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[引用]http://okada.ldblog.jp/archives/27718792.html
2013.5.9 岡田高明の中国ビジネス最前線:中国広州市にある少数民族村
広州市に一つだけ少数民族の村があるということを聞き、行ってきました。その名は「ショオ族」(漢字が出ません)。場所は広州市の東の端で恵州市との境にあります。マイクロバスが1日に1往復しかありませんので、自家用車で行ったのですが、途中心配になるぐらいの山奥で、孤立した感じで集落があります。周りは山ばかりで、そこを流れる小川の近辺に古ぼけた家屋が並んでいます。それらの家屋は谷の部分に建っていますから、決して風水がいいとは言えません。珍しいので一応観光地になっているようですが、外来者は一人も見かけませんでした。
こんな薄暗くて住み辛い土地に、なぜ彼らは住み着いているのか。素朴な疑問が心をよぎりましたが、二度と来ないだろうからと思い、いろいろと見て回りました。
途中、石の上に座ってのんびりしているおばあちゃんがいたので、話しかけて見ましたが、応答がありませんでした。
また、家の前に、特産の琵琶の看板があったので、みやげに持って帰ろうと思い、中に入って聞いてみると、もう時期が終わったということでした。
今日は不発で終わるかもしれない、と心配しつつ歩いていると、「伝統古法醸酒」という看板が目に入りました。ふと見ると階段の下の方にたくさんの甕が並んでいたので、不発ついでに見てみようと思い下りて行きました。そしてその横にある小屋の中に「ニイハオ、ニイハオ」と言いながら入って行きました。すると奥から男性が出てきて気持ちよく応対してくれました。そのお酒はいわゆる「米酒」で、古くから伝わる製法で作っており、他には無く、上海方面からわざわざ足を運んでくる人もいると彼は自慢していました。アルコール度は40度と50度の2種類あり、40度のお酒を5リットル(2升半)買って帰りました。ちなみに90元(約1400円)でした。
ということで、少し気分を良くして帰宅の途についたわけですが、なぜあんな不便な所に住み着いているのかという疑問はまだ解けていませんでした。
そして山を下りかけた途中、ふとあるものに目が留まりました。墓です。「アー客家か!」。この瞬間、私の疑問が解けました。客家は四川省が発祥の地とされていますが、現在は全国各地に点在しています。頭が良く商売に長けていますので、昔は周囲の民族に嫌われたようで、だんだんと人目を忍んで生活するようになったということです。もちろん現在はそのような極端な差別はありません。特に客家料理はおいしいので、私もよく食べに行きます。
ちなみに、客家の墓は山の斜面を利用し横穴式で埋葬していますので見ればすぐ判ります。
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