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習氏が描く「中華」復興 :米中首脳会談、大国意識あらわ:「関係づくり」「膨張にクギ」 米、バランスに配慮
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/527.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 6 月 17 日 02:00:31: Mo7ApAlflbQ6s
 


 米中関係が日本に火の粉として降りかかってこないよう、日米・日中の両関係に“深入り”しないことが肝要である。

 日経新聞らしいのは、「米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)の情報提供を習氏が求めたのにも「太平洋の貿易ルールを中国抜きで決めるのか」との強い意志がにじむ」と書くだけで、TPPの情報は交渉に参加しないと手に入らないから交渉参加表明を急げと煽った経緯や、米国が対日とは違い交渉参加さえ表明していない中国にTPPの情報を提供することにした“裏切り”を説明しないことである。

 また、日本は米国に軽く見られているわけではないと言いたいのか、「首脳会談の2日後の10日。会談場所から200キロ余りのカリフォルニア州内で、島しょ防衛の日米共同訓練が始まった。陸海空3自衛隊そろって海外訓練に参加するのは初めてだ。中国による延期・中止の要請に応じず、予定通り実行したのは、アジアへの影響力を堅持しようとするオバマ政権の意思の表れだ」と書いているが、来年のリムパックから、中国人民解放軍も招待されることには触れていない。


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[検証]習氏が描く「中華」復興
米中首脳会談、大国意識あらわ
「関係づくり」「膨張にクギ」 米、バランスに配慮

 オバマ米大統領と中国の習近平国家主席は7日から2日間、首都ワシントンから離れたカリフォルニア州の保養地で首脳会談に臨んだ。中国台頭をけん制するオバマ大統領と、自国を大国として扱うよう迫る習主席。暑いながらもゆったりとした保養地の雰囲気とは裏腹に、2人は8時間に及んだ対話で激しい駆け引きを演じた。

 「新しいタイプの大国関係」――。習氏はオバマ氏との会談で対米関係のキーワードをこう提起し、その中身を自ら「不対抗、相互尊重、協力」と説明した。


太平洋へ思惑

 一見、柔らかい表現だが、習氏の言う「大国関係」は、米国が中国を対等な存在と認め軍事・経済面での台頭を容認することを意味する。米国が周辺国との領土を巡る摩擦に口出しせず、共産党の一党支配の下で市場経済を推し進める独特の社会制度を認めるよう迫ったといえる。

 習氏が打ち出したもう一つのキーワードが米国との間に横たわる「太平洋」だった。会談では「中華民族の偉大な復興」という「中国の夢」を語ったうえで「広い太平洋には米中両大国を受け入れる十分な空間がある」と強調した。
 かつて大陸国家としてアジアに君臨した中国は歴史的に海への興味が薄く、近代に至っても海軍の強化を怠った。中国共産党ではこれが日本や欧州列強の侵略を招いたとの強い意識が受け継がれている。

 1978年に実権を握り改革開放を推し進めた故トウ小平氏は当時の中国の実力に合わせ、才能を隠して内に力を蓄える「韜光養晦」(とうこうようかい)を外交・安保戦略の柱に据えた。貿易拡大による経済発展を優先し、まずは国力の底上げを狙う考え方だった。

 改革開放から35年。中国の経済規模は米国に次ぐ世界2位になった。習氏が国家主席を続ける今後10年のうちに、中国が世界一に浮上する可能性もある。

 米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)の情報提供を習氏が求めたのにも「太平洋の貿易ルールを中国抜きで決めるのか」との強い意志がにじむ。中国が世界一だった明清王朝時代の国力の回復を指す「中華民族の復興」を実現する時がきた――。こんな習氏の思いが透ける。

 太平洋の権益は経済にとどまらない。習氏の言葉は中国海軍幹部がかつて米軍幹部に「ハワイより東を米軍、西を中国海軍が管理しよう」と持ちかけたのと重なる。西太平洋で示威行動をとる中国艦隊にとって、沖縄県の尖閣諸島はまさに出口に位置する。資源というよりも安保上、極めて重要。中国が譲歩の姿勢を見せないのもこのためだ。

「G2」に懸念

 「中国の夢」は日本を含め周辺国と様々なあつれきを生み出す。アジア諸国には「習体制の中国は世界を米中の2大国で仕切る『G2』を求め始めた」(在北京の南アジア外交筋)との警戒感が強まっている。
 オバマ氏は「中国の平和的な発展は歓迎する」と中国の膨張にクギを刺した。同時に「日本は民主的な国家で信頼している。日米は重要な同盟だ」と尖閣周辺での挑発行為を容認しない姿勢を強調した。
 首脳会談の2日後の10日。会談場所から200キロ余りのカリフォルニア州内で、島しょ防衛の日米共同訓練が始まった。陸海空3自衛隊そろって海外訓練に参加するのは初めてだ。中国による延期・中止の要請に応じず、予定通り実行したのは、アジアへの影響力を堅持しようとするオバマ政権の意思の表れだ。

