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情報BOX:中国新指導部7人の横顔
2012年 11月 15日 17:44
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中国の習近平指導部が発足、軍トップの座も掌握
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[北京 15日 ロイター] 中国共産党は新たな最高指導部、政治局常務委員を選出した。今回総書記に選ばれた習近平国家副主席(59)など、7人の横顔は以下の通り。
<習近平氏>
党総書記。国家副主席。59歳。来年3月に国家主席に就任する予定。
慎重な改革派とみられ、中国の経済改革の先進地とされる沿岸部の福建省や浙江省のトップを務めた。
高級幹部の子弟の集まりとされる「太子党」に属する。父親は毛沢東とともに国共内戦を戦った元副首相の習仲勲氏。父親の失脚も目にしており、文化大革命時代は農村に送られる「下放」も経験している。名門の清華大学で化学工学を学び、後には同大学でマルクス主義理論の博士号を取得した。
2007年には、上海市のトップに就任。前任者が大規模な汚職事件で失脚したことを受けたものだった。同年、政治局常務委員に就任した。
夫人は有名歌手。
<李克強氏>
党内序列2位。副首相。57歳。来年3月に首相に就任する予定。
慎重な改革派とみられている。1955年に安徽省で地元当局幹部の息子として生まれ、1970年代後半には人民公社で農作業に従事した。
安徽省を出るころには共産党メンバーとなっていた。
文化大革命後に最初に法律の教育を再開した大学の1つである名門の北京大学で法律を学んだ。英語の習得に取り組み、著名な英法学者ロード・デニングの「法の正当な手続」を共同翻訳した。
共産党内の序列を駆け上がり、1983年には、胡錦濤国家主席が当時率いていた共産主義青年団の中央学校副部長兼全国学連秘書長に選出された。
その後、遼寧省と河南省でトップのポストを経験。2007年に9人で構成される政治局常務委員会入りした。
<張徳江氏>
副首相(通商・工業担当)。重慶市党委員会書記。66歳。
今年に入り、失脚した重慶市トップ薄熙来氏の後任に選ばれたことで昇格の機会を得た。
江沢民前主席に近い。
東北部出身、北朝鮮の金日成総合大学で経済を学んだ。
<兪正声氏>
比較的目立たない存在だが、慎重な改革派とみられている。
金融の中心地で国際都市である上海市の共産党委員会の書記。
高級幹部の子弟で希望の星とされていたが、1980年代半ばに当時諜報機関幹部だった兄が米国に亡命したことから、キャリアを失いかけた。その後トウ小平の息子のトウ朴方と親密な関係だったことから復権を果たした。ただ出世コースからは外れた。
閣僚級の職を歴任後、2002年から政治局委員。現在67歳のため5年後の党大会では引退することになる。
<劉雲山氏>
党中央宣伝部長。65歳。
常務委員会ではプロパガンダ、イデオロギー面を担当する可能性がある。
内モンゴル自治区で国営新華社通信の記者として働いた後、同地で党の任務につき、宣伝部長を経験。その後、中央宣伝部に移り、2002年以降は中央宣伝部長に就任し、国内のインターネット規制にあたった。
共青団出身。党のプロパガンダ部門との関係が長く、胡錦濤氏と近い。
<王岐山氏>
4人の副首相のうち最年少(金融担当)。前北京市市長。64歳。
金融改革のほか、複雑な政治・経済問題を解決した実績が豊富。
企業経営者の経歴を持つ唯一の常務委員となる。1994─97年まで中国建設銀行(0939.HK: 株価, 企業情報, レポート)601938.SSを率いた。
中国代表として米国との金融・通商交渉を主導してきたほか、米中戦略経済対話にも参加した。
党員の汚職などを取り締まる党中央規律検査委員会の書記に就任する見通し。
<張高麗氏>
天津市党委書記。65歳。来年3月に筆頭副首相に就任する予定。
天津市党委書記就任時にまん延していた汚職問題に対応。江沢民派だが、胡前国家主席が3回、天津市を訪問しており、胡氏の信頼を得ているとみられている。
*本文の体裁を整えて再送します。
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE8AE04F20121115?sp=true
中国共産党の新指導部が発足:識者はこうみる
2012年 11月 15日 15:28 JST
[北京 15日 ロイター] 中国共産党は15日、習近平国家副主席を新たな総書記に選出した。習近平氏は、これまでの9人から7人に減らされた中国共産党最高指導部、政治局常務委員のトップとなる。習近平氏はまた、党中央軍事委員会主席にも選出された。識者のコメントは以下の通り。
●政策は今後5年を重視
<シティ(香港)の中国担当エコノミスト、MINGGAO SHEN氏>
習近平氏と李克強氏以外の常務委員は2017年に引退する。このことは、今後5年間の政策により重点が置かれることを示唆している。この5年間は、中国が成長を維持し、景気見通しへの信頼を取り戻すための足元を固めるのにきわめて重要な期間だ。
●大胆な経済改革あると確信
<中国欧盟商会(北京)のダビデ・クチーノ氏>
権力の移行は、停滞していた改革を早急に実行するという歴史的な機会を新指導部に与えている。改革により、中国経済は持続可能な成長という新たなステージに移り、より広く所得が向上する社会に向かうことができる。
