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鳥インフル 中国当局が報道統制 死者は6人に拡大 (日刊ゲンダイ) 
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/476.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 4 月 06 日 21:09:02: igsppGRN/E9PQ
 

http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-8451.html
2013/4/6 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ


中国の「H7N9型」鳥インフルエンザによる感染者が16人に拡大し、死者は6人になった。今後のさらなる感染拡大が心配される中、中国当局が国内メディアに対し、独自報道を禁止し、報道統制を行っていることがわかった。

独自取材に基づく感染源や鳥の殺処分についての報道が認められず、5日は、ほとんどのメディアが当局の発表と国営新華社通信の記事を使っていたという。

中国政府の隠蔽体質は今に始まった話ではない。中国では2003年に新型肺炎「SARS」が大流行したが、当局が情報を隠したため、国内外で被害が拡大した。今回の鳥インフルエンザでも、上海市が最初の死亡例を発表したのは死後3週間も経ってからだった。

感染が発覚して以降は、中国当局は情報の透明性を強調し、6日から上海市内全域で生きた鳥を取引する市場を閉鎖するなど、すばやい対応をアピールしている。だが、やはり中国の言うことはどうにも信用ならない。

 

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コメント
 
01. 2013年4月08日 16:27:12 : xEBOc6ttRg
中国の鳥インフルエンザ、パニック起こす理由ない=WHO
2013年 04月 8日 15:54 JST
[北京 8日 ロイター] 中国で鳥インフルエンザ「H7N9型」の感染が広がっている問題をめぐって、世界保健機関(WHO)は8日、パニックを起こす理由はない、との認識を明らかにした。中国では同ウイルスの感染者が21人に増加し、そのうち6人が死亡している。

WHOは、鳥インフルエンザに対して中国当局がとった対応を評価。

WHO中国事務所のオリアリー代表は、中国政府との共同記者会見で「今のところは感染は散発的なものにとどまっており、今後もそうだろう。過剰反応やパニックを起こすべきときではない」と強調。「深刻なケースは比較的少なく、現段階では公衆衛生面で影響ない」と述べた。

ただウイルスに関する情報はまだ十分ではないとも警告。「他のウイルスの情報は当てにできない。H7N9型はヒトに関しては新しいウイルスであり、そのパターンは他のウイルスで推測できない」と述べた。

代表はまた、中国国外では、感染は報告されていない、としている。


 


アングル:上海の豚大量死は氷山の一角、業界のずさんさ露呈
2013年 03月 18日 09:47 JST
[上海/北京 14日 ロイター] 中国・上海市の黄浦江で豚の死骸約6000頭が見つかった問題は、業界内にはびこる忌まわしい実態を浮き彫りにした。それは、中国の養豚場ではしばしば伝染病がまん延し、感染した家畜が最終的に市場に出回るケースもあるということだ。

当局は、黄浦江に浮かんでいた豚から病原菌が見つかったと発表。また業界関係者は、豚は畜産農家が投棄したとみられるとし、これは病気で失った家畜に対する補償制度のない畜産業界ではよくあることだという。

養豚業界のリサーチを行う団体Soozhu.comのFeng Yonghui氏は、「病気が見つかった場合、病気のまん延を防ぐためなどに政府が養豚農家に補償を行うような仕組みはない」と指摘。

さらに問題を深刻化している要因として、Feng氏は保険会社がリスクが大きいとして、養豚農家と保険契約を結ぼうとしないことを挙げる。

中国では豚が主要な食肉であり、頭数も世界最大で昨年末には4億7500万頭を数えた。

市場では豚肉の利幅は薄く、家畜の死骸を焼却・埋蔵処分する費用を節約したいと考える養豚農家にとって、黄浦江に投棄することは抗しがたい代替手段に映ったのかもしれない。

今回の問題で、感染した家畜が食肉処理され販売されたという証拠はない。ただ、これまでにメディアは、病気の家畜やすでに死んでいた家畜が、食肉処理され販売されたとするスキャンダルをいくつか報じてきた。

今年に入り国営メディアが、ケンタッキーフライドチキンやマクドナルドに出荷している鶏肉供給業者が、病気の鶏肉を納入している疑いがあると報道。供給業者側は、これを否定する事態になった。

当局から豚の大量死についての説明はないが、何らかの病気が発生したことをうかがわせる声が上がっている。嘉興市の畜産農家、Jiang Lieさんは今年1月以来約30%の豚が病気で死んだと説明する。

