01. 不動明 2014年9月07日 02:43:40
: yX4.ILg8Nhnko
: AQULaaTMuA
Soviet Conquest of Space ソ連版SDI 超大型ビーム兵器衛星「ポリウス」 http://homepage3.nifty.com/junji-ota/polyus/bun.htmlソ連版SDI 超大型ビーム兵器衛星「ポリウス」 恐らく閲覧者の皆様は、上のアニメを見て「何だそれ?」と思った事でしょう。 まるで映画「スターウォーズ」の一場面ですが、しかし上のアニメの黒いビーム兵器・核弾頭搭載衛星「ポリウス」は、実際に完成し打ち上げられたのです。 更新履歴 2008.04.27 初版アップ 1.「レーザー兵器搭載軍事宇宙複合体」 2.ポリウスの目的と構成(リークされた情報) 3最高にウサン臭いポリウスに関する詳細な公式発表 4.突貫工事だったポリウスの建造 5.独特の軌道投入方法 6.劇的な最期 1.「レーザー兵器搭載軍事宇宙複合体」 ソ連は1970年から、地上から発射する高出力のレーザーおよびマイクロウェーブ兵器を多角的に広く開発していました。ASAT(衛星攻撃兵器)への適用の可能性の研究も含めたこれらの研究開発活動は、主にモスクワ近郊のサリーシャガンとトロイツクという都市で行われました。 サリーシャーガンには、ルビーレーザー(0.7μm)とCO2レーザー(10.6μm)の、二種類の大規模な施設が建設されました。 ペレストロイカ・グラスノスチが進んだ1988年、 ソ連政府は、これらの施設の存在および目的を、追求されてもいないのに自ら公開(自白?)しました。「1970年代後半には、モスクワ郊外のトロイツクに1メガワットのガスレーザー施設を軍事的目的で完成させた。しかしそれらは、衛星の追跡を目的としたもので、敵の衛星を攻撃することを目的とした施設ではない」と。 しかし後に、この施設の開発主任は、これらのレーザー施設は、宇宙基地・地上基地の両方での使用を前提とした、衛星攻撃用電子ビーム兵器の開発のための施設だった、と暴露しました。しっかりオチが付いたということで、さすが何でもアリの末期ソ連。 さて、ビームが敵の衛星およびICBMに与えるダメージの必要レベルは、二種類があります。 @ 衛星・弾頭を木っ端微塵に破壊するレベル(ハードキル)。 A 衛星の主要な機能だけを無効にするレベル(ソフトキル)。 ビーム攻撃によって機能だけを無効にするのは、高度1000km以上、おそらくは静止軌道まで可能だそうですが、木っ端微塵にするには、非常な高エネルギーを必要とし、しかも兵器同士の相対距離は数百キロが限度だそうです。よって、地上にビーム基地を設けた場合、衛星を木っ端微塵に迎撃できるのは、敵衛星が基地のほぼ真上を通過したときのみ、ICBM迎撃は、基地近傍に着弾の直前、に限定されます。 しかし、もしビーム兵器を、地上ではなく地球周回軌道上に多数配置する事が出来れば、敵の衛星・弾頭に対する距離の制限がなくなり、国土の面積が日本の60倍という広大なソ連全土をICBMから守ることが出来ます。また、大気によるビームの散乱・減衰を無くすることも出来るので、「木っ端微塵に出来る範囲」を長くすることも出来るようになります。 但し、衛星や弾頭を木っ端微塵にまで破壊するためには、そのビームのエネルギーは、上述のとおり、非常に強力でなければなりません。 アメリカは、1972年にアポロ17号でもってアポロ計画を廃止すると、「ポストアポロ計画」としてスペースシャトル計画をスタートさせ、低軌道打ち上げ能力105トンのサターンロケットの製造ラインを廃止しました。スペースシャトルは1981年から運用を開始し、それと同時にアメリカは打ち上げシステムをシャトルに一本化、従来の使い捨てロケットを全て廃止しました。なお、スペースシャトルの低軌道打ち上げ能力は25トン。 アメリカは、当時の技術レベル、および、近い将来予想される技術レベルでは、大出力ビームのエネルギー源およびビーム発生装置を25トン以内に収めることは不可能と判断したのだろうか? アメリカのSDIは、地上の基地からレーザービームを発射し、それを軌道上にある「ミラー衛星」で反射させてソ連のICBMを撃墜する、という仕組みでした。 一方ソ連は、サターンロケットと同じ低軌道打ち上げ能力(105トン)のソユーズL3有人月面着陸用ロケット「N1」の建造を、1974年8月の政府命令によって正式に中止しましたが、1976年より、N1の後継となる低軌道打ち上げ能力100トンの超大型使い捨てロケット「エネルギア」の開発を本格的にスタートさせ、その初打ち上げは当初1983年を目標としていました。また、エネルギアロケットは、補助ブースターの本数を2本〜8本に変えること、および、本体と補助ブースターの全長を変えることによって、打ち上げ能力を35トンから200トン!