これは容易な仕事ではないだろうが、新指導部は大胆な行動に出るとわれわれは確信している。なぜなら、求められている改革は必要不可欠なだけでなく、急を要するからだ。そうしない場合、ビジネス環境で危険な結果を招くリスクが生じるだろう。
●急進的変化はないと予想
<マンダリン・キャピタル・パートナーズ(上海)のマネジングパートナー、ALBERTO FORCHIELLI氏>
新指導部は発言は改革志向でも、経済・金融改革についての行動には極めて慎重を期すだろう。
強い抵抗と強い拒否反応により、変化のスピードは鈍くなるだろう。改革への真の圧力は知識人の中だけに存在し、一般国民は経済において何を行うべきかを認識していない。そういう意味で中国は、国民が実際の選挙権をまだ持っていないものの、投票基盤だけは大きい国々にますます似通ってきている。
中国共産党は積極型というより適応型であり、実際の変革は危機によって促される可能性がある。銀行危機や地方政府の財政難、国内総生産(GDP)伸び率の大幅鈍化といった、あまり劇的でないショックが引き金となるかもしれない。
変化はほとんどないと予想している。急進的ではないだろう。危機が生じない限り、誰も前例と違うことはしないだろう。第18回中国共産党大会は政治的には、既に表明されている通り、表現は強いが実行が困難な政策の継続を意味する。
ただ党大会終了後、マンダリン・キャピタルは福祉、保健、環境、革新的石油・天然ガス産業、消費者製品などのセクターへの投資を加速する。将来の指導者が、さほど抵抗なくこうした産業を引き続き重視していくとみているからだ。
●前進も波乱もない
<香港バプティスト大学のジャン・ピエール・セバスチャン教授(政治学)>
最高指導部は分裂している。彼らが何かをしようとしないとは言わない。新たな成長モデルへと転換することは容易で、それについて合意していると思われ、そんなに難しい課題ではない。ただ、政治システムの変革という点では政治的なまひが多くみられる。前進はないだろう。
王岐山氏が(党中央規律検査委員会書記に)就くことは、彼を二次的な立場に置くことになる。彼が唯一、改革派寄りといえる。習近平氏がリーダーシップとカリスマ性を発揮して、残りの指導部に自身の見解を押し付けない限り、波乱が起こるとは思えない。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE8AE03120121115?sp=true
コラム:習近平指導部の評価は6.5点、変化の兆候でボーナス
2012年 11月 15日 19:06 JST
By John Foley
[香港 15日 ロイター BREAKINGVIEWS] 今後5年間、中国共産党のかじを握る7人には難しい仕事が待ち構えている。そのうち、新たに総書記に選ばれた習近平氏と、首相に就任する見込みの李克強氏は、ここ数年間にわたって次世代のトップとして取り沙汰されてきたにもかかわらず、ほとんど知られていない。
彼らは職務にふさわしいのだろうか。5つの評価基準でみてみよう(スコアは10点満点)。
<1:国際経験>
7人の中では、王岐山氏と張徳江氏のみが、海外で一定期間過ごした経験を持つ(張氏は北朝鮮に滞在していた経験がある)。
プラスサイドとしては、李克強氏は英語を話す。彼と習近平氏は、米国との関係を良好に保ちたいとの個人的な事情もある。伝えられるところによると、両氏ともに子どもは米国に留学しているという。
スコア:6点
<2:危機対応>
欧米の銀行幹部やエコノミストから高く評価されている王岐山氏は、海南省や広東省で金融危機の解決に当たった経験がある。だが、汚職撲滅担当トップという新たな職務は、彼の手を広げすぎることになりかねない。
李克強氏は河南省を担当していた際、エイズ感染拡大に見舞われており、一方、張徳江氏は昨年の鉄道をめぐる危機時に業界担当の副首相だった。とはいえ、両氏ともに危機に接して当初は質問を受け付けない強硬な対応をとった。
スコア:7点
<3:経済成長>
張高麗・天津市党委書記ら新たに最高指導部入りした常務委員の多くは、成長著しい省での勤務経験がある。しかし、成長だけが中国に必要なものではない。新指導部は、チベット自治区や新疆ウイグル自治区といった地域での直接的な経験に欠けている。ただ、7人すべてが過去10年間に比較的安定した統治を一定程度実現したといえる。
スコア:7点
<4:派閥との関係>
7人中5人が江沢民前国家主席とキャリア上の明確な結び付きを持つ。胡錦濤国家主席の権力基盤である党青年組織「共産主義青年団」とつながりがあるのは2人だけで、7人中3人が「太子党」(高級幹部の子弟)だ。
後ろ盾を考慮すれば、富裕層寄りの政策が見込まれる。
スコア:5点
<5:多様性>
7人はすべて漢族であり、民族上の多様性があるとはいえない。
教育面ではやや違いがあり、これまでのような理科系の集まりではなくなった。
ただ、人民に奉仕するとうたっている指導部としては依然として「代表」からは程遠い。
スコア:5点
少しの変化がある程度は期待できる布陣といえそうだ。
胡錦濤国家主席が前任者の例を踏襲せず、軍トップの座を党総書記の地位とともに後任に譲ったことは、習近平氏に対する信頼の表れといえるかもしれない。
首相に就任する見通しの李克強氏が党内序列2位になった。これまで党内序列で3位だった首相が2位となったことは、実情を反映したものといえる。
こうした厳格なフレームワークは変化の兆候とみて、ボーナスをつけよう。
新指導部の全体スコア:6.5点
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE8AE05G20121115
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