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「藍庁フォーラム」のキーワードから中国外交を読み解く
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投稿者 あっしら 日時 2013 年 1 月 04 日 14:06:17: Mo7ApAlflbQ6s
 


「藍庁フォーラム」のキーワードから中国外交を読み解く


 中国外交部(外務省)はこのほど「新情勢下の中国外交」をテーマに第8回「藍庁フォーラム」を開催した。人民日報は第18回中国共産党大会後、特に2013年に入ってからも中国の外交政策の行方について読者の理解の一助となるよう、このうち中国の対外政策・方針、国益、近隣国関係、地域の安全保障、中米関係、中日関係などに関する内容を採録し、国内外の専門家の見解も取材した。


 ■変更・破棄はあり得ない:大局的な対外政策・方針が変わることはない

 第18回党大会報告は、中国が引き続き独立自主の平和外交政策を断固遂行し、終始変わらずに互恵・ウィンウィンの開放戦略を遂行することを再確認した。これは単なる政策表明ではなく、中国にとって必然的な選択である。中国は大局的な対外政策・方針によって国家の主権、安全、発展上の利益を力強く守り、世界の平和・安定・発展を促した。中国の大局的な対外政策・方針は国連憲章の趣旨と原則、および広く認められた国際関係の基本ルールに合致し、国際関係の激変の試練に耐え、中国人民から支持され、国際的にも尊重され、友人と友誼を勝ち取った。

 正しい政策を変える理由はなく、変更・破棄することなどあり得ない。トウ小平氏が当時強調したように、道は正しく、政策を変えることはないのだ。変えるとしても、より良く変えるのみだ。


 ■協力・ウィンウィン:自国にも他国にも良い日々を

 中国は国際関係において平等と相互信頼、包容と相互参考、協力とウィンウィンの精神を発揚し、人類運命共同体の意識を提唱し、自国の利益を追求する時に他国の合理的な関心にも配慮し、自国の発展を図る中で各国の共同発展を促し、新しいタイプのグローバル発展パートナーシップを構築し、共に困難を乗り越え、権利と責任を共に担い、人類共通の利益を増進することを主張している。自国の発展と共に他国も発展させ、自国の安全と共に他国も安全を感じるようにし、自国が良い日々を過ごすと共に他国にも良い日々を過ごさせなければならない。


 ■譲れぬ一線を守る:中国は原則と道理を重んじると同時に、譲れぬ一線もある

 一部の者は合理的、合法的な国益を守るための中国の行動に「強硬」のレッテルを貼り、さらには「中国脅威」を鼓吹する。これには何か魂胆がある場合もあれば、事実を理解していない場合もある。中国は終始変わらずに平和的発展の道を歩むと同時に、国家の主権、安全、発展上の利益を断固として守る。両者は決して矛盾しない。われわれが守るのは自らの合法的権益であり、自国に属するものだ。他国の縄張りを不法に奪うのでは決してない。国家の主権、安全、発展上の利益が守られて初めて、平和的発展の道を安定して歩むことができる。中国は原則と道理を重んじると同時に、譲れぬ一線もある。


 ■決して覇権を唱えない:中国は永遠に近隣諸国の良き隣人、良き友人、良きパートナー

 遠くの親戚より近くの他人。中国は「強国になれば必ず覇権を唱える」とのロジックを拒否する。覇権と拡張は中国の文化ではなく、ましてや政策ではない。中国はどんなに発展の成果を得ようとも、善隣友好政策は強化するのみであり、弱めることはない。中国は永遠に近隣諸国の良き隣人、良き友人、良きパートナーだ。現在の情勢の下、急速な発展の正念場にあるアジア諸国は平和と安定の良い局面と持続的で比較的速い発展の勢いを一層大切にすべきだ。いかなる要素にもアジアの発展と協力を妨害させ、痛めつけさせ、遅らせ、破壊させてはならない。一朝一夕を争う精神でチャンスをしっかりと捉え、心を一つにして助け合い、妨害を排除し、溝を適切に処理し、建設と協力に力を集中し、アジアを新たな段階へと押し上げ、世界の平和と発展に新たな貢献を果たし、新たな模範を築くべきだ。


 ■相互疑念を取り除く:衝突と戦争は中米関係の宿命ではない

 衝突と戦争は中米関係の宿命ではない。中米が相互尊重と互恵・ウィンウィンの新しいタイプの大国間関係を築くことは、両国に幸福をもたらし、世界に恩恵を及ぼすパイオニア的事業だ。

 中米両国は協力・ウィンウィンの方向性を把握し、小異を残して大同につく原則を堅持し、真実を求める実務的な姿勢を堅持し、互いの核心的利益を的確に尊重し、率直かつ誠実に踏み込んで意志疎通し、実務協力を力強く開拓し、アジア太平洋における対話と協力を強化し、「戦略面の相互疑念」を取り除き、古くからの問題に新しい解を求めるべきだ。