まで変化させることが出来る設計になっていました。よって ソ連は、強力なエネルギー源・ビーム発生装置も地球周回軌道に運べると判断したようで、「military space complex with laser weaponing」、直訳すれば 「レーザー兵器を装備した軍事宇宙複合体」 の研究開発が行われました。 2.ポリウスの構成 ソ連崩壊後(具体的な時期不明)。ポリウスを開発した複数の設計局のうちのひとつ「サリュート設計局」のチーフデザイナー、ユーリー・コルニロフは、雑誌「Earth and Universe」に「Unknown Polyus」という論文を発表しました。HP管理人は、その論文の原文を読んでいませんが、その論文でエネルギアの初打ち上げの際のペイロード「ポリウス」の建造に関する詳細が初めて明らかになったそうです。論文でコルニロフは、いちおうは、ポリウスは平和的科学実験を目的としていたと主張していましたが、読者に「行間を読むように」(=read between the lines)と、ポリウスの秘密の部分を 「暗にほのめかした」 ため、 資本主義ロシアから (ソ連の)国家機密漏洩罪で懲役10年を食らった そうです。なんじゃそりゃ? 最近は、ポリウスに関して記述した英文サイト・ロシア語サイトが増えましたが、概略図はどれもほぼ共通です。ロシア語版もあり、恐らくそれがコルニロフの論文の図かも知れません。その英語版が、以下の図です。それぞれ翻訳をつけました。 出典:http://www.astronautix.com/ credit: Mark Wade FGB space resuply tug FGB宇宙再補給タグ Buran docking port ブランとのドッキングポート Orbital insertion engines 軌道進入エンジン Re-entry heat seald 再突入熱シールド Low observabillity shroud 観察しにくい覆い (ステルス塗装の事?) Servicing compartment サービスする区画(意訳すれば、電熱供給区画や生命維持装置区画) Nuclear Space mine storage 宇宙核機雷貯蔵庫 Space mine launcher 宇宙機雷発射装置 Optical sight for cannon/laser キャノン/レーザーのための光学的照準 Anti-recoil exhaust system for cannon and mine launcher キャノンおよび機雷発射装置のための、無反動排気システム Self defence cannon 自衛キャノン Range finding/sensor blinding laser 射程を見つける/センサーを盲目にするレーザー Laser reflecter レーザー反射器 Radar sight for cannon/laser キャノン・レーザー用レーダー照準 Jettisonable test target dispensers 放出可能なテストターゲットを、必要なとき必要な分放出できる機械 「キャノン」は、直訳すれば「大砲」ですが、多くの英語サイトで、ポリウスはレーザービームおよび粒子ビームを搭載していたと記述されているうえに、ビーム兵器およびレーザー兵器をそれぞれ、キャノンビーム、キャノンレーザーというので、ここの「キャノン」は、兵器としてのビームでしょう。 図では、その巨大な図体に比べれば非常に小さい太陽電池があるだけで、原子力発電装置については記載が見当たりません。しかし、衛星を破壊するほどのビームを発生させるためには非常に強力なエネルギーが必要なので、実際は強力な原子力発電施設を搭載していたかもしれません。しかし、詳細は不明です。 なお、FGBモジュール(上の図で緑色の区画)は、気密が保たれていました。FGBモジュールのルーツは、有人宇宙船として1970年代前半から開発が始まり、無人自動操縦テストに何度も成功しながらも結局有人飛行は行わなかった「TKS宇宙船」です。これはさらに、ミールの4つの各モジュールに発展しました。ソ連版スペースシャトル「ブラン」とのドッキングポートも備えていることから、人間が定期的に訪問することを前提に建造されたのでしょう。 恐るべきは「Space mine launcher」(宇宙機雷発射装置)。 ポリウスは、複数の核弾頭を搭載し、それぞれをアメリカの任意の地点に約6分で核弾頭を到達させることが出来た と推測されていることです。 全体は、漆黒のソリッドブラックに塗装されていました。これは、当時は最先端技術だったステルス塗装と推測されています。 