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新型iPhone 寂しい中国発表会と高額な廉価版に批判殺到
アップルは11日にiPhone 5SとiPhone 5Cの2機種のスマートフォンを公開し、中国大陸部でも9月20日に初めて世界同時発売されることになった。しかしこの発表会は、ファンにとってやや拍子抜けの内容となった。プラスチック製の廉価版と、中国版の予想を上回る価格は人々に驚きを与えたが、革新不足の新製品もアップルファンに喜びをもたらさなかった。期待が寄せられたこの新製品発表会は、最終的にブーイングを浴びる羽目になった。京華時報が伝えた。
同発表会の前に、一つの情報が中国のメディアと消費者を興奮させていた。アップルは中国で単独の新製品発表会を開くと発表し、その予定時間も米国の発表会からわずか数時間後とされた。しかし11日午前、北京市の中国国際貿易センター第三期のアップル中国法人事務所で開かれた「発表会」は、中国語字幕を追加したビデオを再生するだけというお粗末なものだった。
現場に駆けつけた記者によると、彼らがアップルの事務所に到着した時、会議室の壁にスクリーンが設置され、その前に数十脚のパイプ椅子が並べられていたという。現場にはアップルの役員の姿も、中国国内の通信キャリアの役員の姿もなかった。午前10時頃に現場に到着したメディアは、壁に掛けられたスクリーンで再生されている動画が、昨日アップルが米国で開いた発表会の動画であることに気づいた。これは彼らが見たオンライン生中継とまったく同じ内容であった。
上述した記者は、「いわゆるアップルの中国発表会がこんなふうになるとは、なんとも形容しがたい思いだ」と語った。しかし現場に駆けつけたメディアは、真っ先に新製品を体験する機会を得ることができた。
アップルは、2機種の新型iPhoneを9月20日に中国大陸部で世界と同時発売すると発表した。中国大陸部が世界同時発売の場所に選ばれるのは、これが歴史上初となる。iPhone 5Sの中国大陸部での価格は、16GB版が5288元(約8万4608円)、32GB版が6088元(約9万7408円)、64GB版が6888元(約11万208円)、iPhone 5Cは16GB版が4488元(約7万1808円)、32GB版が5288元(約8万4608円)だ(1元=16円で計算)。
◆カラフルなプラスチック? サムスンに笑われる
アップルのライバルであるサムスンは、携帯電話の材料にプラスチックを使用し続けていることでチープだと批判を浴びていた。しかしアップルもプラスチック製の携帯電話を出すとは、誰が予想しただろうか。あるネットユーザーは、「これでサムスンにも格好の言い分ができた。『プラスチックは廉価なはずじゃなかったのか?』」とコメントした。
高級感あふれるシックなアルミ製のボディ、そして落ち着きのあるブラックとホワイトの配色は、これまでiPhoneが人々に与えてきた印象だった。しかしこれからは、このすべてが変わる。5Sは成金が好みそうなゴールドを追加し、5Cはさらにイエロー・ピンク・ブルー・ホワイト・グリーンとカラフルで、これにプラスチック製のボディが加わる。あるネットユーザーは「5Cは海賊版にしか見えない」とため息をもらした。
◆廉価版が4488元?
