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<国際情勢分析>「世界の工場」苦境 中国、景気浮揚策も不透明
2012/01/20
IZA http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/542715/
中国の2011年10〜12月期の実質国内総生産(GDP、速報値)が前年同期比8.9%増と2年半ぶりの低水準に陥り、「世界の工場」とされる中国沿岸部の企業は苦境に立たされている。
政府は景気てこ入れを模索するが、バブル再来への懸念から大規模な財政出動には及び腰で、選択肢は狭い。欧州債務危機の影響が世界に広がる中、“新興国の雄”中国の経済運営の巧拙に世界経済は大きく左右されそうだ。
■夜逃げ・倒産
「社長はもういない。出稼ぎ労働者もみんな故郷に帰った」。輸出関連の中小企業が集まる浙江省温州市の「靴の都」とされる地区で、閉鎖に追い込まれた工場を近くの商店の店員が指さした。
地元メディアによると、近くの靴工場では社長が経営難で飛び降り自殺した。温州では昨年夏ごろから倒産、夜逃げが続出。ある工場の女性従業員は「生産停止や倒産、社長の失踪は珍しくない」と打ち明ける。
不況の背景は、世界経済の低迷だけではない。人民元高や人件費上昇などの収益圧迫要因が次々に襲いかかり、インフレ退治のための金融引き締めで銀行の貸し渋りも深刻化。多くの経営者が年利100%を超えることもある高利貸からの借り入れを増やした。
昨年以降、温州では約2割の中小企業が倒産・生産停止したとの指摘もある。温州中小企業発展促進会の周徳文会長は「(リーマン・ショックが起きた)2008年より深刻。大幅な中小企業減税など、政府はさらなる対策に踏み切るべきだ」と訴える。
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