 アジア太平洋は中米の利益が最も緊密に交錯し、最も頻繁に相互作用を及ぼす地域であり、中米間の競争の闘技場ではなく、互恵協力の「大舞台」となるべきだ。中国はアジア太平洋地域における米国の正当な利益を尊重し、米国の建設的役割を歓迎する。米側もこの地域における中国の利益と懸念を尊重し、域内諸国間の溝や摩擦に対して客観的で公正な立場をとるべきだ。一方の肩を持ったり、「ありがた迷惑」なことをしてはならない。中米双方は率直で誠意ある交流と意志疎通を強化し、理解を深め、共通認識を拡大し、三カ国および多国間の協力を着実に推進し、アジア太平洋において対話と協力が摩擦と溝を上回る局面の実現に努めるべきだ。


 ■溝を管理・コントロール:われわれはもめ事を引き起こさないが、もめ事を恐れもしない

 中国は中日関係が両国間の4つの政治文書、および歴史を鑑として未来へ向かう精神を基礎に発展することを希望する。日本の新政権が積極的な対中政策を遂行し、両国関係に存在する溝と問題を正しく扱い、適切に処理し、実際の行動によって中日関係の改善と発展に努力することを希望する。

 国家の領土主権を守る中国政府、中国人民の決意は確固不動たるものだ。中国公船は釣魚島(日本名・尖閣諸島)海域で常態的巡航を継続する。われわれは安定した平穏な周辺環境を望む。われわれはもめ事を引き起こさないが、もめ事を恐れもしない。中日は対話と協議を通じて適切な解決と管理・コントロールの方法を探るべきだ。

 日本の新政権が歴史と現実を正視し、正しい判断をし、両国関係における困難を克服して両国関係を正常な発展の軌道に戻すために的確な努力をすることを希望する。(編集NA)

 「人民網日本語版」2012年1月4日

http://j.people.com.cn/94474/8076947.html

 

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コメント
 
01. 2013年1月04日 15:37:37 : Gc0VdrLr3Y
「中国は原則と道理を重んじると同時に、譲れぬ一線もある」
相変わらず嘘八百を:
中国の利益に結びつけば「原則と道理を重んじる」と同時に,中国の利益はいついかなるときも「譲れぬ」
が本音.
「決して覇権を唱えない:中国は永遠に近隣諸国の良き隣人、良き友人、良きパートナー」
日本はもちろん,ベトナムやフィリピンは「近隣諸国」ではないと宣言してるんだな.

02. 2013年1月05日 01:12:19 : niHRV7OXL2
JBpress>海外>中国 [中国]
60年間、変わらず腐敗と不正を続けてきた中国
国有企業でも変わらない軍部優位〜中国株式会社の研究(196)
2013年01月04日(Fri) 宮家 邦彦
 謹賀新年

 2013年も「中国株式会社の研究」を宜しくお願い申し上げる。本年最初の今回も、先週に引き続き、中国共産党第18期中央委員205人の経歴分析から浮かび上がる「党内派閥」の実態について書いていく。(文中敬称略)

これまでに判明したこと


〔AFPBB News〕

 前回は、党内派閥研究の分析手法に続き、中央委員会205人の基本的構成についてご説明した。

 200人余の中央委員は5年ごとにほぼ半数が入れ替わり、学歴の高度化が進んでいる。女性と少数民族はそれぞれ10人、今も共産党は「漢族男性優位」社会だ。

 205人中、圧倒的存在感があるのは人民解放軍関係者の41人、これに共青団関係者20人(潜在的には40人?)が続く。

 そのほかでは、経済・貿易・商工関係者16人、司法・警察・監察関係者14人を筆頭に、一般国家行政サービス高級官僚が57人入っている。

 一方、特定産業に連なる「監督官庁」系としては、石油、航空(天)、農林、金属、金融、自動車、水利、機械、鉄道・交通、化学、科学技術の関係者が総勢50人近くいる。「美味しそうな産業」を背景に党内派閥が形成されてきたのではないか、というのが筆者の仮説だ。

「国有企業」とは何か

 今回はこれら「監督官庁」系中央委員と個々の「監督官庁」・「国有企業」との関係に注目したい。「国有企業」とは、1992年に「国営企業」の経営権と所有権が分離されたことに伴い確立した概念だが、その実態は、多くの場合、「国営企業」とあまり変わらないだろう。

 さらに、国有企業は、国務院の国有資産監督管理委員会(国資委) が管理する「中央企業」と、省・自治区・直轄市が管理する地方企業に分かれる。ここでは便宜上、「中央企業」に的を絞ってご説明したい。

 現在、国資委が監督する「中央企業」は何と117社。しかも興味深いことに、これらの企業には1から117まで序列(原語では「序号」)が付けられている。さすがは中国、国有企業にもちゃんと序列があるのだろうか。

 堂々の第1位、2位は何と核兵器・原子力関係の中国核工業集団公司と中国核工業建設集団公司だ。続いて、第3位から第9位までも、同じく軍関係の国有企業が占めている。これは決して偶然の一致ではなかろう。

国有企業も軍が優位

 具体的には、ミサイル関連の中国航天科技集団公司、中国航天科工集団公司、航空機の中国航空工業集団公司、船舶の中国船舶工業集団公司、中国船舶重工集団公司、その他の兵器一般の中国兵器工業集団公司、中国兵器装備集団公司だ。


