中共は国民に対し、外国の事情を知られたくないことから、昔から情報を遮断することを常套手段としてきた。あの文化大革命などと言う狂った時代。1969年7月にアポロ11号が月に着陸した。このテレビ中継を見た人は世界で5億人いたと言う。(当方も見ました。)中国大陸では、アメリカが月ロケットを打ち上げたことを知る人はほとんどいなかったと言う。

西側諸国は中共体制を打倒すべく、国民の奮起を促すことを目的に短波ラジオ放送を中国大陸向けに行なってきた。アメリカの「ボイス・オブ・アメリカ」や中華民国台湾の「自由中国の声」放送など、大陸向けラジオ放送に力を入れていた。中共も対抗して妨害電波を発射し、このため放送バンド内がほとんどジャミングに占領されたこともあった。1970年代中頃が特に酷かった。

1979年にアメリカが一方的に中華民国台湾の同意を得ず、中共との国交を樹立した。ソ連に対抗するため、中共を味方に引き入れようとしたらしい。この頃には多くの西側諸国が中共と国交を樹立しており、�ｹ小平の改革開放経済政策が開始された。貴重な電力を妨害電波に費やすのではなく、製品の生産に活用する方針が打ち出された。これにより妨害電波は徐々に減少し始めた。

1989年の六四天安門事件は、民主化を求める学生達を武力で殺戮して押さえ込んだ史上希に見る野蛮な出来事であった。まさに中共の暴力支配の本質を見せ付けられた歴史的事件であった。これに対しアメリカは1996年に「ラジオフリーアジア」を設立し、一日12時間の標準中国語放送を中国大陸に向けて行うようになった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E5%9B%9B%E5%A4%A9%E5%AE%89%E9%96%80%E4%BA%8B%E4%BB%B6
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2

21世紀に入り、世界的にインターネットが普及し、短波ラジオは時代遅れだと見なす風潮が強まった。欧州諸国は次々と短波国際放送から撤退、縮小しつつあり、この動きは決定的になるかに見えた。だが、中共のように国民から知る権利を奪って体制の維持を図る暴力主義者の前に、インターネットは機能不全に陥ることが明らかになった。先ほど文化大革命の時代にアポロ11号の月着陸のニュースを知る人が中国大陸にほとんどいなかったことを取り上げたが、昔も今も中共の本質は変わっていないことを皆様に知って欲しいのである。
http://www.youtube.com/watch?v=c4Hc9Fjrfl4

上は六四天安門事件のyoutube動画ですが、中国大陸ではアクセスすることは無理だと言います。当局が妨害しているからだ。法輪功学習者への殺戮行為や臓器摘出など、知られたくない事実はインターネットで見られないようにしています。国民の怒りが政府に向かないよう、中共当局はいろいろな手を打っています。中国大陸の検索エンジン、百度がやたらエロスの検索が充実しているのも、若い男達が民主化運動に加わらないように性欲増進に振り向けるようにしているからだとか。

インターネットが当局の妨害で見られなくなる中国大陸では、今なお海外からの短波ラジオ放送が重要な伝達手段になっています。確かに短波ラジオ放送も妨害電波(ジャミング)を受けて聴こえなくされてしまいますが、送信側も多数の周波数を使用し、また頻繁に周波数を変えることで対処しています。ラジオフリーアジアが中国大陸で広く聴かれている事実は揺るぎないものであり、アメリカは中共体制が崩壊する日まで現在の放送を継続していくものと見られます。