http://www.asyura2.com/12/china3/msg/159.html
Tweet |
地上げに反対する老人をショベルカーで圧死させる中国(写真)
http://blogos.com/article/39576/
2012年05月22日 22:15 凜 政治学に関係するものらしきもの
1 中国の土地問題
今日は中国の地上げについてショッキングな記事を見たので、これについて少し。最初に説明しておくと、中国の場合建前は共産主義国なので、資本主義国のような意味での土地に対する所有権は存在しません。
あるのは、基本的に使用権だけで、中国で家をいった場合マンションを意味するわけですが、その使用権を購入するという形になります(中国の住宅所有に関する様々な不備)。
かつての日本の地上げを連想してもらえれば良いのですが、全く同じような構図で、再開発をしてマンションを造ってそれを販売すれば、ものすごい金が手に入るわけで、こぞって開発するということになります。
かつてのバブル時代の日本と同じで、売れるとなると投機のために購入する者が増え、それが又価格の高騰を生むという循環が形成せれ、それが不動産バブルを生み出してきておりました。ただ当然こうした手法はいつまでも続くものではありません。
そのためさすがに不動産価格の下落などが伝えられており(中国の不動産価格の下落)、一部にはとうとうバブルの崩壊かなどいう声もないではありませんが、その一方で高度経済成長で資本は蓄積されたので、未だに結構さかんに土地開発は行われています。
日本でもかつてあったように、自分たちの住んでいる土地を売りたくないという話にあり、暴力的に立ち退かせるということが行われたわけですが、その点中国は地方政府の開発に参画しているところもあり、かつての日本よりはるかに過激です。
そのため、平気で1軒だけのこして周りを掘って陸の孤島の様にしたり、未だに人が住んでいるのに、一部を取り壊してしまうということが平気で行われてきました。
2 事件のあらまし
今回の事件も同じような話で、5月15日に黒竜江省の大連で起こったものです。老夫婦が郊外で100あまりの豚を飼って暮らしていたのですが、いきなり都市管理者の制服を着た人たちが外壁をショベルカーで壊しはじめました。
慌てて、外に出て、頼むからせめて1、2日の時間の猶予を下さいと訴えたわけですが、訴えもむなしく、運転手は「自分は都市管理者に雇われている身で、壊せといわれたから壊している」というだけで、工事はそのまま続けられました。
すると、いきなり隣に立っていた夫がショベルカーのショベルに挟まれてしまいました。1分の立たない内に、血を吐き始め、顔色も紫に変わってしまったそうです。
運転手が慌てて、助け出そうとすると、ショベルがしっかり止まっていなかったため、運転手も頭を操縦室とショベルの間に挟まれてしまいました。
3 最後に
実際、中国で命が軽んじられることが多いのは事実です、しかし、かなりこれはひどい事案だと思います。運転手も故意にやったわけではないのでしょうが、人がいてもそのまま工事を執行しようという発想にはかなり恐ろしいものを感じます。
さて、この記事は写真投稿サイトに掲載されていたもので(老人抗强拆被挖掘机拦腰砸死 城管否认雇人拆迁)、老人はショベルカーに挟まれている写真も掲載されています(テレビで放映された映像をネットに掲載したもののようです)。
これをテレビで放映するのもなかなかすごいと思いますが、記事ではアリの様に潰されていると表現されており、多少ドキッとさせられる写真です。例によって下の方に掲載しておきますので、見たくない方は下までスクロールしないで下さい。
http://blog.livedoor.jp/amuro001/archives/4009649.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。