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株式日記と経済展望
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中国人の誰もが舶来の高級服を着て、高級外車に乗れる時代になった
としても、ずる賢く言い逃れをし、頑固で嘘をつく性格が変わるとは思えない
2012年10月9日 火曜日
◆恩を仇で返す国、中国 9月30日 伊勢雅臣
http://blog.jog-net.jp/201209/article_5.html
(前略)
1930年代のアメリカで、キリスト教宣教師たちが中心となって貧しい中国を救おうと、官民あげての支援をしてきたのだが、その宣教師たちが虐待、虐殺されたり、彼等の建てた学校が焼き討ちや略奪にあっている。
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私の知るところでは、1927年国民党が政権を握り、裏で排外政策を採って以来、略奪、放火などの暴力事件を含む学生暴動が起きないアメリカン・ミッションスクールは一つとしてない。国民党政権になった年、東部だけでも108校あったミッションスクールのうち、45校が数年間閉校となった。[3,p167]
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こう記すのは、1931年からアメリカの副領事として上海、その後、福建省福州で勤めたラルフ・タウンゼントである。彼が1933年に出版した『暗黒大陸中国の真実』には、彼が直接、見聞し、あるいは副領事として巻き込まれた事件が数多く、記されている。
■3.虐殺された高齢の女宣教師
同書には、カトリック系の宣教師に限った被害統計が引用されている。それによると、1912年から1932年までの約20年間で320人の宣教師が「逮捕」され、47人が殺害されている。「逮捕」とは身代金目当ての誘拐であるが、それでは聞こえが悪いから、中国側の「愛国運動」の一環として「逮捕」されたことになっている。
福州での一例をタウンゼントはこう紹介している。
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福州を流れる川の上流でのこと。高齢のイギリス人女宣教師が二人、追い剥ぎに捕まり「裁判され」、「帝国主義者」にされ、「残虐なる死刑」に処せられた。
生涯を聖職者として現地住民のために捧げた二人を待っていたのは、体中を切り刻まれ、長時間悶え苦しみ殺されるという無残な最期であった。当然ながら、中国国民党「政府」は何もしなかった。政策の一環であるから、助けるわけがない。[3,p171]
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山中の盗賊に、外国人宣教師が襲われる、ということは、どこでもあることかも知れない。しかし、金目のものを持っていない老女二人をわざわざ「残虐な処刑」にするのは、悪魔の所行である。
また老宣教師二人から長年の恩を受けた住民も、せめて顕彰碑を建てるぐらいの事はあっても、しかるべきだろう。
台湾では日本統治が始まった翌年の明治29(1896)年正月、台湾の近代化を目指して設立された最初の小学校に赴任した6人の日本人教員が抗日ゲリラに襲われて殺害されるという事件が起こったが、その犠牲者を祀る「六士先生之墓」が建立されている。これが心ある国民の態度であろう。[a]
■4.略奪を奨励する政府
中国における外国人に対する暴動の特徴は、政府が外国人を守るどころか、外交政策の一環として、陰で操っているという点である。タウンゼントはこう書く。
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中国中央政府に盗賊団や学生放火魔を取り締まるよう要請しても期待できない。しかし、「アメリカ資産に手を出すな」とお触れを出させるくらいのことを要求する権利はある。
しかし保護するどころか、過激排外学生におもねり、略奪を奨励する政府である。略奪行為の多くを私はじかに知っているのであるが、これに荷担した政府役人でも何のお咎めもなし。
全在中国領事館を調査したら、1927年に国民党が政権を握ってからの略奪事件だけでも数千件にも上ると思われる。[3,p286]
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「略奪を奨励する政府」とは、この時期の国民党政府に限らない。現在の共産党政府もそうだし、また1900年に起こった義和団事件での清国政府もそうであった。