<川への投棄は日常茶飯事か>

豚を川に投棄することは、珍しい話ではないようだ。

北京の農業コンサルタント会社のアナリスト、Wang Xiaoyue氏は「これは特別なケースではない。類似の事例の多くが、ただ報告されていないだけだ」と警鐘を鳴らす。

黄浦江の近くに住むYan Lan'eさんは、黄浦江ではいつも豚の死骸を見かけるとし、見つかった数の多さを除けば、普段との違いは当局がごみと一緒に回収作業をしていることだと話す。

一方、上海の獣医Lin Rongquan氏は農家を責めるよりも、批判の矛先を地元政府に向ける。「明らかに地元政府の問題であり、主な責任を負うべきだ。養豚ビジネスを管理しきれていない」と非難した。

インターネット上にも批判の声が相次ぎ、ブラックジョークで慰めを求めるコメントも見られる。北京市民の1人は、喫煙したければ窓を開けるだけでいいと、北京の大気汚染を自慢するようなコメントを投稿。これに対し、上海市民の1人が「そんなの大したことはない。こっちは蛇口をひねれば、無料で豚骨スープが飲める」と応じた。

(原文執筆:John Ruwitch記者 Niu Shuping記者、翻訳:野村宏之、編集:伊藤典子)

*最終段落の記述をより明確にして再送します。 http://jp.reuters.com/news/topNews


02. 2013年4月08日 16:31:17 : xEBOc6ttRg

庶民は価格が上がって不愉快だろうが

養豚など家畜農家に保険加入を強制する法制度が必要だな

こうして安全コストや労働コスト、そして地方への再分配コストなどが上昇することで、新興国の経済成長率は下がっていく


03. 2013年4月09日 00:24:25 : xEBOc6ttRg
鳥インフル、本当の恐怖はこれから?
中国政府はまたしても情報を隠蔽するのか
2013年04月09日(Tue) 姫田 小夏
 中国で感染が相次ぐ鳥インフルエンザウイルス「H7N9型」だが、4月4日までに4つの省と市で感染、9人中3人が死亡したことが確認された。

 上海ではH7N9の鳥インフルエンザについて、「黄色」信号が点灯した。中国では警告段階を4つのフェーズに分けて規定している。中国衛生部(日本の厚労省に相当)の「衛生部インフルエンザ大流行準備計画と緊急対策案」によれば、黄色は「フェーズ2」に相当する。

【衛生部インフルエンザ大流行準備計画と緊急対策案】

・フェーズ4(赤色)=「特別重大」 世界規模で感染が広がる状態。パンデミック
・フェーズ3(橙色)=「重大」 人から人への感染が認められるが感染範囲は限定的
・フェーズ2(黄色)=「較大」 人から人への感染はまだ発生していない
・フェーズ1(青色)=「一般」 人の体内に新亜型ウイルスが検出されるが、特異性抗体を持たない状況

最初に死亡者が出てから国民が知るまで4週間

 中国では4月5日までに、4つの省と市で感染、14人中5人の死亡者が確認された。発病・死亡した場所、年齢、職業、発病した日は次の通りだ。

・上海市    87歳(男) 定年退職者   2月19日発病、3月4日死亡
・上海市    27歳(男) 豚肉の販売業者 2月27日発病、3月10日死亡
・浙江省杭州市 38歳(男) 調理師     3月7日発病、3月27日死亡
・安徽省●州  35歳(女) 無職      3月9日発病
(●の字はさんずいに「除」)
・江蘇省宿遷市 48歳(女) 板材料の加工  3月19日発病
・江蘇省南京市 45歳(女) 家禽類の屠畜  3月19日発病
・江蘇省無錫市 32歳(女) 無職      3月21日発病
・江蘇省蘇州市 83歳(男) 定年退職者   3月20日発病 
・浙江省杭州市 67歳(男) 定年退職者   3月25日発病
・上海市    48歳(男) 家禽運搬業   3月28日発病、4月3日死亡
・上海市    52歳(女) 定年退職者   3月27日発病、4月3日死亡
・上海市    67歳(女) 定年退職者   3月22日発病
・上海市    4歳(男)  幼稚園児     3月31日発病

 (2013年4月4〜5日「東方早報」に基づいて筆者作成)

 ここで問題となるのが情報公開のスピードだ。最初の死亡者が出たのは3月4日、そこから国民全体がこの情報を知るまでに4週間近い時間が流れている。

 上海市公共衛生臨床センターが、死亡した患者がH7型のウイルス感染の可能性を指摘したのは3月22日のこと、その後、このサンプルを上海市疾病コントロールセンターに送った。同センターは3月29日になって検体からH7N9型ウイルスを確認する。そして3月31日になって情報を公開した。そして4月1日、ようやく新聞が1面で「上海、安徽省でH7N9型鳥インフルエンザに3人が感染、2人が死亡」と伝えた。これに対し、中国では今「情報公開が遅れたのはなぜか?」という批判が上がっている。