攻撃用機器だけでなく、ビーム攻撃と敵衛星からの攻撃の、両方に対する防御用機器も搭載していました。 粒子ビーム攻撃からの防御手段として、バリウムを搭載していました。バリウムガスは、粒子ビームを散乱させる効果があるそうで、バリウムが宇宙空間で実際にビームからの防御に対してどれほど効果があるかの実証も行う予定だったそうです(タコやイカのスミみたいな)。アメリカの地上基地から発射された粒子ビームに対して、ポリウスはすかさずバリウムガスを放出してブロック… なんか、グラディウスとかファミコンゲームにそんな「シールド」とかっつてシューティングゲームによくあったような。 「キャノン」のうちのひとつは、敵衛星からの防御のために備えられていました。そのための照準システムは、レーダーではなく「光学的手法」(optical sighting system)によるものであり、これは、敵衛星が電波など追跡可能なシグナルを発していなくても(敵衛星がステルス塗装でも?)、ポリウスは照準を合わせることが出来ることを意味しているそうです。 ユニークなのは、ポリウスと地上との通信方法です。アメリカに電波を傍受・解析されるのを防ぐため、通信は電波ではなく、赤外線または可視光レーザー光で行う予定だったそうです。また、軌道を地上から確認するため、軌道投入成功後に蛍光ガスであるキセノンとクリプトンの混合ガスを放出するという方法を採用していました(これら蛍光ガスは、クリプトンランプやキセノンランプ=自動車のHIDヘッドランプと同じ原理で、太陽からの放射線を受けて光る)。 サリュート設計局主任設計者 コルニロフが「行間を読んで」と「 暗にほのめかす(imply)」しただけで懲役10年 になっただけあり、まるでSFのようなポリウスの機能の概略ですが、ロシア政府の開き直りっぷりは凄いです。次の章で、ロシア宇宙企業の公式HPに掲載されているポリウスに関する記述について述べます。 3.最高にウサン臭いポリウスに関する公式発表 「モルニア社」は、エネルギア・ブランの開発・設計を行ったソ連時代からの企業のひとつで、現在は民営化されています。そのモルニア社の公式HP http://www.buran.ru/ のロシア語バージョンは、とにかく半端じゃない情報量です。全部印刷したら、百科事典数冊セットぐらいの量にはなるんではないでしょうか?そのなかに、ポリウスのコンテンツがあります。公式には、ポリウスは地球上層大気および電離層における地球物理に関する科学実験目的の衛星だったとされ、予定されていた各種科学実験についても記述されています。 しかし、コルニロフは軍事目的の部分を「暗にほのめかした」だけ、しかもソ連崩壊後にほのめかしたのに、資本主義ロシア政府から国家機密漏洩罪で懲役10年ですよ。それで今でもなお、公式に「ポリウスは科学衛星です」と堂々と公言を続けるのは、殆どミステリーです。それともロシア語に「矛盾」という意味のことわざや単語は存在せず、よって矛盾という概念も無いのでしょうか?または、このようなインチキを許すおおらかな風土がロシアにはあるのでしょうか? ただ、もしポリウスが軌道に乗り順調に運用されていたとしても、いくらレーダーに写らないステルス塗装、可視光で見えない漆黒の塗装、傍受されないレーザー通信… と、「秘密の目的の内容」を知られないようにはできても、何せ ポリウスの重量は88トン。 「秘密の存在そのもの」まで隠すことは無理でしょうし、ソ連宇宙技術陣も無理だと思っていたでしょう。よって、ポリウスは全て軍事目的の装備だけで構成されていたとは考えにくく、いくつかの簡素な地球物理観測機器を実際に積んで(または、純粋に地球物理学的実験目的の機器を積んでいないのに、軍事目的だが少しは科学実験に応用できる機器を地球物理学用途である事にして)、発表し、恐らくは具体的成果は僅かしか発表せず、ポリウスは科学衛星です、と世界に「白々しく発表」=「秘密の目的があることを暗にほのめかす(inply) 」、というシナリオが最も無難でしょう。 以下に、モルニア社公式HPに記載されている、ポリウスが予定していた 実験機器、詳細 、および、 HP管理人の突っ込み を掲載いたします。 実験VP-1 ・・・巨大機器が地球を周回できるかを検証する目的。 ポリウスが無事軌道に乗ったらハイ終了の実験。…それって実験? 実験VP-2 …多くのシステムや構造体からなる巨大な宇宙船を移動できるかの実験 ポリウスを姿勢制御したらハイ終了の実験。 …それって実験? 実験VP-3 ・・・宇宙における、モジュールの諸問題の解決(制御システム、温度調節、パワー供給、温度の適合性) サリュートやミールで実証済みでは? ミラージュ1、ミラージュ2、ミラージュ3 ・・・上層大気および電離層の研究目的。 