「アップルが低価格機を発表する」という噂が以前から広く伝わっており、業界内では約3000元(約4万8000円)と予想されていたが、4488元という価格はまさにびっくり仰天だ。ミドル・ローエンド市場向けの携帯電話としては、この価格は信じられないほど高額であり、しかも低スペックすぎる。
◆専門家 マーケティングのミスを指摘
中国モバイルネットワーク産業連盟の李易秘書長は記者の取材に応じた際に、「アップルの製品面の努力は、この最悪なマーケティングによって台無しにされた。アップルの今回の情報漏えい防止は少しも徹底されておらず、5Cに関する情報が早くから伝わっており、廉価版と分析されてしまった。先に情報を得てミスリードされた消費者は、新製品の価格が発表されると失望を深めた」と分析した。
李秘書長は、「秘密を保持すべき時にアップルは保持できず、噂が広まった時にも説明をしなかった。5Cという製品は、アップルにむざむざ台無しにされてしまうだろう。アップルの中国での発表会も失敗したPRで、無理をして笑いものになった。アップルの役員は消費者に謝罪し責任を負うべきだ」と主張した。
◆ネットユーザーの意見のまとめ
「米国のネットユーザーはイタズラのインスピレーションが豊富で、iPhone 5が出たときは、次期モデルを予想して長いリモコン状に変化を遂げたiPhoneのネタ画像が出回ったが、今回のiPhone 5Cはすぐにクロックスの穴あきサンダルとの比較画像が登場した」
「今日発表されたiPhone 5Cの中国発売価格が4488元とは信じがたい、これのどこが廉価版だ?これは低スペック・高価格だ。現在のiPhoneが依然として優秀な携帯電話であることは疑わないが、アップルの自己満足により滅ぼされることだろう。今後1年間、中国人消費者がイエロー・グリーン・ブルー・ピンクの色が目的でiPhoneを購入するだろうか。そんなことは絶対に信じられない」
「iPhone 5が生産停止となった。この世で最も悲劇的な出来事は、白髪の人間が黒髪の人間の葬式をあげることだ。4が生きていながら、5が死ぬとは!もう愛することはあるまい」(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月13日
http://j.people.com.cn/94476/8399106.html
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アップル 中国でなぜ大人気?
2013年の初めの数カ月間、米国アップル社の中国でのイメージは「形無し」といったところだった。このことを忘れてはならない。中国でのアフターサービスをめぐる差別的な方針や傲慢な態度が次々に明るみに出され、インターネット界の大物たちは手を取り合って「8時20分事件」(ミニブログで8時20分にアップル批判を発表した事件)を起こした。だがこうした動きも中国で前進するアップルの足取りを止めることはできなかった。アップルは今や雪辱を遂げ、世界に先駆けて次世代スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone」(アイフォーン)を中国で発表し、中国で単独の発表会を行うという前例のない動きに出た。理由は新iPhoneを「利用者に体験してもらうため」というシンプルなものだ。「人民日報」海外版が伝えた。
アップルの携帯電話利用者の多くが、「一度アップル製品を使うと、やめようにもやめられなくなる」と話す。また陶磁器の手触りとガラスの手触りはやはり違い、値段も変わるのは当然のことだと話す人もいる。
すべての国民がMP3を利用する時代には、アップルのiPodはファッショナブルな印象しかなかったかもしれないが、すべての国民がスマートフォンを利用する時代には、iPhoneは一種の習慣的な選択やブランドへの忠誠心を示す行為など多様な意味合いをもつようになった。神様とあがめられたスティーブ・ジョブズ氏がこの世を去り、ティム・クック時代を迎えたアップルは実際のところさまざまな議論にさらされている。アップルでこれまで最も期待を集めてきた新製品発表会も、メディアの過度の関心と秘密保持の不徹底によって暗い影が差すようになってきた。だがアップルはイノベーション不足であると同時に、次の点をおろそかにしていると批判する人がますます増えている。これまでのように、高品質で高い位置づけの文句の付けようがない使用体験を維持することが、消費者をとどめる最大の武器だという点だ。アップルの真の成功といえるのは、世界中で1千万人を超えるファンを生み出したことではなく、携帯電話を買い換えたいと思う消費者の念頭からアップル以外のブランドを追い払ったことだ。このような利用者の体験に根ざした思考パターンのもつ力は非常に強力なものだ。
アップルは困難に満ちた経営の中で、アップル利用者の育成という点では間違いなく大成功した。今回の発表会前に流れた廉価版「iPhone 5C」のうわさに対する熱狂的な歓迎ぶりと罵詈雑言という2つの全く異なる態度の中から、アップルのスマートフォンをもちたいという中国人の「渇望」がありありとうかがえる。携帯電話はグローバル化のレベルが最も高い製品であり、各ブランドの骨身を削る戦いがいつでもどこかで展開されている。今、アップルは最新の武器を抱え戦いに乗り出した。次は中国の携帯電話ブランドとの戦いだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年9月13日
http://j.people.com.cn/94476/206575/8399163.html
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