★阿修羅♪ > 中国3 > 435.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
営業税から増値税への変更は重要経済改革を推進:「消費税」(付加価値税)比率の増大と中央政府の財源増加
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/435.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 2 月 04 日 16:18:33: Mo7ApAlflbQ6s
 


 中国の「営業税」は、“サービス取引課税”とも言える地方税で、日本のゴルフ場利用税や温泉施設利用税に似ている。
「営業税」は、娯楽業・交通運輸業・建築業・サービス業・不動産販売に課税され、娯楽業に対し高い税率が適用されている。

 中国の「増値税」は、日本の消費税すなわち欧州で言う付加価値税に相当するものである。

営業税から増値税への変更は、地方政府の税収が減少し中央政府の税収が増大することから、中央政府が増えた税収を地方に再分配するとしても、中央政府の統制が強化されることを意味する。


===============================================================================================================
営業税から増値税への変更は重要経済改革を推進

 現在、全国規模で進められ、徐々に実施範囲を拡大している営業税から増値税(付加価値税)への徴収変更改革は、実際のところ1994年に行われた分税制度への改革という重要な税制改革にも劣らないチャンスへの導火線で、経済社会全体に重要な変革をもたらすものといえる。「人民日報」が伝えた。

 第一に、地方政府の税収状況の変化から考えて、現在推し進められている営業税から増値税への変更の範囲拡大には2つの流れがあり、一つは地域での範囲拡大、もう一つは産業での範囲拡大だ。上海などの省・自治区・直轄市で進められている変更の対象範囲は「1+6」で、交通輸送産業と6つの現代型サービス産業がこれにあたる。改革は地方政府の税収に影響し、経済構造の状況により20%から30%の間で影響があるとみられる。

 現在、営業税は地方政府のほぼ唯一の主体的な税収で、税収全体の50%かそれ以上を占める。第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)の終わり頃に変更が全国に行き渡れば、営業税は存在しなくなり、地方政府の唯一の主体的な税収がなくなる。このため不動産税の徴収が加速する可能性があり、営業税の徴収管理に携わってきた人々の処遇が大きな問題になる。

 次にいえることは、全国の税収をみると、現在は増値税が税収全体に占める割合は41%に達し、営業税は16%だ。この2つの税種が合体すると同時に別の措置を打ち出さなければ、増値税の占める割合が一気に57%に増えることになる。1種類の税金だけがあまりに多くなるのは、中国の財政収入システムの安全性によって大きな脅威となる。またこうした過程の中で、増値税そのものを新たに改革することが必要になる。すなわち増値税の基準税率を引き下げることだ。増値税の基準税率を1ポイント引き下げると、税収に2千億元を超える影響が出る見込みだ。

 周知の通り、財政には支出を減らし続けることはできないというルールがある。減らしてよいのは増加幅だけだ。増値税の収入が大幅に減少し、政府の支出をこれ以上減らせなくなった時に生じる損失は、新たな税種で埋めなければならない。その税種とは直接税にほかならない。不動産税、個人所得税を含む総合的な調整を行えば、ペースも速くなる。
最後にいえることは、中央政府と地方政府との関係をみると、現在行っている分税制度の財政体制には19年の歴史があり、2種類の税金に「分」ということが体現されている。一つは増値税で中央が75%、地方が25%、もう一つは所得税で中央が60%、地方が40%となっている。営業税が増値税に一本化されると、この比重も新たに調整・検討されることになる。このことは現行の財税体制が再構築の時期を迎えたことを意味する。

 この3つの点からわかることは、このたびの変更は税制度改革の側面だけにとどまるものではなく、マクロ調整や構造的減税の側面だけにとどまるものでもなく、実際には1994年の分税制度改革という重要な税制改革にも劣らないチャンスへの導火線だ。財税改革は政府の職能のあらゆる面やさまざまな側面に波及し、さらには政府と企業との関係、政府と国民との関係を牽引することが可能であり、このたびの変更は別の、新しい重要な経済体制改革の導火線に火をつけたとみられる。トラブルにしっかり備えて、新たなチャンスを待ち受ける必要がある。

 ▽用語解説

 営業税から増値税への徴収変更改革とは、これまで営業税を納めていた費目を増値税を納める費目に変更することをいう。増値税は製品あるいはサービスの付加価値部分に対して課税するもので、重複納税を減らすことになる。

 営業税から増値税への徴収変更改革は、重要な構造的減税措置だ。2011年に国務院の承認を受けて、財政部(財政省)、国家税務総局は共同で通知を出し、営業税から増値税への徴収変更改革のテストプランを下達した。12年1月1日、上海市の交通輸送産業と一部の現代型サービス業でテスト事業がスタートした。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年2月1日

http://j.people.com.cn/94476/8118030.html

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 中国3掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 中国3掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