ポリウス本体の目的と同じじゃん。理学部地球科学科教授が、オープンキャンパスに来た地球科学科志望の高校生に「先生!こんなに巨大な実験装置を三つも使って、いったい何の実験やってるんですか?」と聞かれて「三つとも地球科学の実験です。以上」って答えているようなもんだぜ。 実験GF-1/1 ・・・ポリウスのエンジンを使用して、人工重力波の生成を目的とする実験。 重力波自体、自然界のものですらまだ未発見です。ネットで「人工重力波」を検索したら、引っかかったサイトは「パナウェーブ」等例外なくオカルトサイトでした。 実験GF-1/2 ・・・ポリウスのエンジン使用して、電離層における、人工ダイナモ効果の生成を目的とする実験。 別に88トンの衛星でなければならない必要ないと思うんだけど。 実験GF-1/3 ・・・ポリウスのエンジンを利用して、長波電波を伴うイオンシグナルの生成を目的とする実験。 イオンシグナルは、分子レベルの現象。長波電波は、AMラジオの電波。いったいどんな関連が… 電離層における電磁放射システムを調べるため、蛍光ガス(クリプトンとキセノンの混合物)を420kg搭載。 2章後半をお読みになった閲覧者は、これぞ「本音とタテマエ」という事は、言うまでも無いでしょう。 真実をすべてありのままに公表せず、「暗にほのめかす」のは、ソ連宇宙開発では「お約束」です。 ソ連宇宙開発の歴史を詳細に記述している スペースサイト の、 ボストーク1号打ち上げ当時における報道の様子 を考えると、ソ連は公式には「まもなく有人宇宙船を打ち上げます」とは断言せず「暗にほのめかし続け」、世界中の人々およびマスコミの想像力と期待をあおり続けた印象を受けます。また、ムーンレース終盤には、ベリャーエフ、レオノフ、コマロフと三人もの宇宙飛行士が、海外にて、マスコミにソ連でも有人月面着陸計画が進行中であることを「暗にほのめかし」、西側のメディアに物議を醸しました (スペースサイト N1-L3計画 参照 ) 。ルナ16号無人月土壌サンプルリターン計画についても、レオノフ飛行士は西側でメディアに「それが有人であろうが無人であろうが、ソ連は、(1970年の)大阪万博に月の土壌をソ連館にて公開できると確信している」と、有人月面着陸と無人サンプルリターン計画の存在を強く「暗にほのめかし」ました。HP管理人は、これら飛行士の「暗にほのめかし」は、飛行士達の個人的なコメントではなく、政府当局の意向と連動した、大衆とマスコミに期待を持たせるための心理作戦だった(つまり、西側メディアに対する飛行士の私的なほのめかしは、当局と打ち合わせ済のシナリオどおり)推測しています。 軍事目的の部分を「暗にほのめかした」コルニロフを懲役10年にしておいて、今も堂々とインチキ臭いこと極まりない公式発表をモルニア社がHPに公開しているのは「いや〜コルニロフによって真実をバラされちゃったけど、モルニア社としても立場上、実は軍事目的だったとは言えないんだよ。だから、このインチキ臭い文章から、真実を察知してね」と「暗にほのめかし」ているのでしょう。 また、もしポリウスが軌道に乗って順調に運用されていれば、公式発表は現在のモルニア社の通り、科学目的といいながらも恐ろしくシンプルかつ曖昧なもので、しかし日欧米の宇宙ファンおよびマスコミの誰もが、重量88トンのポリウスは軍事目的の衛星であることを察知していたでしょう。つまり、ソ連は、88トンというきわめて巨大な図体に不釣合いなあっさりした科学観測機器の搭載を公式発表することによって、「ソ連はアメリカよりも先にSDIを実用化したぞオラ」と暗にほのめかしアメリカに圧力をかけるという作戦だったのではないでしょうか。 で、この暗にほのめかし戦術のうまいところは、結局期待させるだけ期待させた、ほのめかした事が実行されなくても、例えばムーンレースの場合、政府は「ソ連には月旅行計画が存在するとは(公式には)一言も言っていない。」という言い訳に筋が通り、アメリカ政府もそれにケチを付けられなくなってしまう事です。あれは宇宙飛行士のプライベートにおける個人的なコメントであり、深い意味が無い軽いジョークだ、と。 隠された真実と無言のメッセージを、敵やファンが察知し空想を膨らませ、敵やファンやマスコミの期待や不安を極限まで膨らませる。HP管理人が思うに、冷戦・宇宙開発にしろ人間関係にしろ、さらには恋愛にしろ、 「ドキドキワクワクする」 というのは、曖昧さを残した少ないポジティブな情報から、 バラ色の空想と妄想 をに膨らませ 、 それが現実に起こると信じている時間。 「これは面白い!!」 と痛快に思う瞬間というのは、事前の 空想や想像を上回った 事が起きたとき。 そして 、 「不安や恐怖を感じる」 時は、曖昧さを含んだごく少ないネガティブな情報から 、悪い方向へと空想と妄想が大きく膨らんだとき 。 