北京にあるペトロチャイナのガソリンスタンド〔AFPBB News〕

 第10位には中国電子科技集団公司が入っているが、これも軍関係である可能性が高い。恐らく、国有企業のベストテンはほぼ軍事産業だと考えてよいだろう。軍事色が薄れてくるのは第11位以降からだ。

 具体的には、エネルギー関連の中国石油天然気集団公司(ペトロチャイナ)(中石油)、中国石油化工集団公司(シノペック)(中石化)、中国海洋石油総公司(CNOOC)(中海洋)の3社が第11〜13位に名を連ねる。

 さらに第14位からは電力関係が並ぶ。具体的には、国家電網公司、中国南方電網有限責任公司、中国華能集団公司、中国大唐集団公司、中国華電集団公司、中国国電集団公司、中国電力投資集団公司、中国長江三峡集団公司、神華集団有限責任公司だ。

 第23位以降は長くなるので業種のみ記す。電力の次は電信、移動通信、電子情報産業、自動車、重機械、電気、鉄鋼、海運、航空、化学、建築などが続き、その後は非鉄金属、工芸、塩業、鉄道、農業、紡績、林業、投資など、金融を除く重要産業がほぼすべて入っている。

国有企業幹部5人が中央委員

 それでは第18期中央委員205人のうち、国有企業関係者は何人いるだろうか。筆者の集計だけでも国有企業関係の企業現役幹部は5人いる。

 具体的には、航天科技国際集団董事長、航天科工集団公司総経理、中国航空工業集団公司董事長、中国石油集団董事長、中国兵器工業集団総経理だ。

 これに加えて、中国銀行董事長も中央委員になっている。中国銀行は厳密には株式会社のはずだが、前身は1994年に設立された「国有独資商業銀行」だ。性格的には今も「国有企業」に近いと考え、ここに入れた。

 そもそも、これら国有企業を統括する国資委の王勇・主任こそが、航天総公司の元副総経理、ミサイル産業出身者なのだから、笑ってしまう。国有企業が国有企業出身有力者によって監督されること自体、悲劇というより、ジョークに近いだろう。

 いずれにせよ、前回ご説明した通り、中央委員205人のうち、航天・航空関係者と石油関係者がそれぞれ7人もいる。これ以外にも農林6人、金属5人、金融5人、自動車3人、水利3人、機械2人、鉄道・交通2人、化学2人、科学技術2人の中央委員がいる。

 国有企業については、軍事関連を別格として、重要性の順にエネルギー、電力、通信、電子情報産業、自動車、重機械、電気、鉄鋼、海運、航空、化学、建築、非鉄金属、工芸、塩業、鉄道、農業、紡績、林業、投資などが続く。


夜の天安門〔AFPBB News〕

 これら序列の相似も決して偶然ではないだろう。

 恐らく、それぞれの分野には必ず「ドン」がいる。その人物を中心に、最低数十人の共産党幹部が「利益共同体」構成員として連なっている。

 こうした「ドン」たちが「大化け」すれば、中央政治局に入る。その典型例が「石油」、「金融」、「機械」などか。これが筆者の仮説だ。

 これらネットワークの中でどれだけ政治資金が動いているかは知る由もない。今の中国内政に最も必要なことは、反腐敗キャンペーンを繰り返すことではなく、権力者以外の第三者に権力のチェックを任せることと、早急に政治資金を透明化・合法化することである。

三反五反運動

 報道によれば、昨年の大晦日、第18期中央政治局は習近平総書記主宰で会議を開き、中央規律検査委員会の活動報告を聴取したほか、2013年の党風廉政建設と腐敗取締り活動について検討したという。

 同総書記は「反腐敗闘争の現状は依然として厳しく、少数の党員幹部は趣旨に対する意識が薄く、形式主義と官僚主義の問題が突出している。また浪費傾向が著しく、一部の分野では腐敗問題が多発し、幹部、特に高級幹部が違法行為を行っている」と指摘したそうだ。

 会議の結論は、「全党が腐敗と断固戦い、・・・処罰と予防の両方を推し進め、処罰管理と腐敗予防システム建設を全面的に推し進める」ことだという。この話を聞いていたら、60年前の三反五反運動のことを思い出した。

 三反五反運動とは1950年代初めの中国共産党による政治運動だ。「三反」とは、国家機関・国営企業に対する「反貪汚」(反汚職)、「反浪費」、「反官僚主義」の指針だが、どこかで聞いたことはないだろうか。

 「五反」とは当時の資本家・私営企業に対する、「反行賄」(反賄賂)、「反偸税漏税」(反脱税)、「反偸工減料」(反手抜き仕事、反原料ごまかし)、「反盗騙国家財産」(反国家財産盗取)、「反盗窃国家経済情報」(反国家経済情報盗取)なる指針だそうだ。

 これ以上は言うまい。建国直後から中華人民共和国は常に同じ問題に直面し続けた。この点は過去60年間、何一つ変わっていない。変わったのは不正と腐敗の「主体」だけではないか。2013年こそ、中国の一般庶民にとって良い年となりますように!


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