 情報公開が遅れた理由について、上海市疾病コントロールセンターの呉凡主任は上海の地元紙「東方早報」に対し、次のようにコメントしている。「H7N9は新型であることから、まずSARSなど既存のウイルスの可能性を排除し、そこから未知のウイルスとしての判断を行う必要があった。遺伝子との比較照合を経て、国家疾病コントロールセンターにデータを送り、そこでの確認を経てH7N9の特定に至った。そのために時間がかかった」

テレビや新聞が報じない鳥インフルエンザの詳細な情報

 この鳥インフルエンザで思い出されるのが、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)である。SARSは2002年11月(7月とも言われている)に広東省で発生し、翌年7月の制圧宣言が出されるまでに8098人が感染し、774人が死亡した。

 呼吸器系統疾病についての専門家でSARS研究の大家とも言われる鐘南山氏は、中国メディアの取材に対し「H7N9は人から人への感染はない。従って、SARSのような蔓延とはならないだろう」と語る。

 しかしながら、筆者も当時、上海に身を置いていたので実感するが、国民を不安に陥れていたのはSARSの感染力もさることながら、中国当局による情報公開の遅れである。

 ちょうど10年前の2003年4月3日、SARSの蔓延に市民が怯えていた北京で、当時の衛生部の張文康部長(当時)が「SARSは有効に抑え込まれている、中国での仕事、生活、旅行は安全だ」と発言した。すでに世界保健機構(WHO)が3月27日に北京を「伝染病発生地区」とし、北京への移動を規制していたにもかかわらず、だ。結局、張文康・衛生部長は4月20日に更迭処分となった。その時点で、北京では実に339人がSARSに感染していたのである。

 筆者は今、気味の悪さを感じている。中国では4月4日から6日まで国民の休暇である。休暇の初日だからなのか、4月4日の夜7時のトップニュースは「清明節」の特集だった。鳥インフルエンザに関しての報道はあるにはあったが、ほんの数秒で終わってしまった。

 前掲したように4月1日付の地元紙「東方早報」は、確かに鳥インフルエンザの患者数と死亡者数を発表した。しかし、この日、トップの見出しに掲げられたのは、感染の危険性ではなく、「不動産売却益にかかる個人所得税」だった。本来ならば、感染者についての詳細な報道があってもいいはずだ。感染する直前どこにいたのか、どんなものを食べたのか、どこでどんな人に接触したのか。知りたい情報はいくらでもある。だが、詳しい内容は一切報道されない。

川に漂流していた豚の死骸との関係は?

 上海では4月4日、上海市松江区の農産物卸売市場のハトからもH7N9型ウイルスが検出された。上海市では、3月10日に27歳の豚肉の販売業者が死亡しているが、この男性も農産物市場で働いていた。おのずと感染ルートとして農産物市場が浮上する。鶏やアヒル、ハトなどが生きたままで売られる農産物市場は市民が日常買い物に行く場所でもあるが、すでに汚染された危険区域の疑いが強い。

 しかし市民の危機感は薄い。今週は清明節の3連休が入り、ちょうど桃の花の開花も重なったことから、郊外に出かける行楽客も少なくなかった。訪れる先の多くは農村部であり、家禽小屋も多い。社員旅行で上海郊外の農村を訪れた行楽客の1人は「アヒルを飼う農家がたくさんあった。鳥インフルエンザのニュースは聞いていたが、農家の周りを普通に歩いた」と話す。あまり警戒心を持っていないようである。

 27歳男性の豚肉販売業者の死亡については、黄浦江に大量の「豚の死骸」が漂流した事件との因果関係も気になるところだ。

 上海の農業委員会は4月1日、川から引き揚げた34頭の豚の死骸を検査した。その結果、鳥インフルエンザウイルスは検出されなかったという。だが、WHO(世界保健機関)中国駐在代表のティモシー・オリリー氏は、「鳥インフルエンザの感染源が豚の可能性も否定できない」と主張する。SARS騒動と同様に、またしても中国当局とWHOの食い違いが生じているようだ。

情報公開がパニックを生む中国社会

 さて、2003年のSARSを振り返ると、2002年11月(一説によれば7月)にすでに「おかしな病気」が流行っていたにもかかわらず、記者会見が広州で初めて行われたのは2月11日になってからのことだった。国民が政府に対して不信感を強めたことは言うまでもない。

