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工場廃油、ヒ素の100倍の毒が含まれる食用ドブ油が中国で蔓延する理由
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120423-00000301-playboyz-soci
週プレNEWS 4月23日(月)12時21分配信
今、中国では「地溝油(ちこうゆ)」(=ドブ油)の蔓延が社会問題になっている。地溝油とは、有毒な工場廃油や腐敗獣肉、下水にたまった油などを加工した“食用油”のことだ。
中国食品の事情に詳しいジャーナリストの程健軍氏によると、中国国内の地溝油は、すでに年間生産量600万t以上。価格が安いため普及しているという。
「販売価格は1t当たり約1万3000元(約17万円)と、ホンモノの食用油の約半値ですから、人気が出るのも当然でしょう」(程氏)
ひと口に“地溝油”といっても、原料や製造法はさまざまだ。程氏が続ける。
「中国では使用済みの油を平気で下水に捨てるので、工場や食堂などの排水溝や下水溝には黄色いクリーム状の油が大量にたまる。これを集めて濾過し、不純物を凝固させる薬品とともに煮詰めて精製するのが最もポピュラーな地溝油です。腐敗したドロのような廃棄油が、一夜にして澄みきった偽食用油に変身します」
この地溝油、専門家でも見た目やにおいだけで見分けることは不可能で、試薬を使うしか判別方法はない。しかも、有毒物質までしっかり残っている。
「そもそも、工場廃油には食用でない鉱物油などが使われており、摂取し続ければ肝臓や腎臓への影響は避けられない。特に恐ろしいのが多くの地溝油に含まれているとされるカビ毒『アフラトキシン』で、ヒ素の100倍もの毒性があるといいます」(程氏)
最近では、こうした鉱物油を使っていなくとも、十分危険な製造法が広まりつつあるという。
「病死した家畜類を飼育業者から“産地直送”で引き取り、飲食店から回収したり、勝手に排水溝や下水溝から取った発酵油をたっぷりかける。すると、従来の半分の時間で肉のロウ化が進み、取れる油の量も3割近く増えるんです。鉱物製油を使用しないため成分検査でも判別できず、しかも原料は安い。業者にとって夢の新製品です(苦笑)」(程氏)
検査でも判別不可能とくれば、もはや飲食店の良心を信頼するしか対策はない。しかし、安さがウリの地溝油の需要は、コスト削減が絶対条件の屋台や安食堂、若者向けの格安レストランに集中しているという。中国のある飲食業者はこう語る。
「外食産業での地溝油の使用は公然の秘密。多くのレストランには正規の食用油を裏で買い取る業者、違法油の原料として使用済み油を回収する業者、地溝油の販売業者が頻繁に出入りしており、彼らとの取引が調理人たちの副業……いや、本業になってしまっている。調理人としての月収が3万円程度でも、食用油を地溝油にすり替えるだけで月に5万から6万円の収入が得られるんです」
そのため、店の経営者が正規の食用油を仕入れても、調理人が地溝油とすり替えてしまうのだとか。
「健康被害を恐れる富裕層は“マイ油瓶”を持参しますが、それすら厨房で中身をすり替えられる。まさにイタチごっこです。最近では、うまい地溝油をいかに仕入れるかも調理人の腕前だ……などといわれます(苦笑)」(飲食業者)
中国では、外食時の10回に1回は地溝油を使用した料理を食べる可能性があるといわれるほど。旅行の際には、注意が必要だ。
(取材/近兼拓史)
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