn/94475/8442696.html
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