 温家宝元首相は中国共産党が発行する「求是」(2013年2月1日発行)の誌上で、10年前のSARSをこう振り返っている。「情報はごまかされ、蓋をされ、厳しく管理された」――。これこそSARSの残した教訓である。

 ただし、もう1つの教訓がある。それは広州での記者会見の後、この「怪病」に関する流言飛語がすさまじい勢いで全国に広がった。情報公開がパニックを生んだのである。

 マスクの買い占め、SARSに効くとされた「板藍根(banrangeng)」という薬品の買い占めも起きた。また、中国沿海部では食塩が買い占められ、店頭から消え去った。その背後には株価操作を企む人間が存在した(そしてパニックの収束とともに、一生涯かけても消費しきれない量を買い込んだ者たちが世間の失笑を買うことにもなった)

 国民の政府に対する不満は高まる一方である。そんな中国で疫病の情報を公開すれば社会秩序が乱れ、反政府デモや暴動すら起こりかねない。情報公開は、そんなリスクもはらんでいるのである。

 SARSから10年、果たして政府、国民は穏便にこの事態を乗り切ることができるのか。世界の目が向けられている。


04. 2013年4月15日 00:13:12 : JjNtNbJEr2
新唐人ニュースをリンクしますので、見られることをお奨めします。

猛威を振るう鳥インフル 江沢民は上海から脱出 .
http://www.youtube.com/watch?v=PbVTiUB__LI

公開日: 2013/04/04

【新唐人2013年4月4日付ニュース】多くのミニブログ(微博)によると、今回浙江­省一帯で発生した鳥インフルの規模は中共官製メディアの報道よりはるかに深刻のようで­す。4月3日 引退後上海に住んでいた江沢民前総書記が突然上海を離れ、様々な憶測を呼んでいます。­本日のマイクロニュースです。

●これを見ると、鳥インフルと言うより、豚インフルみたいですね。被害が拡大しているにも関わらず、どこかの国の放射能汚染のように過小報道しています。

2日前の新唐人ニュースです。

不気味な新型鳥インフル 死亡者発表は4週間後 .
http://www.youtube.com/watch?v=aTte7IqaBPA

公開日: 2013/04/02

【新唐人2013年4月3日付ニュース】上海で鳥インフルエンザH7N9型の感染によ­って2人が死亡しましたが、中国衛生当局が発表したのは死亡から20日以上も後でした­。これに対し、当局による説明はなく、予防措置なども取られていないままです。

●メンツばかりの報道では、国民は救われません。


05. 2013年4月18日 08:57:31 : xEBOc6ttRg
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130416/246718/?ST=print
中国襲う鳥インフルエンザの脅威

SARSの二の舞避けたい新指導部

2013年4月18日(木)  The Economist


 「今のところ珍しい病気が散発的に発生しているにすぎない。恐らく今後もそうだろう」――。4月8日、世界保健機関(WHO)中国事務所のマイケル・オリアリー代表は、人々を安心させようとこう述べた。3月以降、中国で少なくとも9人の命を奪っているH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに対する一般の見方は、今のところこういったものだ。

10年前はSARS隠ぺいで感染が拡大

 今回の感染症発生は、「パンデミック」(世界的大流行)に発展することはないとしても、人々の注目を中国新指導部に集めることになった。中国に詳しい専門家は皆、今回のH7N9型の感染拡大と、10年前に中国を中心に広がった「SARS(重症急性呼吸器症候群)」の感染とは、共通している点があると指摘する。

 北京の新聞「リーガルウィークリー」は、「H7N9型インフルエンザの詳細が明らかになるにつれ、10年前に起きたSARS感染拡大の影が再び中国国民の心を覆っている」と報じた。

 SARSの時は、中国政府が当初、流行の事実を隠ぺいしたことで、感染が急速に拡大した。2003年後半に事態が収束するまでにSARSウイルスで770人余りが死亡した。そのうち80%以上が中国(香港を含む)に住んでいた。SARSのために中国への渡航者が激減、国内での移動も妨げられたため、経済活動に大きな混乱が生じた。

 SARSの流行は、当時就任したばかりだった胡錦濤国家主席と温家宝首相を困らせた。10年後の3月、彼らから権限を移譲された習近平国家主席と李克強首相は間違いなく、同じようなスタートを何としても避けたいと思っているはずだ。当局による隠ぺいや不手際のために、パンデミックあるいはSARS級の大流行となれば、国際社会における中国の評判は深刻なダメージを受けるだろう。