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この事件で宣教師はじめ外国人追放運動に可能な限りに軍事援助をしたのがあの西太后である。いつもながらそのやり口が汚い。義和団が不穏な動きを見せていたが、政府は宣教活動の「守護神」として理解を示していた。
そして義和団が無防備の宣教師を虐殺し、「できる」と見ると「君子豹変」した。数百の宣教師が殺害された。宣教師だけではない。「信者」のレッテルを貼られて虐殺された中国人は4桁にもなる。[3,p173]
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清国政府、国民党政府、共産党政府と三代の政府のいずれもが、同様に暴動を後押ししている以上、それは中国の政治文化の本質と言うべきだろう。
ちなみに、この義和団事件では、清国政府は外国人を守るどころか、その虐殺に理解を示したので、欧米諸国と日本は結束して、自国民保護のために出兵した。日本は地理的に近いことから、欧米諸国の要請を受けて最大の兵力を送った。
この時、北京の公使館地区では欧米10カ国と日本の駐在武官たちによる自衛団が結成され、2ヶ月間、侵入しようとする暴徒と清国兵から、大使館員とその家族、周辺の住民を守り通した。その中心となって奮戦したのが、柴五郎中佐率いる日本将兵たちで、柴中佐には、欧米各国からの勲章授与が相次いだ。
事件後、外国人の安全を守れない清国政府は、日本が自国民を守るための軍隊を清国内に駐留させる事を受け入れた。支那事変の発端となった盧溝橋事件で、日本軍が北京周辺にいたのは、侵略ではなく、あくまで自国民の保護のための権利であった。
■5.ミッションスクールを襲う学生や教職員
アメリカのミッション・スクールを襲うのは、キリスト教に触れたことのない暴徒だけではない。自らの慈善活動で育てた学生たちからも襲われたのである。
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代表例を挙げよう。慈善団体が援助する学校で、外人教師は交代して夜中に教室と宿舎の見回りをしている。「中国人学生の放火から校舎を守るため」である。
中国人学生とは何者か。宣教師が救ってやった者ではないか。奴隷同然の境遇から救い、将来のため教育を受けさせ、高い寮にまで入れた子ではないか。こういう子が夜の夜中に寮を抜け出し、自分が学ぶ寮や教室に火を放ち、「くたばれ、帝国主義のヤンキー野郎」と叫ぶのである。イギリス人も同じ扱いをされている。福州では去年、貴重な校舎を3ヶ月で三つも失った。[3,p166]
汕頭では学生と中国人教職員が混乱に乗じて校舎を占拠し外国人職員を追い出した。普段は愛嬌を振りまく中国人が、好機到来とみるや豹変する一例である。[3,p167]
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(中略)
■7.「人生無駄にしたなあ」
さて、こういう虐殺、暴動、放火、詐欺に悩まされながら、布教を続けたキリスト教宣教師たちは、成果を上げることができたのだろうか。ある老齢の女性医療宣教師が、次のように語った言葉が引用されている。
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62歳になって帰国するんです。希望が持てなくなってね。34年間も片田舎で中国人のために医療宣教師として務めました。義和団事件の頃だって病院を離れなかったわ。・・・
62の今になって気づきました。「人生無駄にしたなあ」と。・・・ここでは何をしても無意味で、感謝もされないのです。本当に残念ですね。でもこれからは違うわ。アメリカに帰ったら若者に「宣教師として中国に行くなんて狂気の沙汰よ」と、命ある限り訴えようと思っています。[3,p169]
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タウンゼントは、このおよそ80年前に出版された本で、未来をこう予想していた。
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中国人の誰もが舶来の高級服を着て、高級外車に乗れる時代になったとしても、ずる賢く言い逃れをし、頑固で嘘をつく性格が変わるとは思えない。[3,p90]
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まさしく中国人が高級服を着て、高級外車に乗れる時代となったが、今回の反日暴動を見れば、タウンゼントの予言は見事に当たった事が分かる。歴史は鏡である。歴史を見れば、中国の本質はすぐに見透かせる。
(私のコメント)
