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げにおそろしや「イスラム教の終末論」
http://www.asyura2.com/12/bd61/msg/808.html
投稿者 ピノキ 日時 2015 年 11 月 15 日 13:32:12: /cgEbzQ/iEx0c
 

(回答先: イスラム国を導くアラーの予言と終末論 投稿者 ピノキ 日時 2015 年 11 月 15 日 13:28:46)

http://open.mixi.jp/user/16101102/diary/1938208782
mixi みんなの日記
2015年01月30日17:05

※日本国政府が「イスラム国」をISILと呼称することを決めたようですので、1/29から私もこの表記にいたします。

前回論考しましたのは、ISILが「信じる」イスラム教スンナ派のサラフィージハード主義でありました。

この考えはたいそう危険なものであるのですが、それよりももっと危険な考えがあります。

それが「イスラム教の終末論」です。

イスラム教はコーランとともに預言書を重んじますが、ムハンマドが語ったとされる予言の中にこういうものがあります。

「「“最後の時”は、ローマ人たちがアウマーク、もしくは、ダービクに上陸するまで、起ることはないであろう。その当時の地上で最良の兵から成る軍隊が彼らを迎えうつためにマディーナを出発する。戦列を整えるとローマ人たちは、『我々と我々の中から捕虜を捕える敵(ムスリム)との間を狭めよ。彼らと戦おう』と言う。一方、ムスリムたちも『アッラーに誓って!我々は決して退かずに戦う』と言う。しかし、戦いが始まると、程なく、軍隊の三分の一の兵は逃げ去ってしまう。このような彼らを、アッラーは決してお許しにならないであろう。別の三分の一は戦死するが、彼らはアッラーの目からみても優れた殉教者である。
残りの三分の一は戦傷を負うこともなく勝利し、コンスタンチノーブルを占領する。…」

(宗教法人日本ムスリム協会のサイトで翻訳版をみることができます。) 
(ここで言われる「ダービク」というのは現在のシリアのアレッポ北近郊の小さな町です。)

この部分は、コーランで書かれている「突如として現れる」この世の終末の直前におこる「ダービクの戦い」を予言したものだそうです。

私は、全てのイスラム教徒がこの終末論や終末の前兆を信じているのかどうかは知りませんが、少なくともISILは「ダービクの戦い…最終決戦」を信じています。

なにせ2014年7月に彼らが公開した「電子機関紙」の名前が「ダービク」です。
その内容もこの終末論・終末前兆を繰り返し主張するものです。
(池内恵「イスラーム国の衝撃」p.184〜「『ダービク』に色濃い終末論)

またニュース配信社のAFPBBも「イスラム国は今年、イラクの広い地域を支配下に置き、アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)最高指導者を「カリフ」と宣言して以降、支持者らを結集させるために再び預言に言及するようになった。」とこの終末論をISIIL
が重視していることを指摘しています。
http://www.afpbb.com/articles/-/3028548?pid=0

まあ、終末論を信じる者がどのような馬鹿をやらかすか…
これは1999年の終末を信じたオウム真理教の連中を見るまでもなく、今までも歴史の中で数々そのようなアホはいます。

ISILが「もっとやっかい」なのは、その終末を2020年と「予定」しているきらいがあることなのです。

(以降池内恵「イスラーム国の衝撃」P.77-86によります。)

今のアブ・バクル・アル・バグダディの前の指導者であるザルカウイ(2006年アメリカの空爆で死亡)が2005年に公表した「行動計画」によります。

2000年〜「目覚め」 9.11テロ
2003年〜「開眼」 各地で若者が「ジハード」に参戦
2007年〜「たちあがり」 各地でのジハード運動が広範に影響を及ぼす
2010年〜「復活と権力奪取と変革」 アラブ諸国の崩壊(アラブの春)
2013年〜「国家の宣言」 カリフ国家の宣言
2016年〜「全面対決」 世界のイスラム教徒と非イスラム教徒の戦い
2020年 「最終決戦」

(以上引用終了)

まあいまのところこの「行動計画通り」に事が進んでいます…
ISILとそれに敵対する全ての国との戦いも始まりかけていますから、バクダティに言わせれば「イスラム教徒と非イスラム教徒の戦い」となることでしょう。

このように「真実味を帯びた」行動計画によって、具体的な2020年という「最終決戦」…すなわち「タービクの戦い」は、ISIL兵士の心の中に奥深く浸透していっていることでしょう。

これはいわば、終末論を信じる「キチガイとの戦い」ということになります。

誘拐事件の対応もそうですが、どうも多くの人は「論理的思考を相手もしている」との前提で対応したり、ISILの考えを推測しようとしていますが、これはどうでしょうか…

私はこのようなキチガイ相手の戦いでは、同様な者の行動から学べる事をもとにした「行動分析」「心理分析」に基づかなければならないと思います。

ようは

クリミナルマインドの皆さんに出てきてもらわねばならないということです(ノ∀`)

それはさておき…

この終末論は正当なイスラム教の教えに含まれているもので、非イスラム教徒にとっては「トンデモ論」なのですが、イスラム教徒にとってはそうではありません。

ここがISILの勢力拡大・兵士の世界的リクルートや、ISILのグローバル化(フランチャイズ的拡大)の危険性をはらんでいるところです。

まともな・普通の・穏健なイスラム教徒を媒介として、ISIL「国民」や支持者が広がってしまう危険性は大きいと言わざるを得ません。  

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コメント
 
1. チベットよわー[1112] g2CDeINig2eC5oLtgVs 2016年2月07日 07:32:02 : PiLqis80OY : vul47KNEra4[59]

最終戦争は、ビン・ラディンのレクチャーの中にも常にでてくる概念で、
イスラム教にとってのゴスペルですね。

そんな簡単な真実を無視しつづけ、「イスラムは本来平和を愛する宗教だ」などと
嘘をついてきたことに満期がきたのが現在でしょう。


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