 また、共産党に対する国民の怒りに油を注ぐかもしれない。しかも今回の騒ぎは、ソーシャルメディアの時代に入って初めて起こった、公衆衛生における緊急事態だ。中国国民はソーシャルメディアによって、怒りを共有するかつてない機会を手にしている

市場の閉鎖や家禽の殺処分など、政府の対応は迅速

 中国政府の対応は今のところ、2003年のSARSの時より迅速かつオープンであるようだ。WHOのオリアリー氏は、中国政府と共有している「情報のレベルに満足し、喜んでいる」と語った。3月31日に最初の2人の死者が上海で出たと発表した後、当局は、上海市の市場で売られていた生きた家禽類にウイルスがいないか探した。ウイルスが見つかると、当局は速やかに市場を閉鎖し、数千羽の家禽を殺処分した。

 本稿執筆時点で、33人の感染者が出ている(うち9人が死亡)。感染者はすべて上海及びその周辺の省に住んでいた。周辺の省も家禽を処分し、生きた家禽類の販売を禁止している。

 しかし、大衆はまだ、事態に対して政府が効果的に対処していると思うには至っていないようだ。人から人への感染を示すケースはまだ報告されていないものの、上海及び周辺地域の人々は皆苛立ちを感じている。

 このため、これらの地域の薬局では、「板蘭根」という薬が軒並み売り切れになっている。板蘭根はインフルエンザ用の伝統的な薬ではあるが、H7N9型ウイルスに効くかどうかはわからない。さらに、あらゆる鶏肉の売り上げが急減している。上海のマクドナルドは、チキンマックナゲットの価格を引き下げることでこれに対応している。

豚の死骸が川に大量投棄された件も未解決

 鳥インフルエンザは最悪のタイミングで上海を襲った。3月に、1万6000頭の豚の死骸が黄浦江の支流に流される事件が起きた。これに関して、多くの市民が今も当局に不信感を抱いているからだ。政府は次のように発表している――豚の死骸に対してインフルエンザウイルスの検査をしたところ、H7N9型ウイルスは検出されなかった。だが、豚の死因についてはまだ何も発表していない。H7N9型ウイルスによる2番目の死者が、豚肉を扱う業者であったことが大衆を不安にしている。

 加えて、国営メディアですら、最初の死者が出てから発表までになぜ27日もかかったかについて疑問を投げ掛けている。当局は、このウイルスが今まで人間で見つかった例がないため、原因究明に時間がかかったとしている。

 さらに、当局は職員の不可解な行動に関する説明もしていない。最初の死者が出た日から3日たった3月7日、衛生当局の職員が、「上海市内のある病院で鳥インフルエンザによる死者が出ている」というソーシャルメディア上の噂を否定した。後に、そのうち1人の死因が鳥インフルエンザであることが証明された。一方、同じ頃亡くなったその息子からは鳥インフルエンザウイルスは検出されなかった。当局は否定しているが、このウイルスが人から人に感染するのではないかという疑いが根強く残っている。

当局はSNS上の噂に敏感に反応、逮捕者も

 中国の中央政府はSARSの感染拡大以降、感染性疾患が発生した場合に地方当局が隠ぺいしないよう、努力を重ねてきた(2003年以前は、殺処分や隔離などが経済に悪影響をもたらすのを避けるために、地方役人はこうしたことを隠ぺいするのが常だった)。国の緊急事態をメディアが独自に報道するのを禁じていたのを2007年に解禁した。そして2008年、市民から要求があれば、機密ではない情報を開示するよう地方政府に求める法律を導入した。

 しかし、危機の対処において、秘密主義がまだ蔓延している。政府のウェブサイトを検索すると、感染症の発生を上司に報告することの重要性と同時に、秘密を守る必要性を強調する地方条例が幾つかあることが分かった。吉林省北東部のある行政区が昨年7月に公布した規定は、鳥インフルエンザの事例に関して、鳥インフルエンザ対策室の許可を受けることなく情報公開することを禁じている。

 中国政府は、増大するソーシャルメディアの力をかつてないほど恐れている。H7N9型ウイルスに関する噂をソーシャルメディアで広めたと疑われる人々を警察が一斉検挙している。北京で発行されている雑誌「財経」によると、現時点で少なくとも13人が投獄されている。

©2013 The Economist Newspaper Limited.
Apr. 13, 2013 All rights reserved.
英エコノミスト誌の記事は、日経ビジネスがライセンス契約に基づき翻訳したものです。英語の原文記事はwww.economist.comで読むことができます。


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06. 2013年4月18日 09:32:08 : xEBOc6ttRg
http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/37614
[映画の中の世界]

