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「藍庁フォーラム」のキーワードから中国外交を読み解く
中国外交部(外務省)はこのほど「新情勢下の中国外交」をテーマに第8回「藍庁フォーラム」を開催した。人民日報は第18回中国共産党大会後、特に2013年に入ってからも中国の外交政策の行方について読者の理解の一助となるよう、このうち中国の対外政策・方針、国益、近隣国関係、地域の安全保障、中米関係、中日関係などに関する内容を採録し、国内外の専門家の見解も取材した。
■変更・破棄はあり得ない:大局的な対外政策・方針が変わることはない
第18回党大会報告は、中国が引き続き独立自主の平和外交政策を断固遂行し、終始変わらずに互恵・ウィンウィンの開放戦略を遂行することを再確認した。これは単なる政策表明ではなく、中国にとって必然的な選択である。中国は大局的な対外政策・方針によって国家の主権、安全、発展上の利益を力強く守り、世界の平和・安定・発展を促した。中国の大局的な対外政策・方針は国連憲章の趣旨と原則、および広く認められた国際関係の基本ルールに合致し、国際関係の激変の試練に耐え、中国人民から支持され、国際的にも尊重され、友人と友誼を勝ち取った。
正しい政策を変える理由はなく、変更・破棄することなどあり得ない。トウ小平氏が当時強調したように、道は正しく、政策を変えることはないのだ。変えるとしても、より良く変えるのみだ。
■協力・ウィンウィン:自国にも他国にも良い日々を
中国は国際関係において平等と相互信頼、包容と相互参考、協力とウィンウィンの精神を発揚し、人類運命共同体の意識を提唱し、自国の利益を追求する時に他国の合理的な関心にも配慮し、自国の発展を図る中で各国の共同発展を促し、新しいタイプのグローバル発展パートナーシップを構築し、共に困難を乗り越え、権利と責任を共に担い、人類共通の利益を増進することを主張している。自国の発展と共に他国も発展させ、自国の安全と共に他国も安全を感じるようにし、自国が良い日々を過ごすと共に他国にも良い日々を過ごさせなければならない。
■譲れぬ一線を守る:中国は原則と道理を重んじると同時に、譲れぬ一線もある
一部の者は合理的、合法的な国益を守るための中国の行動に「強硬」のレッテルを貼り、さらには「中国脅威」を鼓吹する。これには何か魂胆がある場合もあれば、事実を理解していない場合もある。中国は終始変わらずに平和的発展の道を歩むと同時に、国家の主権、安全、発展上の利益を断固として守る。両者は決して矛盾しない。われわれが守るのは自らの合法的権益であり、自国に属するものだ。他国の縄張りを不法に奪うのでは決してない。国家の主権、安全、発展上の利益が守られて初めて、平和的発展の道を安定して歩むことができる。中国は原則と道理を重んじると同時に、譲れぬ一線もある。
■決して覇権を唱えない:中国は永遠に近隣諸国の良き隣人、良き友人、良きパートナー
遠くの親戚より近くの他人。中国は「強国になれば必ず覇権を唱える」とのロジックを拒否する。覇権と拡張は中国の文化ではなく、ましてや政策ではない。中国はどんなに発展の成果を得ようとも、善隣友好政策は強化するのみであり、弱めることはない。中国は永遠に近隣諸国の良き隣人、良き友人、良きパートナーだ。現在の情勢の下、急速な発展の正念場にあるアジア諸国は平和と安定の良い局面と持続的で比較的速い発展の勢いを一層大切にすべきだ。いかなる要素にもアジアの発展と協力を妨害させ、痛めつけさせ、遅らせ、破壊させてはならない。一朝一夕を争う精神でチャンスをしっかりと捉え、心を一つにして助け合い、妨害を排除し、溝を適切に処理し、建設と協力に力を集中し、アジアを新たな段階へと押し上げ、世界の平和と発展に新たな貢献を果たし、新たな模範を築くべきだ。
■相互疑念を取り除く:衝突と戦争は中米関係の宿命ではない
衝突と戦争は中米関係の宿命ではない。中米が相互尊重と互恵・ウィンウィンの新しいタイプの大国間関係を築くことは、両国に幸福をもたらし、世界に恩恵を及ぼすパイオニア的事業だ。
中米両国は協力・ウィンウィンの方向性を把握し、小異を残して大同につく原則を堅持し、真実を求める実務的な姿勢を堅持し、互いの核心的利益を的確に尊重し、率直かつ誠実に踏み込んで意志疎通し、実務協力を力強く開拓し、アジア太平洋における対話と協力を強化し、「戦略面の相互疑念」を取り除き、古くからの問題に新しい解を求めるべきだ。
アジア太平洋は中米の利益が最も緊密に交錯し、最も頻繁に相互作用を及ぼす地域であり、中米間の競争の闘技場ではなく、互恵協力の「大舞台」となるべきだ。中国はアジア太平洋地域における米国の正当な利益を尊重し、米国の建設的役割を歓迎する。米側もこの地域における中国の利益と懸念を尊重し、域内諸国間の溝や摩擦に対して客観的で公正な立場をとるべきだ。一方の肩を持ったり、「ありがた迷惑」なことをしてはならない。中米双方は率直で誠意ある交流と意志疎通を強化し、理解を深め、共通認識を拡大し、三カ国および多国間の協力を着実に推進し、アジア太平洋において対話と協力が摩擦と溝を上回る局面の実現に努めるべきだ。
■溝を管理・コントロール:われわれはもめ事を引き起こさないが、もめ事を恐れもしない
中国は中日関係が両国間の4つの政治文書、および歴史を鑑として未来へ向かう精神を基礎に発展することを希望する。日本の新政権が積極的な対中政策を遂行し、両国関係に存在する溝と問題を正しく扱い、適切に処理し、実際の行動によって中日関係の改善と発展に努力することを希望する。
国家の領土主権を守る中国政府、中国人民の決意は確固不動たるものだ。中国公船は釣魚島(日本名・尖閣諸島)海域で常態的巡航を継続する。われわれは安定した平穏な周辺環境を望む。われわれはもめ事を引き起こさないが、もめ事を恐れもしない。中日は対話と協議を通じて適切な解決と管理・コントロールの方法を探るべきだ。
日本の新政権が歴史と現実を正視し、正しい判断をし、両国関係における困難を克服して両国関係を正常な発展の軌道に戻すために的確な努力をすることを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年1月4日
http://j.people.com.cn/94474/8076947.html
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