 米政権は今回、「緊密な関係づくり」と「断固たる態度」のバランスに細心の注意を払った。会談場所に保養地を選び、首脳の個人的な関係づくりを演出できる舞台を整える一方で、習氏への過剰サービスは避けた。
 緊密さの演出は8日朝の2人の散歩だけに絞り、オバマ氏はミシェル夫人を同行しなかった。習主席の彭麗媛夫人は歌手とはいえ現役軍人で、天安門事件で民主化運動を鎮圧した部隊を慰問した過去もある。ミシェル夫人が軍人と歓談し、人権無視との批判が広がるのは避けたかった。
 米外交筋は「大統領は(習氏を)警戒する半面、堅さの目立った前任の胡錦濤氏より率直に話せる相手と感じたようだ」と見る。
 両政府は7月、ワシントンで5日間、米中戦略・経済対話を開く。中国外相、国防相も参加。両国の主要閣僚が長時間、顔を合わせる。緊張をはらみつつパイプを複線化する方向へ動く米中。その動向は東アジアの行方も大きく左右する。

(中国総局長 中沢克二)

[日経新聞6月16日朝刊P.11]

 

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コメント
 
01. 2013年6月17日 16:50:59 : ZwR6OUwxcw
北朝鮮の金桂冠氏 19日に中国外務次官と戦略対話 2013/06/17 16:28

【北京聯合ニュース】中国外務省の華春瑩副報道局長は17日、北朝鮮の核交渉を総括する金桂冠(キム・ゲグァン)第1外務次官が19日に北京で張業遂外務次官と戦略対話を行うと明らかにした。

csi@yna.co.kr

http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2013/06/17/0300000000AJP20130617002900882.HTML


02. 2013年6月17日 22:57:56 : e9xeV93vFQ
中国が欧州に与える地政学の厳しい教訓

2013年06月17日(Mon) Financial Times
(2013年6月14日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 時として小さな偶然の一致が、新たな地政図を思い出させる有益な知らせをもたらすことがある。先日これが起きた。中国の習近平国家主席がバラク・オバマ米大統領と会談するために訪米すると同時に、中国政府が欧州連合(EU)を痛烈に批判した時のことだ。欧州にとっては、明らかに不安になる経験だった。

 米中首脳がパームスプリングスのサニーランド別荘で太陽の光を浴びて散歩しながら、習氏が新しいタイプの「大国」関係と呼ぶものを打ち出した時、人民日報は、欧州に対する中国政府のかなり冷淡な見方を強調した手厳しい社説を掲載した。

 今なお世界唯一の超大国である米国の指導者に対して習氏が示した用心深い敬意は、大西洋の反対側に位置する米国の同盟国に送られたメッセージからははっきりと欠如していた。

「衰退しゆく大陸は身の程を知れ」


欧州と中国の摩擦のきっかけは、中国のソーラーパネルのダンピング疑惑〔AFPBB News〕

 この社説は、北京語で「中国の声」とほとんど同じに聞こえる「鐘声(Zhong Sheng)」というペンネームで書かれていた。開戦のきっかけは、中国によるソーラーパネルダンピング疑惑を巡り、急激に高まる欧州委員会との貿易紛争だった。

 だが、その感情は、カレル・デフフト欧州委員(通商担当)に向けられた怒りの表現という範囲を超えていた。

 社説は欧州に、序列が変わった世界で欧州の力が弱っていることを思い出させた。「時代の変化と力関係の変化は、一部欧州諸国の人を見下すような態度を変えられなかった」と社説は述べている。

 言い換えると、衰退する大陸は身の程を知るべきだ、ということだ。でなければ、「中国は貿易戦争を望んでいないが、保護貿易主義は反撃を招かざるを得ない」ということだ。

 中国政府の見解では、誰がこのような対立に勝利するのかについて疑問の余地はない。これをはっきり意識させるために、中国は欧州ワインの輸入に対する反ダンピング調査を開始した。

欧州諸国を分割して支配

 同じように目を見張ったのは、EUに対する分割統治的なアプローチがあからさまに認められたことだ。人民日報は、大半のEU加盟国はデフフト氏が提案する反ダンピング課税に反対していると指摘した。人民日報が付け加えていたかもしれないのは、その事実が、個々の政府に強い圧力をかける中国の戦略の成功を裏付けているということだ。