テロリストと中国に撹乱される世界

ボストン・マラソン、鳥インフル、PM2.5・・・

2013年04月18日(Thu) 竹野 敏貴
 4月15日、117回目を迎えた歴史あるボストン・マラソンのゴール近くで2度にわたり爆発が起きた。文化的雰囲気漂う街ボストンで事件が起きた衝撃は大きく、米国人以外も数多く詰めかける場で不特定多数がターゲットになったという事実も重いものだ。

新しいステージに入ったテロとの戦い


ボストン・マラソンでの爆発に動揺する参加者〔AFPBB News〕

 9.11同時多発テロ以来の米国での爆破テロ事件の標的となったのが、スポーツ大会という警備の比較的甘いソフトターゲットだったことは、世界中の人々の生活を攪乱し続けるテロとの戦いが新たなるステージに入ったことを感じさせる。

 2005年、ロンドンで3度目のオリンピックが開催されることが決まった翌日発生した同時爆弾テロでは、50人あまりが死亡。それから7年間、警備を最重要課題として準備が進められていったロンドン・オリンピックが無事終わってから1年も経たないうちの惨事である。

 国際マラソン大会がテロのターゲットとなり得るとの指摘は以前からあり、英国で物議をかもしたブラックコメディ映画『フォー・ライオンズ』(2010/日本未公開)の中でも、主人公たちがロンドン・マラソンを自爆テロのターゲットとしていた。

「グランブルー」で知られるリュック・ベッソン監督の長編第1作は、環境汚染で変わり果てたディストピア世界が舞台
 スポーツの国際大会で、テロというものを最初に認識させたのは、1972年9月のミュンヘン・オリンピックだった。

 開放的な大会づくりに努め、警備を最小限にとどめたことが災いし、パレスチナゲリラ「ブラック・セプテンバー」のメンバー8人がフェンスを乗り越え選手村に侵入。イスラエル選手団2人を殺害、イスラエルに収監されている200人あまりのパレスチナ人釈放を要求し、9人を人質として立てこもった。

 そして、人質と共にカイロへと飛びたたんと航空機へと向かう空港で銃撃戦となり、人質全員とテロリスト5人が死亡したのだった。

 かつて悲劇に見舞われた地ドイツで行われる「平和の祭典」に参加したはずのイスラエル人が、一転、再度の惨劇の主人公となってしまったのである。この事件の様子は、日本から市川崑監督も参加したミュンヘン・オリンピックの記録映画『時よとまれ君は美しい』(1973)の中でも見ることができる。

 イスラエル政府はすぐさま報復に出、首謀者のパレスチナ人11人の暗殺を計画した。そんなスティーブン・スピルバーグ監督作『ミュンヘン』(2005)にも描かれた情報機関モサドの行為が今度はパレスチナ人の怒りを買うという悪循環に陥り、パレスチナ問題は泥沼化していった。

 1977年3月、そのブラック・セプテンバーが満員のアメリカンフットボール競技場を襲おうとするフィクション『ブラック・サンデー』(1977)が米国で公開された。それは、空からの襲撃という、4半世紀後の近未来を予見するものでもあった。

 ちょうど同じ頃、日本公開となっていた米国映画『パニック・イン・スタジアム』(1976)でも、同様にアメリカンフットボール競技場がパニックに陥る。しかし、こちらで犯行に及んだのは政治的意図を持つテロリストではなく、米国ではたびたび遭遇するような銃乱射男だった。

 どちらのケースも経験が極めて少ない日本だが、東京は2020年のオリンピック開催地に立候補している。9.11以来、セキュリティは開催国最大の責務と言ってもいいものとなっているから、もし、開催が決まれば、街角に警官が増え、監視カメラだらけになることは覚悟せねばならないだろう。

中国で発生、拡大し続ける鳥インフルエンザの脅威


感染が広がる上海〔AFPBB News〕

 そして、その費用も莫大なものとなってしまうはずだ。それでも、マラソンコースともなれば、40キロにも及ぶコース周辺をもらさず警備することなどとてもできないから、今回のような事件が起こるリスクは抱えたままとなるのである。

 今回の事件は、アルカイダ系か極右の犯行との推測はあるものの、いまだ犯人も動機もはっきりしないが(日本時間17日午前の時点)、米国国内、そして国境の警備がより厳しくなっていくことは間違いないだろう。

 いま、同様に、いや、それにも増して、国境で神経質とならざるを得なくなりつつあるのが、鳥インフルエンザウイルス(H7N9)の侵入である。

 中国での死者数は16人を数え、上海やその近隣地域のみならず、北京でも患者が発生し始めている現状に、4年前の新型インフルパニックの悪夢が頭をよぎった人も少なくないはずだ。