しかし、期待や不安が、真実と大きく異なっても、ソ連政府や嫌な上司・同僚や女性は、嘘つきよわばりされない。 「それはアンタの勝手な思い込みでしょ。私らそんな事一言も言ってない」で済まされてしまいます。 このコンテンツはさっきから「暗にほのめかす」という言葉が頻出しますが、つまり、ソ連公式発表と西側宇宙ファンの「ほのめかしから想像を膨らませる」という点では、ソ連宇宙開発も会社での中高年に対する自己都合退職勧奨も恋愛(特に青年期でかつ相手と滅多にお話できない状況で)も、同じなのである。ちょっち強引な関連付けかな? ただ、人間関係において、「ストレートに公言」よりも「暗にほのめかし」のほうがよっぽど有効なのは、ちょっと考えればわかります。 恐喝で例えれば、アメリカSDIは、ナイフを取り出し「金払わなければ殺すぞ!有り金全部出せ!」という若い暴走族(恐喝罪で逮捕・有罪)。ソ連は「俺は●●会組長と知り合いだ。誠意を見せろ。土下座しても俺は許さない。誠意をみせろ。だから謝るだけじゃなく、誠意を見せろと言っているんだ!」と暗に金を要求するベテランヤクザ(恐喝罪で立証不可能)。 とにかく、私個人的には、 ソ連宇宙開発当局は、目的が不安にしろ期待にしろ煽るのが非常に巧妙 だと思うので、心理学の専門部署を持っていたのではないかとも推測していますが、これは私の空想しすぎでしょうか? 4.突貫工事だったポリウスの建造 以下では、ポリウスの建造決定から打ち上げ準備完了までの流れを、時系列的に記述します。 1984年3月23日。 アメリカ大統領 ロナルドレーガンは、ソ連を「悪の帝国」と定義し、戦略防衛構想(略称SDI)を発表しました。これは、宇宙に大量のレーザー兵器を配置し、ソ連からの核ミサイルを全て撃墜するというものでした。SDIは、予算100兆円といわれ、その当時としてはあまりのスケールの大きさから、当時流行だった映画になぞらえて「スターウォーズ計画」と呼ばれ、アメリカ国内でも大きな議論を呼びました。 これに対し、 ソ連のリーダー、ユーリー・アンドロポフ書記長は、即座に、「ソ連を軍事的に威圧している」「SDIは、両国の戦力バランスを崩し、核戦争の危険性をよりいっそう増大させるものだ」と、徹底して非難しました。またアンドロポフ書記長は、1983年7月に死去するまで、宇宙空間に軍事兵器を配備することを禁止する条約を結ぶ努力を続けました。しかし一方で、 ウラでは、アメリカのSDIに対抗する手段を実用化することも許可しました。 余談ですが、ソ連指導者のこの二枚舌っぷりをもって「アメリカの政治家は正直者。ソ連の政治家は偽善者」と思ってはいけません。当時は「冷戦状態」。戦争はルールあるスポーツではありません。相手を殺して自分が生きるか、さもなくば死ぬかの「殺し合い」です。日本でも、「正当防衛」の場合は相手を殺しても無罪です。勝てば官軍という言葉もあります。ユダヤ人を大量虐殺した敗戦国ドイツは弾劾され、ベトナム戦争での米軍による一般市民殺戮は、今もメディアで悪事として扱われます。しかし、第二次大戦戦勝国アメリカでは、スミソニアン博物館にヒロシマ・ナガサキに落とされた原爆の模型が堂々と誇らしげに展示されています。また、「目的は手段を正当化する」という言葉もありますし、善悪の判断基準は、環境と状況で何とでもなります。キューバや中南米で共産勢力による暴力革命が起こるたびに、アメリカをはじめとする資本主義諸国は「暴力によって民主主義を転覆した政府=民主主義に反する野蛮な政府=認めない」といった理由で、革命政府に対して常に妨害・軍事介入して転覆を図りました。しかし、共産ルーマニアのチャウシェスクがクーデターで逮捕、その日のうちに即決裁判→即銃殺→死体を全国放送、という残虐極まりない方法で資本主義化すると、日本も含めて西側のメディアは「ルーマニア民主化」「劇的な民主革命」等と賛美しました。東ドイツも同様です。今の時代、金正日がテロリストに残虐な方法で殺されたら、日本もアメリカも、どれほど残虐かつ卑劣な手段であれ、そのテロリストを美化し英雄視するのではないでしょうか? 戦争にしろ個人同士の喧嘩にしろ、一番賢い方法は相手を騙して油断させることですし。 議会制民主主義のアメリカでは、国家予算は議会の承認を得なければなりません。但し、軍事機密に関する部分に関しては、議会でも詳細は明らかにされないでしょう。しかし、さすがに予算100兆円では、その存在を明らかにし、国民の理解を得ざるを得ません。ポリウスをはじめとするソ連版SDIも、恐らく数十兆円規模の予算を必要としたでしょう。しかし、一党独裁のソ連では、計画を公にして有権者の顔色を伺う必要はなく、「だまし討ち」も可能と判断した、ということでしょう。 