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北京市内にある市場の精肉売り場
【毒食大陸中国】下水から精製「地溝油」の恐怖… 日本人駐在員が3年で肝機能障害
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130610/frn1306101138002-n1.htm
2013.06.10 夕刊フジ
「この国で最も遠慮深いのは食堂の料理人だ。客が『一緒に食べよう』と言っても決して口にしない」
今、中国で流行しているジョークだ。料理人が客の申し出を断ったのは、遠慮したのではなく、自分が作った料理がいかに危険かを知っているためである。
どれだけこの国で、食品の偽装や汚染が深刻化しているかをよく物語っていると言える。
先ごろは、江蘇省でネズミやキツネを羊肉に偽装していた精肉業者が摘発され、国際的なニュースとなった。
ところが、それらの偽装羊肉を食べたかもしれない中国人の反応は、意外と冷めたものだった。「何の肉を食わされているか分からない」という諦めに似た覚悟を常に抱いているからであろう。
今年3月にはあるニュースサイトが、浙江省杭州市内で「牛肉製品」として販売されていた8食品をDNA検査したところ、そのすべてから豚肉のDNAが検出され、うち5食品には牛のDNAが含まれていなかった−と報じた。
そんなレベルなのだ。
食品偽装は家庭でも行われている。中国のスーパーでは「牛肉精粉」なる魔法の粉が売られていて、これは合成着色料と化学調味料の効能により、豚肉にかけると見た目も味も牛肉そっくりにしてくれるというシロモノだ。
数年前からは、下水を精製して作った食用油「地溝油」の流通が社会問題になっている。
大腸菌や種々のウイルス、発がん性物質を大量に含んでいることが指摘されているが、その市場シェアは全食用油の1割以上というから驚きだ。
2011年には、広東省深●(=土へんに川)市が、地溝油の撲滅運動を展開したところ、市の食堂でも使われていることが判明したという皮肉な例もある。
筆者も、地溝油の採掘現場を取材をしたことがある。めぼしいマンホールに当たりをつけて張り込むこと約20分。いとも簡単に採掘業者に遭遇することができた。中年の男が、マンホールの蓋を開け、慣れた手つきで下水の表面に張った油膜をひしゃくですくい、バケツをいっぱいにしてそそくさとその場を立ち去った。
浄化槽の技術が低いせいか、周囲からは糞尿の強烈な臭いが漂っていた。中国で、さまざまなゲテモノ食に挑んできたが、この現場を目の当たりにしてから、屋台や素性の分からない食堂での食事をためらうようになってしまった。
上海の医療通訳から聞いた話だが、酒もタバコも飲まない日本の男性駐在員が3年後に帰国して健康診断を受けたところ、極度の肝機能障害に冒されていたそうだ。思い当たるフシといえば、ほぼ毎日同じボロ屋台で食事をしていたことくらい…。
中国の食を取り巻く環境は悲惨の一言。だが、日本人も無縁ではいられない。危険な中国産食品が、大量に日本の食卓に入ってきているからだ。
× × ×
残留農薬、大腸菌など毒まみれの中国食品が波紋を広げている。背景には経済的に急成長し、カネさえ儲かれば安全などどうでもいいという拝金主義があるという。中国食事情に詳しいジャーナリトの奥窪優木氏が緊急リポート。現地、そして日本で浸透する毒食品の実態を追った。
■奥窪優木(おくくぼ・ゆうき) 1980年、愛媛県生まれ。上智大経済学部卒。2004年に渡米し、現地の出版社・新聞社勤務を経てフリーに。07年から中国・広州で取材を開始し、08年に帰国。週刊誌などで中国の社会問題を執筆中。著書に『週刊SPA!』での連載「中華人民毒報」をまとめた『中華バカ事件簿』(扶桑社)など。
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