 ソーラーパネルの決定に先立って、中国は様々な脅しを展開した。すると、あら不思議、ドイツのアンゲラ・メルケル首相が他の指導者に先んじてデフフト氏と袂を分かつ用意があることを示した。こうして中国の李克強首相によるベルリン訪問は、予定通り進めることができた。

 中国政府は、自分たちが内政干渉だと見なすことに対して同じように強硬な態度を取っている。英国のデビッド・キャメロン首相は昨年、チベットの精神的指導者ダライ・ラマとロンドンで会談した。それ以来、キャメロン首相は中国指導部から締め出しを食らっている。

 一方、ダライ・ラマとの将来の接触について個人的な「確約」を与えたと言われているドイツとフランスの首脳は、北京で自由に商売ができる。

 欧州諸国が各国間で合意できずにいることを考えると、欧州諸国が米国と共同戦線を張るかもしれないと想像するのは、無理があるだろう。

 提案されている環大西洋貿易投資パートナーシップ協定(TTIP)は欧州に、地政学的に無意味な存在になることを避けるチャンスを与えている。だが、スタートを告げるピストルが正式に鳴る前でさえ、この協定の見通しには暗雲が垂れ込めている。欧州諸国は、協定が成立しなかった場合、自分たちの方が失うものがはるかに多いことを理解していないように見える。

欧米貿易協定への反対論

 筆者は、先日ベニスで行われた米伊協議会(CONSIUSA)の年次総会で、TTIPに対する多くの反対意見を耳にした。ほとんどはEU側から聞こえてきたものだ。筆者はここに、あれやこれやの産業部門の保護を求める要求にとどまらず、理屈抜きの敵対心を感じた。誇り高き欧州諸国がなぜ偉そうな米国の望みに自分たちの国家的、文化的好みを合わせる必要があるのか、というわけだ。

 医薬品や食品衛生、金融サービスほど大きく異なる分野で、共通の規制基準に同意したり、規則や規範の相互承認を受け入れたりする試みについて、欧州諸国は「あまりにも難しすぎる」と言う。争点になる国益や特別利益団体が多すぎるのだ。しかもこれは、フランスの文化的例外主義や、米国国家安全保障局(NSA)の監視行為に関して最近明らかになった事実によってもたらされたデータ保護に関する議論に取り掛かる前の話だ。

 遺伝子組み換え食品や政府の調達慣行、綿花価格その他に関するこれらの議論に欠けているのは、もっと大きな目標の姿だ。TTIPの協議を環太平洋経済連携協定(TPP)、そして噂される日欧自由貿易協定と結び付ければ、それは、世界の先進民主主義国がまとまるか、まとまらないかという話になる。

 計画されている継ぎはぎの協議を見る1つの方法は、それらを中国を締め出す構想と見なすことだ。その場合、その目的は明らかに、世界経済の規範や基準を設定し続けることだ。

 だが、もう1つの見方は、西側諸国が自由で開かれた包括的な制度を維持したいと思うのなら、これらの国々が少なくとも各国間で合意しなければならないということだ。多国間協定の方が好ましかっただろうが、頓挫した多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)ではっきりしたように、それは手の届かないところにある。

団結するか、存在感を失うか

 だからと言って、欧州がただ米国の要求に従うべきだと言っているのではない。欧米の協定が成立するとすれば、米国政府が痛みを伴う譲歩をしなければならない分野はたくさんある。また、その他分野で大きな進展があるのなら、双方が一部の最も微妙な問題について「意見が合わないことで合意する」ことができない理由もない。

 欧州は失うものが一番大きい。米国は、経済的、軍事的強さを持ち、自給自足の超大国として独力でやっていく天然資源を持っている。欧州は、団結するか、さもなくば存在感を失うかという選択を迫られている。欧州は、米国に憤慨する理由を持つよりも、自己主張の強い中国から脅かされることの方が多い。

 欧州の人々は、政策立案者たちが地政学の世界の厳しい現実を認め、塩素処理された鶏肉に関する戦いを大局的に見ることを願うしかない。

By Philip Stephens


03. 2013年6月18日 03:41:11 : 7clCxoccKE
 団結してアヘンを売りつけよう

04. 2013年6月18日 03:46:52 : 7clCxoccKE
 13億人を食わせた政権は歴史上なかった。と言うわけで現状でも手一杯だろう。
どうしてまた他に色気を出す必要があるのか。

05. 2013年6月19日 20:34:00 : VfndOYsATI
 北京総局長にもかかわらず中国政府の情報を取れないボンクラ

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