1984年12月。 アンドロポフ書記長が死去したあと、後継者となったチェルネンコもまた、アメリカSDIを徹底して非難し続け、同時に宇宙軍事兵器禁止条約を推進し続けました。しかしウラでは、ポリウスの設計と建造に関して最高の優先度を与えました。ポリウスは、総合軍事大臣バクラノフ(彼は後に、保守派としてゴルバチョフを電撃的に裏切り、クーデターのリーダーとなる)と副大臣シシュキンの監督下におかれました。大臣と副大臣は、毎週プロジェクトリーダーたちと会合し、ソ連版SDIに必要なコンポーネントの生産を直接指示していました。 1985年3月12日。 チェルネンコの死後、ゴルバチョフがソ連のリーダーとなりました。ゴルバチョフもまた、アンドロポフおよびチェルネンコ同様、アメリカのSDIを徹底して非難しながら、宇宙兵器凍結の条約を結ぶことをアメリカに提案し続けました。 しかし… どうやらゴルバチョフは、ポリウスはまさにアメリカのSDIの対抗馬として建造されているという事を、本当に認識していなかったようです。 1985年半ば。 エネルギアロケットは、1986年にはブランより早く完成し打ち上げ可能となる目途が着きました。一般工業相O.D.バクラノフは、エネルギアロケットの最初のペイロードは、ブランに代わる重量100トン程度の衛星とし、それを1986年秋までに作るよう、技術陣に命じました。この段階で前述の 「レーザー兵器搭載軍事複合体衛星」 は設計段階でしたが、まもなく、それはレーザー兵器搭載軍事複合体衛星 (ポリウス) と決定され、ポリウスの完成目標は1986年末とされました。 技術陣は、ポリウスの開発・設計・建造終了までは、合計5年間は必要と考えていました。しかし、与えられた時間は、残りわずか1年。サリュート設計局主任のコルニロフは、この忙しい開発に対してどんな言い訳をいう事も許されませんでした。 よってコルニロフは、既に実用化済みあるいは現在開発中であるコンポーネントを最大限活用し、ポリウスを建造することにしました。 ポリウスとエネルギアブースターの間のインターフェースは、ブランのものから流用しました。セントラルモジュールのヴェッセル(容器)は、1990年頃にエネルギアロケットで打ち上げられる予定だったミール2宇宙ステーションのものを流用しました。軌道変更および地球への帰還も可能な飛行士居住部は、既に存在する「TKS」有人宇宙船兼補給船(コスモス929号、1267号、1443号、1668号の名称で、既に無人自動操縦テスト済みだった)の改良版を流用しました。 軌道投入用ロケットエンジンはTKS宇宙船のそれを使用し、インターフェースの問題から(TKSは本来、プロトンロケットで打ち上げられるように設計されていた)、ポリウスの下方ではなく上端゙に配置され、ポリウスはエネルギアロケットから分離後、180度回転してから二段目に点火する段取りとなりました。 1986年秋。 突貫工事で完成 させたポリウス本体と全てのサブシステムはバイコヌール宇宙基地に到着しました。 1986年秋〜1987年1月。 バイコヌール宇宙基地内部にて、最終テストが実施されつづけました。 1987年2月3日。 ポリウスとエネルギアロケットが結合され、翌日、発射台に運搬されました。発射台とエネルギアロケットの接続テスト等、インターフェイスのチェックが続けられました。そしてエネルギアロケットとポリウスは、バイコヌールの厳しい気候に対する耐久性の確認のため、燃料を搭載したまま発射台に3ヶ月間立てられ続けました。三ヶ月間でエネルギア-ポリウスが受けた気象条件は、最高が+30℃、最低が-22℃。砂嵐。吹雪。湿雪。雨。霧。これらに耐えたエネルギアロケット-ポリウスの打ち上げは、5月12日にセットされました。 5.独特の軌道投入方法 ポリウスを打ち上げる超大型ロケット「エネルギア」は、全長60m直径8mの巨大な液体酸素-液体水素のコアブースターの周囲に、4本の液体酸素-ケロシンロケットの補助ブースターを備えていますが、途中で補助ブースターを切り離し、コアブースターは側面にポリウスを抱えたまま、地球周回に必要な速度 秒速7.8kmより100m遅い速度まで一気に上昇する「一段式ロケット」です。この方式を採用した理由として、多段式ロケットの難点である、真空中または高空中での点火が不要になるため、打ち上げ失敗のリスクを下げる事であると、多くの人に推測されています。 ポリウスは、エネルギアロケットから分離後、180度回転して自身のエンジンを噴射して軌道に乗る という、スノーボードのハーフパイプのような独特の方法を採用しています。百聞は一見にしかず、ということで、その軌道投入シークェンスをFlashアニメにしました。うーむ、なんて味わい深い! ポリウス打ち上げ-軌道投入シークエンスアニメ (272kb。 