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2013年10月29日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆中国・北京市中心部の天安門前にある「金水橋」で小型四輪駆動車が10月28日午後0時5分(日本時間同日午後1時5分)ごろ、突っ込み、その場で炎上、車に乗っていた3人と観光客2人が死亡した。これは、単なる交通事故か、それとも、北京政府の習近平国家主席、李克強首相ら「チャイナ・セブン」と言われている国家最高指導者に対する「抗議の自殺」なのか。北京市公安当局が「車が北京のメーンストリートの長安街で、柵の内側にある歩道を東から西に走って天安門前に向かったとしており、故意に事故を起こした可能性もある」として調べているというから、「故意」の「真意」とは何かが問題だ。
朝日新聞DIGITALが10月28日午後9時、「中国・天安門で車突っ込む 5人死亡、邦人ら38人負傷」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「【北京=倉重奈苗、林望】中国・北京市公安当局などによると、28日午後0時5分(日本時間同日午後1時5分)ごろ、同市中心部の天安門前にある『金水橋』に小型四輪駆動車が突っ込み、その場で炎上した。車に乗っていた3人と観光客2人が死亡し、天安門前にいた日本人を含むその他の観光客ら38人が負傷した。車に乗っていた3人の身元は不明。ただ、市公安当局は、車が北京のメーンストリートの長安街で、柵の内側にある歩道を東から西に走って天安門前に向かったとしており、故意に事故を起こした可能性も含め調べている。国営新華社通信によると、死亡した観光客は中国人とフィリピン人だった。また、在中国日本大使館によると、けがをした日本人は中国在住の30代男性。車にはねられ市内の病院に入院したが、命に別条はないという。この他、3人のフィリピン人も負傷した」
◆「不条理を強いられる」「理不尽な格差から逃れられない」など文字通り「閉塞感」から絶対絶命の窒息しそうな境遇のなかで、人民大衆が取り得る最終的な道は、「自爆」だ。仏教国でも、灯油をかぶり、火をつけて「抗議の自殺」をする僧侶もいた。右翼の壮士は、抗議する相手の近くで切腹して見せた。作家・三島由起夫は1970年11月25日、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地内東部方面総監部の総監室を森田必勝ら楯の会メンバー4人とともに訪れ、面談中に突如益田兼利総監を、人質にして籠城した挙句の果てにバルコニーから檄文を撒き、自衛隊の決起・クーデターを促す演説をした直後に割腹自決した。これはいわば「思想に殉じた殉死」である。
もちろん、いまの中国では、イスラム世界のような「ジハード」を叫びながら、「自爆テロ」を敢行するような人民がいるとは思えないけれど、中国春秋戦国時代の楚の政治家、詩人であった屈原(紀元前343年1月21日ごろ〜紀元前278年5月5日ごろ)を生んだ国である。屈原は、秦の張儀の謀略を見抜き踊らされようとする懐王を必死で諫めたが受け入れられず、楚の将来に絶望して入水自殺した。
◆いまの中国は、共産党1党独裁の下で、共産党幹部の汚職がはびこり、貧富の格差を生み、環境汚染に悩まされ、子どもたちが誘拐されて売られ、しかも、マスメディアに対する弾圧が厳しく、本当に救いのない社会に成り果てている。貧しい人々は、「ネズミ族」「蟻族」などと言われて、劣悪な生活環境のなかで、明るい前途を切り開けない「絶望の淵」で息絶え絶えに生きている。
こんな状況に対して、「自爆」を覚悟して抗議の死を図ろうとする人民が現れてもおかしくはない。これまでも天安門で政府に抗議して壮絶な死を選んだ人民は、少なからずいる。
全国各地では、デモや暴動が未だに跡を絶たず、総計すると、年間30万件にも上る件数に達しているという。
いまさら物理学を持ち出すまでもなく、社会現象においても、「量が質的に転化する」というのは実に科学的真理である。つまり、中国共産党1党独裁北京政府は、いままさに、崩壊、瓦解寸前の瀬戸際に立たされているということだ。
それを今回の小型四輪駆動車炎上、車に乗っていた3人と観光客2人が死亡した事件は、新たなる「天安門事件」として、中国北京政府の習近平国家主席、李克強首相ら「チャイナ・セブン」の最高指導部に重大決意を迫るインパクトになる可能性が大だ。中国崩壊の前兆か?
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