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習近平「暗殺未遂で重傷」の噂
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2012-09-12 陽光堂主人の読書日記
先日閉幕しましたウラジオストックでのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に、中国の胡錦濤国家主席も出席しましたが、演説等精彩を欠いていました。指導部が交代する秋の共産党大会を間近に控えているので、既にレームダック化しているからだと解釈されていますが、どうもそれだけではないようです。
中国共産党内部で異常事態が生じているらしく、胡錦濤はAPECどころではなかったのでしょう。それを悟られまいとして、無理に出席したようです。
次期最高指導者と目されているのは習近平国家副主席ですが、「背中に負傷した」などと言われてから表に出てきていません。この点に関して中国政府は言論統制を強いているので、今のところ真相は藪の中です。
海外の中国系メディアの情報に頼るしかありませんが、反中国の法輪功系の「大紀元時報」は、昨日付でこう報じています。(http://www.epochtimes.jp/jp/2012/09/html/d14101.html)
習近平副主席に何があったのか あたふたする中国外務省
【大紀元日本9月11日】負傷説、暗殺未遂説、多忙説・・・ここ10日間ほど公の場に姿を見せていない中国の次期最高指導者・習近平副主席の動向に関心が集まっている。中国外務省は海外メディアからの質問に対して曖昧な回答に徹しており、謎が深まるばかりだ。
1日を最後に同副主席に関する動向は伝えられていない。10日に予定されていたデンマークのヘレ・トーニングシュミット首相との会談もまたキャンセルされた。代わりに王岐山副首相が会談に参加した。
外務省は5日、習副主席とトーニングシュミット首相が10日に会談すると発表したが、北京(Beijing)のデンマーク大使館によると、トーニングシュミット首相の中国滞在中に両者が会談する予定はないという。
10日午後に行われた中国外務省の定例記者会見で、同副主席の動向に関して質問が集中した。デンマーク首相との会談がキャンセルされたことについて、洪磊報道官は「先週話したとおり、国務院の指導者が会談に参加する」と回答した。
ある記者が会談に欠席したのは負傷したからではないかと「直球」質問したところ、同報道官は「関連情報には新しい補足はない」と確答を避けている。
別の記者から交通事故に遭ったとのうわさについて質問されても、「報告できる情報がない」とはぐらかしている。
米VOAはそもそも予定のない会談を発表する外務省のやり方に「まったく理解できない」とし、あたふたする外務省の対応に、事態がますます複雑になる一方だと述べた。 (下線は引用者による。以下同じ)
「大紀元時報」は統一教会=CIAとも繋がっていると見られますが、この記事に関しては信用してもよいでしょう。習近平の身の上に何かが起きていることは確かで、予定のない会談を発表してしまう辺り、当局の周章狼狽振りが窺われます。
「交通事故に遭った」という噂も流れているようですが、これに関しては9月10日付の「大紀元時報」で報じられています。(http://www.epochtimes.jp/jp/2012/09/html/d26268.html)
<赤龍解体記>(82)習近平、賀国強に「暗殺未遂説」 周永康が関与の噂も
【大紀元日本9月10日】 米国本部の中国語サイト・博訊ネットは8日、習近平・国家副主席と賀国強・中国共産党中央紀律検査委員会主任の両氏が、相次いで不審な交通事故に遭ったと報じた。これにより習氏は一時意識不明の重傷を負い、賀氏は重体とも伝えられている。
博訊によると、4日夜、2台のジープが習氏を乗せた車両を追尾し、故意に衝突。後部シートに座っていた習氏は、すぐさま中国解放軍総医院の301医院に搬送された。一時、意識不明に陥ったが、現在、意識は回復しているという。
その約1時間後、賀氏も不審な交通事故に遭った。同氏を乗せた車は大型トラックに追突され横転。賀氏も、習氏と同じ病院に搬送されたが、重体と伝えられている。
博訊ネットは消息筋の話として、中央指導部はすでに事件に関する情報を入手していると伝えた。それは、薄煕来氏を支持する軍隊と警察関係の勢力が、胡錦濤主席、温家宝首相、習副主席、賀紀律検査委員会主任らの、薄氏に対する処罰に不満を持ったため、秘密裏に暗殺計画を実行したという衝撃的な内容だ。
前出の4人の中で、胡主席と温首相の警備に比べて習氏と賀氏の警備はわりと緩やかであり、この2人が暗殺のターゲットに定められたのではないかと同サイトは伝えている。現在、事件に関わった2人の軍人が拘束され、取り調べを受けているという。
また指導部の中には、政治局常務委員の周永康氏が事件に関わりがあるとして、彼に説明を求めるべきと主張する者もいる。周氏は7日に大連で開催され、出席を予定していた「全国公安庁局長座談会」に出席せず、文章だけが読み上げられた。
現在、この「習・賀暗殺計画」に関連する情報は厳密に封鎖されている。両氏が入院しているとされる病院は厳重警戒が敷かれており、多くの患者は他の病院に移動している。また、新しい患者の受け入れも行っていない。それに伴い「中央の他の指導者への警備も一段と厳しくなった」と同サイトは伝えている。
あまりにも衝撃的なこの記事は、サイトからまもなくして閲覧できなくなった。その理由は不明だ。しかし、この情報は米国などに本部を置く他の中国語系メディアの間で大々的に伝えられている。
米政府系メディア・ボイスオブアメリカは、姿を見せていない習氏について、「水泳中に負傷した」「クリントン氏を戒めるために会談を直前でキャンセルした」「国民教育課程の導入が発端に起きた香港市民のデモ処理に当たっていた」などの諸説を紹介していた。
指導者らの動向が政局を分析する手がかりとなる中国で、聞き耳をそばだたせるような憶測や噂話がインターネットで飛び交うことは珍しくない。「真相が隠されているから、憶測が飛び交っている。早く真実を伝えてほしい」という市民の声が高まっている。
「博訊ネット」は、米ノースカロライナ州ダーラム在住の中国出身、ソフトウエア技術者ワトソン・メン氏が平成11(1999)年から運営しているニュースウェブサイトです。米国の情報機関と何らかの関係があると思われますが、中々興味深い記事です。
車に追突され、意識不明の重体なら表には出て来られません。報道された「背中の負傷」は、追突による首から脊髄にかけての損傷を意味しているのかも知れません。薄煕来氏の処罰に対する報復という見方も、頷かせるものがあります。
尤もらしい説明は事実と異なるケースが多いので鵜呑みにはできませんが、習近平氏が権力闘争に巻き込まれて人前に出られない状態になったと見て間違いないでしょう。懸念されるのは、この事件が日中関係に与える影響です。
尖閣諸島の国有化が決定しましたが、これに対して中国側の対応が硬化しています。監視船2隻を派遣し、報復措置を辞さない覚悟を表しています。
しかし、これまでの流れでは、中国側は施設などを作らないという条件で国有化を黙認する方針でした。それが予想外の強硬手段に出てきたのは政変が起きたからで、関心を外へ逸らしたいのです。党がぐらついた隙を突いて、人民解放軍が勢力を増して来ているのでしょう。だから今後の展開は楽観できません。
自動車を使った習近平らに対する襲撃と、丹羽中国大使の乗った車から国旗を持ち去った事件は、どこかで繋がっているような気がします。中国共産党指導部に対する不満が鬱積していますから、大きな政変が起きる前触れなのかも知れません。
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