クリックから数秒後 、別ウィンドウでアニメ開始) このアクロバティックな「180度回転」が、次の章で述べる「劇的な最期」のキーポイントとなります。 6.劇的な最期 1987年5月11日。 ポリウス打ち上げの前日。 ソ連最高指導者ゴルバチョフ書記長は、新型の超大型ロケット「エネルギア」打ち上げの視察のために、バイコヌール宇宙基地に到着しました(下写真)。 ゴルバチョフ書記長は、前述の通り、アンドロポフ、チェルネンコ同様、アメリカに対して宇宙に軍事兵器を配置する事を禁止する条約を結ぶことを積極的に提案していました。しかし、コルニロフによると、なんとゴルバチョフは、この日まで、ソ連がアメリカのSDIに対抗する宇宙兵器を開発していたことを本当に知らなかったらしい。ゴルバチョフ書記長は、明日打ち上げられるエネルギアロケットのペイロードの、ポリウスの目的と内容を聞いて激怒。コルニロフによると、ゴルバチョフは「エネルギアロケットの打ち上げ試験は認めるが、ポリウスの運用は認めない」と強硬に主張したそうです。 5月12日午後8:30分。 ポリウスを搭載したエネルギアロケットは発射台をリフトオフしました。モルニア社公式HPにその打ち上げ動画(GIFアニメ)がありましたので、下に掲載します。 ご覧の通り、リフトオフ直後から2秒間、バランスを崩してグラッと10度ほど傾き、すぐに体勢を立て直します。 HP管理人はこの動画を初めて見たとき、なんとも力強く感じられましたが、実はこの傾きは「プログラムのアルゴリズムのミスによる」予想外のもので、管制局は一瞬パニックになったそうです。これ以外は、エネルギアロケットはポリウスの分離までパーフェクトに動作したそうです。 しかしポリウスは、上述の通り180度回転してその上端にあるロケットエンジンを噴射して軌道に乗る段取りだったのに、360度回転して「逆噴射」を行い、速度を減じ、大気圏に再突入後南太平洋に落下しました。 公式発表では、この360回転は「プログラミングのミスおよび最終チェックの際の不手際」とされていますが、いくつかのサイトでは、これはゴルバチョフの命令に従って実施されたものだろうと推測しています。 そして、ポリウスが自滅したこの頃から、ソ連はペレストロイカにより混迷の度合いを増し、社会はまるで漫画「北斗の拳」並みに混乱状態になり、ついには国そのものが崩壊。新生ロシアも、経済成長率マイナス何十%、平均寿命はソ連時代の70歳代だから50代後半にまで低下… 二分割された世界の一方の盟主となり、栄華を極め、アメリカと世界の覇権を争ったソ連は、戦争で負けたわけでもないのに見るも無残に荒廃しました。 ゴルバチョフに関するウィキペディアの記述 によると、ゴルバチョフは、西側では現役時代も政界引退後も好意的な印象をもたれていますが、ロシアにおいては完全に「国賊」扱いです。1996年のロシア大統領選挙に出馬するも、当選したエリツィンは35.3%、ロシア共産党委員長ジュガーノフは32.0%、ウルトラ右翼のジリノフスキー5.7%に対して、ゴルバチョフの得票率は 0.05%=0.5パーミル=500ppm・・・ 但し、第三次世界大戦=人類を破滅に導く米ソ核戦争の恐怖を無くした、という功績は、誰も否定できないでしょう。 ポリウスは、エスカレートする一方だった米ソ軍拡競争における、究極の最終兵器でした。そしてそれは、国家から最高の優先度を与えられ、突貫工事で作られましたが、実用化のまさにその日、ソ連の最高指導者自らによって電撃的に葬られました。 「悪の帝国」 の 「突貫工事」 で作られた 「最終兵器」 が、 「実用化寸前」 に 「電撃的に自滅」 し、悪の指導者は正義の心を取り戻しハッピーエンド。…これって、まさに SF系劇画のお約束 では? 例えば「風の谷のナウシカ」。あの風の谷を侵略したナウシカのオポジション。あの高飛車で独裁的な女王様が率いる強大な軍隊、なんていう名前だっけ?科学と軍事力を信望し、オームと腐海を全て焼き払う事によって、世界を腐海から人間に取り戻す野望を持った、あの軍隊。その「最終兵器」、口から火を吹く巨大な人工生物兵器も「突貫工事」でした。そして、焦って完全に完全に完成する前に実戦使用したことが仇となり、豪快に「自滅」しました。最後は結局、かの高飛車で独裁的な女王様も、ナウシカに感化され考えを変えてハッピーエンドでした。 「スターウォーズ」のデススターも、惑星丸ごと破壊できる「最終兵器」でした。しかも、「ジェダイの復讐」では「突貫工事」でした。そしてやはり「実用化寸前」に豪快に自爆し、同時に、独裁的だったベイダーは「正義」の心を取り戻し、皇帝に「電撃的に」反旗を翻して、帝国軍は「自滅」しました。 