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2012-04-12 :(山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』)
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20120412/1334193234
薄熙来の政治生命は完全に絶たれた。その一方で、胡錦濤 の引退後も、つまり習近平体制下でも、薄熙来事件処理で存在感を増した胡錦濤 の「院政」の可能性が高まったと見られる。
つまり、国家主席の座は習近平に渡すが、人民軍軍事委員会のポストにはそのまま居座り、「習近平体制下でも睨みをきかせる」ということになるのではないか・・・というわけである。
さて、中国国営新華社通信は、11日未明、規律違反で共産党政治局員などの職務停止となった薄熙来(前重慶市党委書記)をめぐる事件について、次のように論評したもようだ。「胡主席の果断な決定」「胡錦濤同志(国家主席)を総書記とする党中央が果断な決定を下し、突っ込んだ調査と厳粛な処理を行った」・・・。
それにしても、中国共産党内部の権力闘争の奥は深い。今秋の「18回共産党大会」で「政治局常務委員」が確実と見られ、習近平(国家出席)、李克強(首相)に続く第三の指導者の地位が予想されていた薄熙来が、瞬く間に政治生命を絶たれるのだから、政治家の権力闘争というものは、恐ろしい。薄熙来の失脚が明らかになると同時に、薄熙来が1990年代に市長を勤めていた「大連」でも、薄熙来人脈の実業家で、薄熙来の息子の英国留学の面倒を見てきたと言われる「大連実徳集団」会長・徐明が拘束・逮捕されたという。
それと同時に、薄熙来事件の発火点である重慶では、薄熙来人脈の大粛清が始まったらしい。無論、中国共産党次期指導者たちをも巻き込んだ今回の政変劇が、このまま終熄するとは思えない。薄熙来の後ろ盾だったと言われる江沢民一派や、現政治局常務委員の周永康らの動向が気になるところだ。
★「胡主席の果断な決定」=薄熙来事件、法治徹底訴え−中国党機関紙
【北京時事】中国国営新華社通信は11日未明、規律違反で共産党政治局員などの職務停止となった薄熙来前重慶市党委書記をめぐる事件について論評した同日付の党機関紙・人民日報の評論員文章を配信。
「胡錦濤同志(国家主席)を総書記とする党中央が果断な決定を下し、突っ込んだ調査と厳粛な処理を行った」と強調した。
同文章は、薄氏の側近だった前副市長の米総領事館駆け込みを「国内外に悪影響をもたらした重大政治事件」と指摘。薄氏の規律違反は「党・国家イメージに大きな損害を与えた」と批判した。(2012/04/11-05:03)
★「胡・温・習」主導で解任=重慶前書記「毛沢東化」に反発−一枚岩でない中国指導部
【北京時事】中国重慶市トップだった薄熙来前重慶市共産党委員会書記の解任事件は、胡錦濤国家主席や温家宝首相とともに、次期最高指導者の座を確実にしている習近平国家副主席が主導していたことが分かった。複数の共産党関係者が30日までに明らかにした。
党関係者によると、胡、温、習氏は以前から、法を無視した暴力団一掃捜査や、大衆を動員した革命歌熱唱運動など、薄氏の「文化大革命(1966〜76年)」式政治手法に反対してきた。そこに2月6日、薄氏の元側近・王立軍前副市長による米総領事館駆け込み事件が発生し、胡主席らは薄氏だけでなく政治局常務委員の機密情報も米側に渡ったと危機感を強めた。
直後の9日、最高意思決定機関・政治局常務委会議で、駆け込み事件を契機に薄氏の「指導責任」を問い、解任する方向性が固まったという。(2012/03/30-15:59)
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