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中国の習近平主席(左)とオバマ米大統領の会談は計8時間にも及んだ=米カリフォルニア州ランチョミラージュ(AP)
【断末魔の中国】中国、矛盾に満ちた「TPP交渉参加」 オイシイ部分だけ猫ババも…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130614/frn1306140709000-n1.htm
2013.06.14 夕刊フジ
中国商務省の報道官は、習近平国家主席の米国外遊を前に、「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加」を示唆するコメントを発表した。
“寝耳に水”の展開に、有識者たちは「米中首脳会談を目前にしたリップサービス」「TPPによる中国包囲網に慌てたのか」「米中で相互受益の展望が成り立ったと推測」「米中合意の対日揺さぶりか」などと喧々囂々。
いずれにしても、「TPPは中国包囲網」と語っていた有識者の胸中は穏やかでないはずだ。
習主席が就任して3カ月、唐突かつ異例の“スピード訪米”となったが、米カリフォルニア州で行われたオバマ大統領との首脳会談は、2日間で計8時間にわたった。
中国側の主な目的は、「海洋強国への平和的な邁進(まいしん)を世界に喧伝すること」「沖縄県尖閣諸島の領有権の主張」「太平洋での拡張路線を米国に認めさせること」などだったと推測する。
TPP関連では、事前に望んでいた「交渉内容の情報収集」の約束を取り付けたようだ。TPPは秘密交渉で非公開だったはずだが、米中双方にとって対日政策などで共同の受益が見込める部分は、実利的に手を組もうという“密約”とも受け取れる。
中国の真意は、交渉参加国(とりわけ日本)の情報データを入手することであり、TPPの枠組みを研究し、いかに“漁夫の利”を得るか、いかに効率良く日本を切り崩し、果ては乗っ取れるのかを検討するということではないか。
中国共産党政権のコントロール下で、サイフ(大手銀行)と国有企業、もしくは太子党らが経営に参画する企業が連動することで“不透明な躍進劇”を続けてきた中国が、そもそもTPPという自由貿易協定に入ることは、矛盾に満ちている。
ただ、日米安保の傘下で属国状態にある日本と異なり、核を保有し、軍需拡大を続け、なおかつ「世界最大の米国債保有国」となった中国は、米国に対等にモノが言える立場にある。
とすれば、万が一、米議会の承認を得て、TPP交渉への正式参加が可能となっても、最終的にはへ理屈をこねて「不参加」を表明、もしくはオイシイ部分だけ猫ババできる方策を考えるだろう。中国社会の常套手段は、いつの時代も「上に政策あれば下に対策あり」なのだから。
中国共産党直属の国有企業を多国籍企業と見間違えてしまう今、中国発米国経由、日本侵略という手口が常態化していく可能性は捨てきれない。
■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。主な著書は「中国人の世界乗っ取り計画」「豹変した中国人がアメリカをボロボロにした」(産経新聞出版)、「中国崩壊カウントダウン」(明成社)など。
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