中国は暗黒大陸であり、最近の中国における近代化は形だけであり中国人の本質は何も変わってはいない。それは最近の反日デモでも証明されましたが、デモが暴徒化しても中国政府は取り締ろうとはせず、警察のパトカーが引っくり返されても暴徒を放置していた。あくまでも「愛国無罪」なのだから反日デモを取り締ろうとすると暴徒の矛先が中国政府に向かってしまうからだ。
排外主義は日本だけではなく、アヘン戦争以来外国に侵略され続けてきた事に対する反発であり、日本に対してだけのものでは無い。それは伊勢氏の記事にもあるように、アメリカの副領事であったラルフ・タウンゼント氏の著書の『暗黒大陸中国の真実』を読めばよく分かる。しかし中国のこのような実態はなかなか紹介されずに13億の巨大市場に目が眩んだグローバル企業は中国に進出した。
これは新たなる帝国主義ともいえるのですが、中国人の安い労働賃金は、結局はグローパル企業と共産党幹部の利益にしかならない。国家単位の帝国主義から企業単位の帝国主義はなかなか国民には理解されていない。確かに中国を始めとしてASEAN諸国や韓国など新興国は目覚しい経済発展をしていますが、国家としては発展してもその利益はグローバル資本に持っていかれてしまう。
中国に進出しているパナソニックやトヨタやホンダなどのグローバル企業も、中国人労働者にとっては新たなる帝国主義にしか見えない。確かに外資は技術や生産設備などを持ち込んで工場を建てて雇用を増大させるから国家にとっては利益になる。そこから自立的な国家発展が出来ればウィンウィンの関係が出来ますが、人件費の上昇やインフレなどによるコストアップが起きれば外資は他国に移転して行く。
だから新興国は、国内資本と国産の技術で自立しようとして外資を追い出しにかかる。反日デモはその一環であり、日系企業の工場や企業を買収して国内資本で自立しようとする。しかしそれが上手く行くとは限らない。中国は毛沢東時代は自力更生で経済発展を目指しましたが、大躍進政策は大失敗をして多くの餓死者を出した。
かつての帝国主義の時代では、国家丸ごと植民地にして富を収奪してきましたが、現代の帝国主義はグローバル企業が国家の富を収奪して行く。先進国と言えども安い労働力を求めて工場を新興国に移転させて奴隷的な低賃金で働かせて富を収奪するのが現代の帝国主義だ。労働者が高い賃金でも働ける場所を得るには高い能力が要求される。
中国が18世紀までは超大国であり、まさに中華帝国だった。しかしロシアやイギリスやフランスとの戦争の敗れて植民地が毟り取られて行くようになり、日本との戦争にも敗れて大帝国は没落した。中国の没落の原因は中華思想であり、そこから来る排外主義であり、外国人襲撃事件が相次いだ。日本の幕末もそのような傾向がありましたが、徳川幕府は厳しく取締りを行なって犯人は処刑された。
ラルフ・タウンゼント氏が描いた著書では、「私の知るところでは、1927年国民党が政権を握り、裏で排外政策を採って以来、略奪、放火などの暴力事件を含む学生暴動が起きないアメリカン・ミッションスクールは一つとしてない。国民党政権になった年、東部だけでも108校あったミッションスクールのうち、45校が数年間閉校となった。」と記していますが、当事者だけに真実なのだろう。
中国にはヨーロッパやアメリカから数千人もの宣教師が送り込まれましたが著書によれば、『そして義和団が無防備の宣教師を虐殺し、「できる」と見ると「君子豹変」した。数百の宣教師が殺害された。宣教師だけではない。「信者」のレッテルを貼られて虐殺された中国人は4桁にもなる。』とありますが、このような事実は欧米ではあまり知られていないのはどうしてなのだろうか?
キリスト教宣教師達は、欧米列強の帝国主義の先導者であり、野蛮な地で殉教する事は使命であり、宣教師保護の名目のために軍隊を送り込んでは植民地にしていった。日本でも生麦事件のような外国人襲撃事件が起きましたがイギリスは大艦隊を送り込んで犯人の薩摩藩と戦争になった。負ければアヘン戦争のように日本もイギリスの植民地になった可能性がある。しかし生麦事件と歴史に名前が残っていると言う事は、それくらい外国人襲撃事件は少なく、明治維新の頃、欧米女性が一人で東北地方を旅行した記録がある。
日本と中国とを分けたのはこのような外国人に対する排外主義があったかどうかですが、日本政府は多くの外国人技術者を雇って近代化に努めたが、中国では排外主義的な暴動が起きて数百人の宣教師が殺された。その結果中国は欧米列強の植民地になりましたが、伊勢氏は、「清国政府、国民党政府、共産党政府と三代の政府のいずれもが、同様に暴動を後押ししている以上、それは中国の政治文化の本質と言うべきだろう。」と指摘していますが、先日の反日暴動も中国が何一つ変わっていないことが分かります。
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