注意すべき点は、ナウシカのオポジションの悪役女王様にしろ、ダースベイダーにしろ、彼ら彼女ら 悪は、手段は強権的であっても、それはそれで平和と秩序を情熱的に目指していた ということです。ナウシカのオポジションの女王様は、若いときにオームに腕を食いちぎられたことから「オームを焼き払って(人間にとって)平和な世界を取り戻す!」という方法を確信するに至りました。ダースベイダーも、最愛の母親を惨殺され、今度は妊娠中である最愛の妻がまもなく死ぬことを知りながらも、フォースのライトサイドに「自然の摂理に逆らうな(妻が死ぬのは仕方が無い)。」とある意味冷たく言われ、そしてダークサイドに「ダークサイドなら、人を死の運命からも救える」と教わり、「ダークサイドこそ、銀河に、平和・自由・正義・セキュリティをもたらすんだ、ライトサイトじゃない!」と、アナキンスカイウォーカーは人助けと正義の心からダークサイドに寝返りダースベイダーになりました。 「根が正義の悪」 という点では、ソ連も同様です。 ロシア革命までは、農奴は「モノ扱い」で、自由に人身売買できました。帝政ロシアのレジスタンスだったロシア共産党は、文字通命がけで社会正義実現のため、貧困を根絶するため戦いました。レーニンだけでなく、スターリンも、です。レーニンの兄は、反政府運動で死刑になりました。レーニンも、銃弾を受けながら、奇跡的に助かりました。革命は成功し、反革命軍にも勝利ましたが、今度は、日本を含めたいくつもの外国軍から「干渉戦争」を受け、多大な被害を被りながらも勝利しました。第二次大戦では、ナチスドイツ軍と沖縄戦同様の地上戦となりソ連中央部の大半を破壊されました。その犠牲者、なんと、2000万人!ちなみに戦争を仕掛けた側の日本の犠牲者は350万人です。スターリンは実の息子ヤーコフをヨーロッパ戦線にヒラの兵士として送り出し、ナチスドイツに捕虜にされました。ナチスは、スターリンの息子の返還と引き換えに捕虜交換を提案しましたが、スターリンは「ナチスに寝返った息子など居ない」とナチスの要求を頑なに突っぱね、スターリンの息子はナチスに銃殺されました。スターリンだって人間。実の息子の命と国益の二者択一を迫られ、国益を選んだスターリンの心情、察するに余りある… その後反撃に転じ、ベルリンを陥落させ戦勝国となりましたが、今度はアメリカに「ソ連包囲網」を敷かれました。ソ連軍は、アメリカに戦略爆撃機や戦車を送ることができませんが、アメリカは、陸続きの西ヨーロッパ諸国、トルコ、パキスタン、韓国に強力な陸海空軍と核兵器を配置。もちろん日本にも。ソ連は、アメリカに宣戦布告されたら、ICBMが無い時代でも、ソ連は即、四方八方からじゅうたん爆撃空襲・核攻撃と大量の陸軍による本土侵略を受け国土が焦土になることは確実。そう、独ソ戦の悪夢、再来の恐怖。 一方、日本は、外国に戦争を仕掛ける一方で、仕掛けられた事は、蒙古襲来以外に無いですし、沖縄以外の本土が戦場になったことはありません。侵略を受けたことが無い日本の平和運動の殆どは「憲法9条を守れ=軍隊をなくせ」ですが、理不尽な理由で侵略され蹂躙される一方だったソ連が、GNPの25%を軍事につぎ込むほど軍備拡張に走ったのは、平和のために日本と全く正反対の手段を考える(「平和を守る為には、もっと強力な常備軍を!」という考え)のは仕方が無いことでしょうし、もしかしたら、日本人からすれば異常とも思える軍事優先経済は、ソ連市民から支持を得ていたかも知れません。 アフガニスタンやハンガリー侵攻など弾圧や侵略を繰り返した歴代のソ連の指導者たちも、たとえ手段が暴力的であっても、全世界が共産主義政権=全地球がソビエト連邦に加盟?になれば、地球から戦争も貧困も永久に根絶できる、と、正義感に本気で燃えていたのかも知れません。SFの悪役、ナウシカのオポジションやダースベイダーのように。そしてソ連最終兵器ポリウスは、SF同様に劇的に自滅し、ほどなくソ連も自滅し、北朝鮮とキューバ以外は全て同じ経済体制の「グローバル社会」が訪れました。今も戦争は絶えませんが、少なくとも、第三次世界大戦=人類滅亡の危険は無くなりました。 ところで、得てして「悪の帝国の最終兵器」の外見は、猛烈に巨大で、外見が不気味かつ恐ろしいながら、得体の知れないカッコよさを備えています。ソ連のポリウスも、まさにその通りです。 というわけで、このコンテンツの締めとして、ネットで拾った幾つかのポリウスの写真を元に、劇画の悪役チックなFlashアニメを作成しました。ポリウスにはやはり、このBGMがまさに似合うだろう、と考えて、BGMも加えたんですが、いかがでしょう? 注:BGM付きなので、勤務先で閲覧なさっている方はPCのボリュームを最小に!
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