 危険人物の入国阻止なら、(誤認は多発するとしても)水際作戦にはそれなりの効果がある。しかし、細菌やウイルスともなると、その侵入を止めることは極めて難しい。密輸というものは絶対になくならないし、罪の意識もなく「おみやげ」として異国から生物をこっそり持ち込む者も少なくない。

 持ち込む意思がなくとも、荷物などにまぎれて入り込むこともあり得る。航空機は細菌・ウイルスなどの長距離移動のよき乗り物となっているのである。そして、それが何とかクリアできたとしても、国境での検疫など不可能な「侵入者」渡り鳥が運んできてしまうのである。

 中国から飛来するものとして、もう1つ忘れてはならないのが黄砂だ。その発生地は、タクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原の日本の国土の5倍にも及ぶ地域で、そのうち、タクラマカン砂漠からのものは、一年中、数千メートルの上空を西風に乗って飛び、「バックグラウンド黄砂」と呼ばれる。

 そのほかの地域でも発生する春先ともなると、総量は激増することになる。ほかにも、サハラ砂漠から北米・南米へと運ばれていくものも多い。

 この黄砂、直径は0.1マイクロメートルから10マイクロメートル程度で、普通考える「砂」より随分と小さなものだ。しかし、それより十分に小さな細菌、さらに小さなウイルスなどは、黄砂に乗っかるかたちで、数千メートルの上空を漂っているという。

 このあたりについては、日経サイエンス2013年5月号に詳しい。ウイルスや細菌は、航空機時代到来のずっと前から、空の旅を楽しんでいたというのである。

中国から飛来するPM2.5、コンピューターウイルス

タクラマカン砂漠
 さらに小型で直径2.5マイクロメートル以下という汚染物質PM2.5が中国で激増し、その健康への影響が懸念されているが、日本でも増加していることから、中国からの飛来が問題となっている。

 1980年代あたりまで、大気汚染は世界的に社会問題との認識が強く、「最後の脱出」「赤ちゃんよ永遠に」「最後の戦い」といった汚染による人類の暗い近未来を描いたディストピア映画も量産されていたのだが、21世紀の世となり、先進国ではそんな意識は薄れ切っていた。

 しかし、そうした汚染物質やウイルスなどのいくばくかが日本へと運ばれてきているとの話を聞けば、もはや他人事では済まされなくなる。国際政治の攪乱因子化している中国だが、空では国境紛争など全く無意味なのである。

 そんな中国のPM2.5の多くは石炭燃焼により発生したものであるという。今の世の大気汚染ばかりか、地球温暖化という地球規模の近未来にまで暗い影を落とす問題でもあるのだ。

 ついでに言えば、乗り物も風も必要としないコンピューターウイルスまでもが、国境など関係なくやって来ているが、そうしたサイバーテロの発信源としても中国はやはり多い。

 21世紀に入ってからも、津波、大地震、大洪水、大干ばつ、大型ハリケーン・・・と次々と天災にさらされ、人類は大自然の前に実に無力であることを露呈し続けている。

 ウイルスや細菌との戦いにも決して楽に勝たせてもらっていない。放射性物質という厄介な相手ともうまくいっていない。

 「地球のいま」を映し出す壮大なドキュメンタリー『アース』(2007)は、絶滅危惧種、地球温暖化などの問題を提示しながら、人類こそが地球環境の大きな攪乱因子であることを示している。

 人類は、地球とどう折り合いをつけていくかという点では、明らかに従属的立場にいることを再認識する謙虚さが、いま、求められているのである。

(本文おわり、次ページ以降は本文で紹介した映画についての紹介。映画の番号は第1回からの通し番号)

(691) (再)フォー・ライオンズ (709) 時よとまれ君は美しい (481) (再)ミュンヘン
(305) (再)ブラック・サンデー (710) パニック・イン・スタジアム (711) アース
(再)691.フォー・ライオンズ Four Lions 2010年英国映画(日本未公開)

フォー・ライオンズ
(監督)クリス・モリス
(出演)イズ・アーメド、ナイジェル・リンゼイ

 これは自爆テロリストとなることを望む英国の若者たちの物語である。

 その4人の若者たちのなかには西洋文明に批判的な生粋のイスラム教徒もいれば、改宗したばかりの白人もいる。

 さらに1人を加え、パキスタンにあるテロリストトレーニングキャンプに加わり訓練を続ける若者たち。

 そして、ついに自爆のターゲットを決めることになった若者たちだったが・・・。

 自爆テロに走る若者たちの姿をシニカルに描くタブーとも言えるブラックコメディは公開当初、上映中止を求める声もあった。しかし映画はヒットを記録。作品そのものの評価も概ね良好である。

709.時よとまれ君は美しい ミュンヘンの17日 Visions of eight 1973年米国・西独映画

時よとまれ君は美しい
(監督)ユーリー・オゼロフ、マイ・ゼッタリング、アーサー・ペン、ミヒャエル・フレガール、市川崑、ミロシュ・フォアマン、クロード・ルルーシュ、ジョン・シュレシンジャー

 『犬神家の一族』(1976)の市川崑は100メートルを映し出し、『男と女』(1966)のクロード・ルルーシュは敗者を描いた。そして、『真夜中のカーボーイ』(1969)のジョン・シュレシンジャーはパレスチナゲリラによるテロ事件を綴り・・・。

 世界の一流監督8人の目を通して映し出されるミュンヘン・オリンピックの17日間。その視線の違いが魅力的だ。

(再)481.ミュンヘン Munich 2005年米国映画

ミュンヘン
(監督)スティーブン・スピルバーグ
(出演)エリック・バナ、ダニエル・クレイグ

 ミュンヘン・オリンピック開催中、選手村に侵入したパレスチナゲリラ「黒い9月」がイスラエル選手などを人質に立てもった。しかし、人質は全員殺されてしまい、その報復のため、イスラエル政府は首謀者のパレスチナ人11人の暗殺を計画する。

 暗殺を命じられたモサドの工作員も初めは大義に動かされていたが、徐々に作戦に疑問を持つようになり・・・。

 イスラエルに収監されている200人余りのパレスチナ人釈放を要求し選手村に立てこもった「黒い9月」のテロリストたちと対峙したのが、実は、ドイツの複雑な法律のためもあって、プロの救出部隊ではなく普通の警察官だったことが今では判明している。

(再)305.ブラック・サンデー Black Sunday 1977年米国映画

ブラック・サンデー
(監督)ジョン・フランケンハイマー
(出演)ロバート・ショウ、ブルース・ダーン
(音楽)ジョン・ウィリアムス
(原作)トマス・ハリス

 ベトナム戦争のPTSDに悩む男がパレスチナゲリラ「ブラック・セプテンバー」と組みスーパーボール会場で飛行船によるテロを仕かける。

 そこに立ちはだかるのが、イスラエル諜報特務局モサドの精鋭である主人公。そのスーパーマンぶりは見ものだ。

 同時期、一世を風靡していた『スター・ウォーズ』(1977)でも音楽を担当していたジョン・ウィリアムスのスコアが実に効果的で、重い流れになりがちな題材を娯楽要素たっぷりに描いた佳作に仕上がっている。

 日本公開直前、過激派から入ったテロの脅迫に屈し上映中止となってしまった曰く付きの作品だが、その時、代替上映作品に苦慮した映画館が選んだのは『宇宙戦艦ヤマト』(1977)だった。

 2011年、ようやく劇場公開された。

710.パニック・イン・スタジアム Two-minutes warning 1976年米国映画

パニック・イン・スタジアム
(監督)ラリー・ピアース
(出演)チャールトン・ヘストン、ジョン・カサベテス、マーティン・バルサム

 フットボールのチャンピオンシップが行われる日曜日のロサンゼルス。

 ホテルの一室からライフルの一撃で市民を撃ち殺した男が、満員の観衆に沸くスタジアムへと向かう。

 スタジアムでは試合中継のためテレビカメラが数多く据えられる。そして、スコアボード裏に潜むライフルの男の姿を捉える。

 警察へと通報され、SWATがスタジアムへと向かうが・・・。

 1970年代のパニック映画ブームの中、『大地震』(1974)『エアポート'75』(1974)などで、強い男を演じ人気だったチャールトン・ヘストン主演の一作である。

711.アース Earth 2007年ドイツ・英国映画

アース
(監督)アラウテア・フォザーギル、マーク・リンフィールド

 氷山が解け、海面上昇の続く北極で絶滅が危惧されているホッキョクグマの姿に始まり、北極から南極に至るまで南下しながら、季節と場所により様々な姿を見せる生物の姿を映し出す。

 BBCが5年間にわたり世界200カ所以上で撮影してきた地球の姿を、ベルリン・フィルの演奏に乗せて見せるドキュメンタリー作品である。


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07. 2013年4月20日 11:55:35 : vgQVMWdybs
 マー、中国の情報は10分の1ということかな。

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